元Jリーガーの武田修宏(47)が美容にかける心意気について、ネット上で「キモい」と話題だ。きっかけは、3月30日に放送された『有吉ゼミ春満開2時間SP』(日本テレビ系)での武田の発言。
VTRでは、サッカー解説にスタジアムを訪問した武田が、顔や手に保湿用化粧品を丹念に塗る姿が紹介された。
合わせて、武田のこだわりらしき「保湿を制する者が、美容を制す」とも映し出され、ネイルサロンに通っていることも明かされた。
どうやらネイルサロンデートに興味津々らしく、
「いつかここに彼女と来て、2人でやりたい。まだこのピッチには立っていないけど(=今は彼女がいない)」
と述べた挙句、自宅の加湿器を「俺の恋人かな」と紹介する始末。
就寝前には砂糖と蜂蜜を混ぜて唇に塗り、保湿ケアに余念がないのだ。
ネットでは、
「こいつは美容云々の前に減量はしないのだろうか?」
「こんな奴が、現役時代モテモテだったのが信じらんねー」
「やっぱり馬鹿なんだよなあ」
などとコキおろされていたが、スタジオでは女性陣からも「気持ち悪い」とドン引きされていた。
ゲストの阪上忍からのツッコミは、「おつむのピッチ状態を良くしようと思わなかったの?」
ゲスト達のリアクションはテレビ的なオーバー表現だったとはいえ、世間一般の女子からしてみれば確かに引くものがあったといえそうだ。
が、一方では武田の美容にかける努力に感心する人々もいる。
ネイルケアに関しては、女性ではもはや珍しくも何ともない。男性でも、サービス業に就いている場合など気を遣っているのが好感とされるほどだ。
加湿器が恋人とのたまった武田も、芸能界では加湿器を家族同様に扱う藤原紀香に匹敵するだろう。
年頃の女性が若さや美貌に力を入れるのはキモくなく、武田だとキモいとされるのは何故なのだろうか。
武田のような女子力の高さは、元Jリーガーの前園真聖(41)にも見られる。前園は、入浴後に化粧水や乳液、ボディークリームの流れでしっかりと保湿するらしい。
入浴時にはいい香りのバスソルトも入れるそうで、スイーツ好きでペットには豚を可愛がっているという女性のような生活。
前園はがっしりした体躯と髭の濃い顔立ちなどとのギャップがあるためかキモいというより面白いと受け止められる傾向が強いようであるが、キモがろうが面白がろうが本質は武田問題と同じである。
一般男性を対象にしたネタでは、4月2日に『とくダネ』(フジテレビ系)でVIOラインのレザー脱毛をする男性が紹介されたが、これに対する反応は、やはり「キモい」。
キモいかキモくないかは個々の主観にもよるが、○○らしさを押し付けられるのは男性でも女性でも不愉快だろう。
武田にしても、自分がある程度「キモい」と批判されるのは承知の上で、マメなお手入れを欠かさないのではないだろうか。
だとすれば、涙ぐましい努力であり、見習いたいとする人が増えてもおかしくはない。
掲載産業省が平成24年度から発表している『ダイバーシティ経営企業100選』では、こう述べられている。
“我が国がデフレ経済から「価値創造」経済へと転換を図っていくためには、女性、外国人、高齢者、障がい者を含め、一人一人が能力を最大限発揮して価値創造に参画していくことが必要です”
変動期を迎えている日本にとって、少しでも暮らしやすい国にしていくためには、男はこうあるべき、女はこうあるべきといった価値観の押し付けはナンセンスということだ。
そんな風に考えれば、武田の保湿やネイルケアも十分に許容の範囲といえそうではないだろうか。
[引用/参照:http://mess-y.com/archives/18245]