GOSSIP!

ケンタロウ氏の病状を伝え続ける感覚

ある分野で著名になると「有名人」扱いされ、メディアにプライベートが書かれても文句が言えないような状態になる。では、「有名人」と「一般人」の境界はどこかと問われても、明確に答えられるメディア関係者はいないのではないか。ただ、なんとなく、境界線が引かれているように思える。

確かに、「有名人」として世間に知られている人のプライベート、とりわけスキャンダルに関しては、多くの人が興味を持っているのかもしれない。しかし、知ってみれば意外に普通の生活をしていたりするし、極端に知人が少なくて「有名人」同士が「コップの中」で交流しているだけだったりもする。

ケンタロウところで、料理研究家のケンタロウ氏(40)をご存じだろうか。料理関連の「有名人」では、メディアでの露出が多い人で、新聞連載やテレビのレギュラー番組もいくつか持っていた。

毎週日曜に放映されていた『太一×ケンタロウ 男子ごはん』(テレビ東京)は、筆者も楽しんで見ていたし、実際に紹介されたレシピを活用したこともある。

『太一×ケンタロウ 男子ごはん』
『太一×ケンタロウ 男子ごはん』

このケンタロウ氏が、2012年2月4日にオートバイ事故で重傷を負った。この事故については、多くのメディアで報じられたので、知っている読者も多いと思う。その後、新聞連載もテレビ出演も降板となったことから、事故の影響は深刻なものとなっていることが予想された。

事故の続報は、『女性自身』(光文社)が8月21日号で伝えていた。「意識はある」が「高次脳機能障害」で「両手両足が麻痺」していることや、「言葉も発するのがやっと」で「感情表現もほとんどでき」ないことが、「ケンタロウ夫妻の知人」の証言のみを元ネタとして報じられている。

さきほど「有名人」はプライベートを報じられても文句が言えないと書いた。だが、報じるにも限度がある。事故の影響でほぼ再起不能であることを、ケンタロウ氏本人や家族の証言を抜きにして、わざわざ世間に周知する必要がどこにあるというのであろうか。筆者は、掲載する必要のない記事だと思う。暇ネタにしては、毒がありすぎる。

最近では、「有名人」のみならず、一般人だろうがなんだろうが、「気にくわないヤツの個人情報はネットで公開しちゃえ」という風潮となっているような気がする。そういうことをするのは、公開された側の気分を想像できない下劣な人々だ。他方、ケンタロウ氏の記事を掲載した「女性自身」にも、その下劣さを感じてしまうのは筆者だけであろうか。

[リアルライブ]
http://npn.co.jp/article/detail/24468553/

【関連商品】




【関連ワード】

ケンタロウ
[18] ま、この記者がアホってことで。

終了

[17] たわば

指先ひと~つでぇダウンさあ~

[16] はぁ?

書いてるお前も同じじゃねぇか。
書く事無いからこの人の事書いたんだろ?

なんでお前は良くて、他人は駄目なんだ?
馬鹿だろ?

【前後の記事】