暴力団関係者との親密な交際が発覚して芸能界を引退した元タレント、島田紳助さん(55)と元所属事務所の吉本興業は24日、講談社を相手取り「週刊現代の記事で名誉を傷つけられた」として総額1億6500万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて東京地裁に提訴した。

関係者によると、損害賠償の請求額は、紳助さんが1億1000万円、吉本が5500万円。

紳助さんと吉本側が問題にしているのは、10月3日発行の週刊現代(10月15日号)や中吊り・新聞広告、講談社ホームページなどで掲載された次の見出しや記事など。

「切っても切れない『島田紳助と暴力団』」▽「紳助、あんたはヤクザだ」▽「紳助と極心連合会(山口組)幹部が同席した『不動産取引』」▽「いわくつきの『京都の土地』売買に組員と一緒に現れた紳助、それをやったらヤクザだよ」



紳助さんと吉本は、記事に書かれたような事実は無く、紳助さんらへの取材もなかったとしている。また、発行日が東京都などで暴力団排除条例が制定された10月1日の2日後であり、企業としての存続の可能性を脅かしかねないもので、社会的評価を著しく低下させたことから提訴に踏み切ったとしている。

吉本側の関係者は、引退した紳助さんと共に訴訟することについて、「紳助さんは、自身が反社会的勢力ではなく、現時点では暴力団等との交際もなくなっている。引退したといっても、社に多大な貢献をしている。会社の名誉も傷つけられているので、当然、協力して訴訟を戦っていく」と話している。

紳助さんは8月23日の引退会見で「僕はここ数年間、わけのわからん記事をいっぱい書かれました。やくざを使って競売物件を買ってるとか、カジノに出入りしてるとか、命をかけてもありません。僕がもし、本当にそんなことしてたら、みなさんの前で腹を切ります。週刊誌に書かれても我慢してきました。明日から一般人なので、うそを書かれたら告訴する気持ちでいます」と明かしていた。

週刊現代編集部は「何もコメントすることはありません」としている。

[zakzak]
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20111024/enn1110241632017-n1.htm

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