日本サッカー協会は近日中にも、リストの1番手に載せるハリルホジッチ氏(62=ボスニア・ヘルツェゴビナ)と接触、正式に代表監督就任を要請することになった。
アルジェリア代表監督として昨年のブラジルW杯ベスト16に導いた手腕が評価される一方、さまざまなメディアでその人間性も紹介され始めている。
共通するのが、「頑固で気難しい」という性格。サッカー専門サイト「Goal.com」では、こんな証言、エピソードが紹介されている。
〈監督としてはとても献身的だが、頑固な面もある。自分の考えをしっかり持っており、誰にもそれを邪魔させない。(中略)ワールドカップの直前でさえ、アルジェリア協会と議論になった〉
〈選手と衝突したら、決して元の状況に戻ることはないことは忘れてはいけない。強い個性の持ち主で、選手にがっかりさせられることを嫌う〉
11年にクロアチアのザグレブを、14年にトルコのトラブゾンスポルを去っているが、いずれも契約期間を残しての退団。クラブ上層部との衝突が原因といわれている。
指揮官として重要な資質となる信念の強さが、ピッチ外では軋轢を生む要因となっているのだ。
日本代表はサッカー協会に年間50億円ものカネを出すスポンサーの影響が強い。アギーレ前監督解任も、スポンサーの意向が強く働いた。
日本代表監督はその”広告塔”としてさまざまなイベントに協力し、顔色をうかがい、愛嬌を振りまくことも求められる。
“頑固で気難しく、自分の考えを誰にも邪魔させない”新監督候補に今から気を揉む関係者は少なくない。
[引用/参照:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/157621]
□ オシム氏認めた、ハリルホジッチ氏照会
サッカーの元日本代表監督、イビチャ・オシム氏(73)がサラエボで共同通信の取材に応じ、次期日本代表監督として日本協会が最優先候補としているバヒド・ハリルホジッチ氏(62)について、同協会から照会があったことを認めた。
昨年のW杯ブラジル大会でアルジェリアを16強に導いたハリルホジッチ氏は、同じボスニア・ヘルツェゴビナ出身。
W杯でボスニア・ヘルツェゴビナを率いたサフェト・スシッチ氏(59)に関しても問い合わせがあったことを認めたオシム氏は2月27日、
「彼らは私がよく知っている人々。そういう状況で誰が最良かを口にして彼らの人生を決めるようなことはしたくない。言えることは2人の候補者とも素晴らしいということだけだ」と述べた。
日本協会が欧州を中心に人選を進めていることに、オシム氏は「日本では欧州の有名監督が求められているのだろう。
しかし、なぜ欧州で素晴らしい選手生活を送った日本の元選手を起用することを考えないのか」と、選手として海外経験が豊富な日本の指導者も選択肢になり得るとの考えを示した。
[引用/参照:http://www.daily.co.jp/soccer/2015/03/02/0007782187.shtml]