J1でゴールを量産するG大阪の日本代表FW宇佐美貴史(22)が欧州から熱視線を送られている。ハリルジャパンで代表初ゴールをマークし、Jリーグでも得点王争いでトップ快走の大活躍。
かつて挑戦したドイツでは失格の烙印を押されて日本に出戻りとなったが、今季の覚醒で再び欧州各国のクラブから再評価の動きが出てきている。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。今季リーグ戦7試合で8ゴールを奪い、G大阪を首位争いに導いている宇佐美の活躍に、欧州クラブも目を光らせている。
Jクラブ関係者は
「今の宇佐美は完全に一皮むけた。自信を深めている今なら欧州に行ってもやれるだろうね。ドイツではやはり前のイメージが残ってしまっているようだけど、イングランドやイタリア、スペインといった主要リーグのクラブからは近いうちに声がかかるのではないか」
と欧州再進出の可能性を指摘している。
高校2年時の17歳でG大阪のトップチームに昇格し、19歳だった2011年にドイツ1部の強豪バイエルン・ミュンヘンへの移籍が実現。
だが厚い選手層に阻まれて出場機会に恵まれず、翌年移籍したホッフェンハイムでも精彩を欠いた。失意の中で13年6月、当時J2に降格していた古巣に復帰した。
そんな大きな挫折を乗り越えて成長を遂げた宇佐美を、欧州クラブも見直し始めた。もともとシュートとドリブルの技術は一級品。
課題だった精神面や運動量が改善したことで、複数のクラブが今夏の獲得候補にリストアップしている。実際、強化担当をG大阪の試合に派遣したクラブもあり、いつ正式オファーが舞い込んでもおかしくない状況だ。
「特にプレミアで本気で狙っているクラブがあると聞いている。あのタイプは今のプレミアで需要があるし、評価は確実に高まっている。一度失敗しているから、あとは本人がどう考えるか」(同関係者)
現在、宇佐美と同い年の日本代表FW武藤嘉紀(22=FC東京)がイングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーからオファーを受けて注目されているが、宇佐美も同じリーグの中堅クラブを中心にオファーに発展する可能性がありそうだ。
ドイツでの屈辱の日々から2年。宇佐美は再び海を渡るのか、その決断に注目が集まる。
[引用/参照:http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/394880/]
□ 武田修宏「キックスピードが速くなった」
海外進出する前はラストパスにこだわっていた。でも、海外で過ごした2年間で、得点に対する意識が強くなったんじゃないかな。それに以前は、ペナルティーエリアの中で勝負する選手だった。
ところが、帰国後はエリアの外からでも積極的に打つようになった。シュートレンジは約10メートル伸び、プレーの幅も広がった。
さらに言えば、シュートする際の足を振る速度、キックスピードが非常に速くなったね。相手DFがブロックしようと足を伸ばして届かないのは、振りの速さについていけないから。
ストライカーとして大きく成長し、コンスタントにゴールを量産できるようになったんじゃないかな。
ただ、試合の90分間を通してみると、まだまだ運動量が少ない。前線からの守備を含めてハードワークができない選手は世界トップレベルでは通用しない。そこが宇佐美の課題だね。
[引用/参照:武田修宏の直言!|東スポ]
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/394415/
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