米VOAがこのように揶揄した中国の文化部は日本の文化庁に当たる行政機関。今年に入り、「国家文化の安全を脅かす」との理由で、相次いで300以上の中国語・外国語の歌をブラックリストに編入した。
その中には平井堅や倉木麻衣などの日本人歌手の名前も挙げられており、国外メディアはもちろん、文化部の「奇行」に慣れてきた中国の人々もあきれかえっている。
最近新たに公表された3回目のブラックリストには、台湾や香港などの歌手が歌う中国語の歌70曲と、平井堅やレディー・ガガ、ビヨンセなど海外の人気歌手の30曲を合わせた100曲がリストアップされた。
これらの歌の歌詞は中国政府の審査を受けていないため、「国家の文化安全を脅かす恐れがある」との理由で放送とダウンロードが禁じられた。
文化部は国内の各音楽サイトに対して、15日までにこれらの楽曲を削除し、ダウンロードできないようにすることを命じ、違反者には懲罰を課するという。
■ブラックリスト=人気ランキングか
リストが発表されてから、各国のメディアは自国のどの歌手のどの歌がランクインされたかを確認するのに胸を躍らせた。「ブラックリストに載ったということは、中国の視聴者に歓迎されているという証明をもらったようなものだ」とVOAは揶揄した。
ニューヨーク・タイムズ紙は、「レディー・ガガ、ビヨンセ、ケイティ・ペリーらは中国で、『国家の文化安全を脅かす』と認定された」と記し、自国の歌手がリストに載ったことを大々的に報じた。AP通信や米タイム誌もブラックリストの詳細を紹介した。
文化大国のフランスは、ブラックリストにフランスの歌手の名前が無かったことに気落ちしている(VOA)。ほとんどのメディアが本件に関心を示していない中、娯楽・ファッションのインターネット誌「クローザー(Closer)」は沈黙を破り、嘲笑口調の報道を出した。
「確かに我々はレディー・ガガは何でもできると信じるが、中国の国家安全を脅かすなんて、死んでも信じない」
「マイケルジャクソンやアヴリル・ラヴィーン(カナダ)もとっくに禁じられている。今は21世紀だよね。間違っていないよね」と冷やかした。
日本では産経新聞が、「平井堅やレディー・ガガは禁止中国当局がブラックリスト100曲、国家安全に危害?」のタイトルで現地報道を出し、平井堅の「いとしき日々よ」について、中国ネットユーザーの「別れの心情をつづった歌詞が誰に危害を及ぼすのか?」のコメントを紹介した。
日本人の曲は、平井堅の4曲と倉木麻衣の「もう一度」の計5曲がリストアップされている。
■一石三鳥の効果
「平井堅にとって、これは今後中国で発展するいい土台になった」とVOAはコメントする。また、2000年5月に、台湾独立を党の綱領に記した民主進歩党の陳水扁元総統の就任式典で、「中華民国国歌」を歌ったため、中国で「台湾独立派」というレッテルを貼られた台湾先住民出身の女性人気歌手、張恵妹も今回3曲リストアップされたが、コンサート映像は今中国のインターネット上で大人気となっている。
「ブラックリストの広告効果は絶大」とVOAが指摘したように、中国のネットユーザーは素直に文化部の禁止令を聞くわけもない。
「文化部がせっかく選んでくれたから、聴いてあげないと、その苦労が報われない」(ハンドルネーム・旺旺号)
「元々知らなかったが、こうなったら、敢えて聞いてみようじゃないか」(949翔子)
「わが偉大なる共産党政権は一曲の歌に転覆されてしまう恐れに備えているのだ」(KEN8307)
中には、こんな筋書きまで書いたものもある。
「文化部内部の一部の陰険な詐欺者は、その友人たちの売れない歌を有名歌手の歌と合わせて、禁止する歌として公表する。これで最も低いコストで、最も大きな宣伝効果を得ようとしている」
さらに、「高速鉄道の重大事故で国内外の注目を浴びている鉄道部などがあまりにも有名になった。それを見て文化部も取り残されないようにと、国民の注目を集めようとしているのではないか」のような書き込みもある。
VOAは、「もし、中国文化部が禁止する楽曲のブラックリストを公表する目的が、注目を集め、そして、自国民に娯楽を提供し笑わせ、リストアップした歌手と楽曲を宣伝するためならば、疑う余地もないのは、中国文化部は一石三鳥ですべての目的を達成できた」と最後まで皮肉った。
[epochtimes]
http://www.epochtimes.jp/jp/2011/09/html/d94141.html
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倉木おっぱい麻衣(笑)
最下層の人種
中国は国連のブラックリストに入ってそう。