男子テニスのバルセロナ・オープン最終日が4月26日、スペイン・バルセロナであり、シングルス決勝で、世界ランキング5位、第1シードの錦織圭(25=日清食品)は、同66位、ノーシードのパブロ・アンドゥーハル(スペイン)を6-4、6-4で破り、大会2連覇を達成した。日刊スポーツなどが報じた。
2月のメンフィス・オープンに続く今季2勝目。錦織はこれでツアー通算9勝目となり、クルム伊達公子の8勝を抜き、日本選手単独最多となった。
錦織は地元ファンの熱い声援を受け、積極的なテニスを展開するアンドゥーハルに苦戦。第1セットの最初のサービスゲームでブレークされたが、持ち味のストロークは好調で、すぐに相手のサービスゲームをブレーク。
このセットを6-4でものにした。第2セットも、相手の攻撃的なプレーに苦しみリードを許したが、粘りのテニスで試合を制した。
決勝の後、錦織は、スペイン語で「オラ~」(やあ)と愛嬌たっぷりの優勝スピーチを披露。
「2連覇できてとてもうれしいですね。特に、この大会はタフなので、その中でしっかり自分のプレーをして優勝できたのはうれしいです。これからマドリードとローマでもツアー大会があるので、しっかりプレーをして、優勝目指して頑張ります」などと語った。
[引用/参照:http://www.huffingtonpost.jp/2015/04/26/kei-nishikori-barcelona-open_n_7148122.html]
□ ミス多くても勝利「強くなった証拠」
第1シードの重荷をはね返した錦織は、穏やかな笑みを浮かべて優勝の喜びを語った。
――2連覇した心境は。
「正直、連覇をそこまでは意識してやっていなかった。自分はクレーのスペシャリストではないから、ここで勝てたのはとてもうれしい」
――決勝は苦しんだ。
「特に第2セットは厳しかった。相手の調子がずっと良かったので、最終セットに持ち込まれることも覚悟した」
――ミスも多かった。
「緊張が大きな原因かな。硬さもあって出だしが悪かった。体も100パーセントではなかったので気にしながら…」
――それでも勝てた。
「悪い中でも流れを引き戻して自分のプレーをできたのは、強くなった証拠だと思う。全ての大事なゲームを取れた。100パーセントの出来ではなかったが勝てた。それが最も大切」
――全仏オープンに期待が膨らむ。
「全仏でいい結果を出すことが次の目標。すごくわくわくしている。5セットで争う四大大会は他の大会とは違う。でも全仏で好結果を得られる状態に近づいていると思う」(共同)
[引用/参照:http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/04/27/kiji/K20150427010247050.html]
□ アンドゥハール「2年前よりもずっと安定」
29歳のアンドゥハールは2年前、同じクレーコートを舞台とするマドリード・オープン準々決勝では錦織を倒していた。この日はストレートで屈し「2年前よりもずっと安定している。前は時々、集中を欠いてミスをしていたが、今は違う」と成長を認めた。
果敢に攻める姿勢を貫き、日本のエースを苦しめた。ノーシードながら決勝まで勝ち上がった勢いは見せた。「負けたから、素晴らしい出来だったとは言いたくない。でも非常にいい試合をした」と話した。(共同)
[引用/参照:http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/04/27/kiji/K20150427010247080.html]
□ 修造氏、錦織の進化に舌を巻く
元プロテニス選手で、スポーツキャスターの松岡修造氏(47)が27日、自身のブログを更新。バルセロナ・オープンで史上10人目の連覇を達成した”愛弟子”錦織圭の進化に舌を巻いた。
松岡氏は「皆さんにまず伝えたいことは、圭の得意なハードコート(全豪オープン、全米オープンなど)ではないクレー(全仏オープン)での優勝だったということ」とつづり、「そこで圭が連覇したということは、完全にクレーのテニスを手に入れたということ。入れただけではない・・・新しいクレーコートのテニスを見せつけた」と解説。
「僕の今週圭の試合を見ていて感じたこと 強い!強いです。上手いだけではなく強い!」「圭はまた一段階テニスのレベルを上げている!」と絶賛した。
[引用/参照:http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/04/27/kiji/K20150427010247461.html]
□ 全仏Vオッズ3番人気 フェデラー、A・マリー上回る
大会連覇を果たした錦織は堂々の全仏優勝候補として指名を受けた。来月24日に開幕する全仏オープンの優勝オッズでは、海外ブックメーカーが軒並み錦織を3番手に推している。
26日の時点で英国大手の「ウィリアムヒル」では世界1位のジョコビッチの2倍、全仏9回制覇のナダルの2・75倍に次いで、錦織とワウリンカが17倍となっている。
「ラドブロークス」でも錦織は15倍で3番手。上位2人とは差があるものの、フェデラーやA・マリーをも上回る評価を受けている。
1月の全豪オープンでは5番手以降がほとんどで、ブックメーカーの専門家はバルセロナ・オープンと同じクレーコートの全仏はチャンスありと見ているようだ。
錦織は今後、マドリード・オープン(5月3日開幕)、イタリア国際(同10日開幕)とマスターズ大会2連戦に臨み、そこから「自分にとってのゴール」という全仏オープン制覇へと向かう。
[引用/参照:http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/04/27/kiji/K20150427010243840.html]
ロバのポテンシャル