マラドーナの盗まれたワールドカップ(W杯)トロフィーが、「すでに溶かされていた」とイタリア紙が伝えている。
コリエレ・デラ・セラ紙によれば、マラドーナは1986年メキシコ大会でアルゼンチン代表として優勝。その際、大会MVPとして贈られた「ゴールデンボール」(ボールを模した黄色のトロフィー)を、ナポリ銀行の金庫に保管していたが、89年、銀行を襲った強盗によって盗まれ、その後、行方不明となっている。
同紙によれば、最近麻薬取引で逮捕されたナポリのマフィアの一人、サルバトーレ・ロ・ルッソ容疑者が、司法当局に対し、マラドーナの盗まれた貴金属・時計類をマフィアから取り戻す手伝いをしていたと告白。
しかしゴールデンボールについては「間に合わなかった。すでに盗んだ者たちによって溶かされ、鉄くずの塊になっていた」と話したという。
サッカー界ではメキシコW杯で3度目の優勝を成し遂げたブラジルが永久保持権を得た優勝トロフィー「ジュール・リメ杯」が83年、ブラジル国内で盗まれた。
純銀に金メッキのトロフィーはやはり「溶かされた」といわれているが、いまだに真相は不明である。
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