デビュー戦に向け、本気で仕上げてきた山本の変貌ぶりについては
「右にキレがある」「意外とスタミナがある」
「ロバート山本、カウンターしっかり決めてたしリーチも長いし良かったな」
「背中見ればちゃんと練習してるの分かる」
など、一人の新人ボクサーとして評価する声も多く、ただのお遊びや売名行為でないことを証明してみせた。
しかし、山本のような例は極めて稀だ。これまで多くの芸能人が格闘家に挑戦したが、そのほとんどが失敗に終わっている。
同じお笑いからプロボクサーとしてデビューを果たした南海キャンディーズのしずちゃん。ロンドン五輪予選2回戦にまで出場したしずちゃんは周囲の期待を裏切るも、次のリオ五輪を目指しているらしい。ちなみに直近の成績は11月に行われた世界女子ボクシング選手権1回戦敗退。
俳優の金子賢も、2004年に総合格闘家デビューしている。
チャールズ・ベネットに一本負けした姿を思い出す人も少なくないだろうが、大晦日に新人デビュー出来たというのはやはり芸能人ならではの好待遇にあるはずだ。
27%という高視聴率が裏目に出て、多くの格闘技ファンに未熟さをさらす結果となった金子。その後タレントのボビー・オロゴンの弟でもあるアンディ・オロゴンにも判定負けを喫し、格闘家人生にピリオドを打った。
アンディ・オロゴンの兄、ボビー・オロゴンも格闘家を経験している。当時は最強の素人と呼ばれ、K-1デビュー戦で判定勝ちを収めると人気が爆発。2005年の大晦日に曙と対戦し、まさかの大金星をあげた。
しかし、チェ・ホンマンに敗退した後はボブ・サップにも負け、K-1から身を引いた。その後総合格闘技にも挑戦するが、契約問題で揉めてライセンス取り消しの処分をくらってしまう。やはり鮮度は短かった。
一瞬だけ一世を風靡していたあやまんジャパンのあやまん監督は、2012年に格闘技イベント「RISE」に参戦。タレントとしても格闘技全体的にも人気が薄くなっていたときで、残念ながら落ち目の人気を回復するには至らず。
落ち目に突入したときに格闘家に転身したタレントでは、他にも2000年バーリ・トゥードに参戦した桜庭あつ子がいる。
桜庭は試合中に肘のじん帯を脱臼、格闘家としての活動はどんどん縮小していき、肝心の芸能活動もフェードアウト。2012年に引退。
他にも参戦してはこれといった成績を残すでもなく一過性の話題となったのを最後に、消えていったタレントは多い。はたしてロバート山本の運命はいかに・・・。
[引用/参照:http://bucchinews.com/geinou/4827.html]
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