王様ヒデ“出禁”のワケ 協会「顔も見たくない!」
元サッカー日本代表・中田英寿氏(33)が東京・本郷にあるJFAハウス(日本サッカー協会ビル)へ事実上“出入り禁止”状態になっていることがわかった。
日本サッカー界の大功労者にもかかわらず、いったいなぜ…?
イタリア語が堪能な日本サッカー関係者といえば、イの一番に名前が挙がるのが中田氏。
10代の頃から、海外移籍するなら「まずはイタリア」ということで、1998年フランスW杯に出場した日本代表メンバーの間でも「ほとんどの選手が漫画や音楽ばかり聞いていた中で、ヒデだけはイタリア語の辞書を片手に言葉の勉強をしていた」(代表OB)のは有名な話だ。
難産の末に誕生したザッケローニ監督=顔写真=は日本初のイタリア人監督。となれば、中田氏は引く手あまたのはず。
ところが、肝心な日本協会からのオファーが一切ない。
「今でもヒデのギャラの高さは、サッカーバブル時代と変わらない」(関係者)こともあり、どのキー局もヒデ起用には二の足を踏む。
最後に残ったのは、ザッケローニジャパンの初戦(10月8日・アルゼンチン戦)を放送するTBSだけ。
同局がザッケローニ監督との独占対談という形で中田氏にオファー。これを中田氏側が快諾し、すでに収録を終えている。
本来、代表戦を放送するテレビ局が代表監督にインタビューをする権利は、1試合1億円を超える放映権料の中に含まれている。
そして、インタビューの会場にはJFAハウスが使われるのが通例だ。
今回のザッケローニ監督と中田氏の対談も当初はJFAハウスで行う予定だったが、急遽、都内の高級ホテルに場所を変えた。
実は中田氏と日本協会はいまだに遺恨関係にある。
12月に開催国の決まる2022年サッカーW杯招致の後方支援を目的としたアンバサダーにも、語学堪能で世界的に「顔」がある中田氏を推す声があったが、日本協会側が「絶対NG」を出した。
その原因は、中田氏の声がけで08年にスタートした一般財団法人「TAKE ACTION FOUNDATION」が有名選手を集めて行ったサッカーの試合にある。
100%チャリティーマッチでなかった部分で日本協会側と意見が対立。
また中田氏本人とイタリアの服飾メーカーとの金銭トラブルもあり、現役を引退してから中田氏と日本協会の周辺にはトラブルが絶えない。
日本協会の中には「ヒデの顔もみたくない」と吐き捨てる幹部もいるだけに、中田氏が純粋なサッカー貢献を行わないかぎり、両者のミゾは埋まりそうにない。
いちばーん