タレントの羽賀研二に逆転有罪で懲役6年の実刑判決が下った

東京の医療コンサルタント会社(破産)の未公開株売買をめぐり、詐欺と恐喝未遂の罪に問われたタレントの羽賀研二(本名・当真美喜男)被告(49)の控訴審判決が17日午後、大阪高裁であった。古川博裁判長は無罪(求刑懲役8年)とした一審・大阪地裁判決を破棄し、羽賀被告に懲役6年の逆転有罪判決を言い渡した。

恐喝未遂事件の共犯として起訴された元プロボクシング世界王者の渡辺二郎被告(56)についても一審の無罪(同4年)判決を破棄し、懲役2年とした。

他に逮捕されたのは、山口組系暴力団幹部、川喜田敏和(69)▽同組関係者、初鹿勇二(57)の2容疑者。初鹿容疑者は容疑を認め、3人は否認。羽賀容疑者は「1000万円払い、もう済んだ話」と供述している。

調べでは、4人は共謀し、06年6月7日、大阪市天王寺区のホテルに「5億円払う」などとうそを言い会社経営者を呼び出し、羽賀容疑者の借金の残金約3000万円と株投資金に関する債務約3億7000万円について、1000万円支払うことで帳消しにするよう迫り「署名せなんだら連れて行かれるで」などと脅し確認書に署名させた疑い。

羽賀容疑者はホテルには同席していないが、渡辺容疑者と事前に連絡を取り、事件後も「びびらせて署名させた」と報告を受けたという。

羽賀容疑者は、非上場の医療関連会社(東京都新宿区)の株を「上場するので値上がりする」と会社経営者に購入を持ちかけ、01年6～10月、約3億7000万円支払わせたが、この会社が経営破綻(はたん)しトラブルになった。

未公開株の購入では、羽賀容疑者は会社経営者と元本保証を約束する文書を交わしていた。


いいとも青年隊

羽賀容疑者は80年代にテレビ番組「笑っていいとも!」の「いいとも青年隊」で人気を得た。

モデルとの恋愛や借金騒動で話題になった。最近は宝石販売業をしていた。

[asahi daily]

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