韓国の男性3人組ユニット・JYJ(JUNSU、YUCHUN、JEJUNG)のDVD「Memories in 2010」が、オリコンのDVDデイリーランキングの集計対象外となっており、ファンを中心に動揺が広がっている。

JYJのファンの中には、avexやオリコンに電話で問い合わせを行う者も現れた。「回答を得られた」という書き込みが、Twitterに寄せられている。


JYJ

■ Amazonの売上ランキングでは既発作中1位

JYJの今作は、3/2に発売されたばかりの作品。AmazonのDVDのベストセラーランキングにおいて、発売中の作品中1位の売上を誇っている。

しかし、オリコンのデイリーランキングでは、本来登場するはずの3/1付で姿を見せず、ファンの間で動揺が広がっている。この日1位を獲得したのは、遊助の「オイラの村ですケド。」だった。

Twitter上では、このオリコンのデイリーランキングの結果に対して疑念を抱くファンが続出した。その中には、オリコンや、日本でJYJを売り出しているavexに対して「電話で問い合わせた」と言うファンも出現している。

オリコンは「回答を保留」

「オリコンに問い合わせた」というあるTwitterのユーザは、オリコンから次のような回答を受け取ったとしている。

「数字は実売ベース」(広報の男性)。担当者不在のため明日までに調べておくとのこと。

avexに問い合わせたという別のファンは、「一切の宣伝活動を行わない」という回答を得たとしている。

また、別のツイートでは、「オリコンチャートは宣伝の一環であり、アーティストの活動休止を発表しているため一切の宣伝活動を自粛している為、オリコンには載せない」という回答を受け取ったとしている。

なお、オリコンのランキングには登場していないものの、データベースには今作の情報が存在しているようだ。

■ ランキング除外の理由 「ファンのため」「市場の活性化」

オリコンは7日、次のようなコメントを掲載した。

3月2日に発売のJYJのDVD『Memories in 2010』とアルバム『THANKSGIVING LIVE IN DOME LIVE CD』は、権利元及び発売元であるエイベックス社側で、アーティスト活動を休止させたことからランキング公開を含む一切の宣伝・販促活動を行なわないという条件の元、発売が検討されていた商品です。弊社も この商品を心待ちにしているファンのため、また販売店を含む市場の活性化に繋がるであろうとの判断の元、異例ではありますが、この度、同商品をランキング対象外とすることにいたしました。 何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2011年3月7日　オリコン・リサーチ株式会社

発表された文章では、オリコンが発売元のエイベックスの意向を尊重したと読み取れるコメントが掲載されている。

発売元であるエイベックス側は、今作を「アーティスト活動を休止させたことから、ランキング公開を含む一切の宣伝・販促活動を行なわないという条件の元、発売が検討されていた商品」としていたようだ。

オリコンはこの意向を尊重し、「この商品を心待ちにしているファンのため、また販売店を含む市場の活性化に繋がるであろうとの判断」を行い、あくまでも異例であるとした上で、同作をランキング対象外にすることを決定したとしている。

オリコンのこの発表に対し、Twitterでは納得しないファンが9割9分を占め、納得しているファンは全くいないと述べても過言ではない状况になっている。


Twitter

コメントは、主に「呆れ果てました」「オリコンは純粋に売れたものをカウントするものだと思ってました」「ランクインを目指して頑張るアーティストに対しても失礼極まりない」などの、対応に対する不満である。

これらのコメントに対して、ファン以外のユーザからも賛同する声が挙がっている。

ファンが納得していないのは、オリコンが発表したコメントが論理的に見えないためである。特に、JYJのDVDをランキングから除外した理由の中に「市場の活性化に繋がるであろう」という表現が含まれていることに対し、多くのファンが首を傾げている。

皮肉にも、オリコンの発表により、ファンの怒りがますます増してしまったと言わざるを得ない。オリコンやエイベックスがもっと分かりやすい説明をしないと、ファンは納得しないだろう。

[Natsu Style]

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