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【全米オープン】錦織圭4時間19分の激闘を制し8強に!!高速サーブ自慢の相手に粘り勝ち

テニス男子の錦織圭(24)=日清食品=が1日、当地で行われた4大大会の今季最終戦、全米オープン第8日の男子シングルス4回戦で勝ち、前身の全米選手権を含めて日本勢では1922年の清水善造(しみず・ぜんぞう)以来92年ぶりとなる8強入りを果たした。

8強入りを果たした錦織圭
8強入りを果たした錦織圭

スタニスラス・ワウリンカ
錦織の4大大会での準々決勝進出は、2012年全豪オープン8強以来で2度目。第10日以降に行われる準々決勝では、1918年で4強だった熊谷一弥(くまがい・いちや)以来の準決勝進出をかけ、世界ランキング4位のスタニスラス・ワウリンカ(スイス)と対戦する。

錦織圭

勝利の喜びに、錦織が拳を天に向かって突き上げたとき、すでに日付は変わっていた。4時間19分に及ぶ戦いが終わったのは、大会史上最も遅い終了時間に並ぶ午前2時26分。激闘を終えた錦織は「本当にうれしい。幸せだ」と、歓喜に酔いつつ汗をぬぐった。

世界でも屈指のリターンの名手と呼ばれる錦織と、196センチの長身から放つ高速サーブが自慢のラオニッチの対戦。勝負を分けたのは最終第5セットの第5ゲームだ。

対戦した錦織圭とミロシュ・ラオニッチ
対戦した錦織圭とミロシュ・ラオニッチ

時速220キロ近いラオニッチのサーブに錦織の体が素早く反応し、相手のサービスゲームをブレーク。ラオニッチの戦意は衰え、錦織が勝利へと突き進んだ。

「最初は全くラケットが振れず、何をしてもダメだった」という。序盤は相手にサービスエースを決められ、リズムに乗れなかった。悪い流れをどう変えるか。

ウエアを着替えて気分転換を図り、サービスゲームは確実にキープして相手に重圧をかけようと考えた。すると、徐々に動きのよさを取り戻した。後半に入ると、ラオニッチのサーブの速度が、疲れから落ちていったのにも助けられた。

日本勢92年ぶりのベスト8入り。しかし、満足はしていない。「勝てない相手はもういないと思う」。24歳の錦織が目指しているのは、日本勢初の4大大会制覇なのだから。[毎日新聞]
http://mainichi.jp/sports/news/20140903k0000m050104000c.html

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