風雲昇り龍、ミスタープロレスがついにリングを去った。
プロレスラーの天龍源一郎(65)が15日、東京・両国国技館で自身の引退興行『~天龍源一郎 引退~革命終焉 Revolution FINAL』のメインイベントで新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(28)と引退試合を行い、39年におよぶプロレス人生に別れを告げた。
近年はバラエティ番組で長州力らともにお茶目な“滑舌悪いキャラ”としていじられることも多い天龍だが、13歳で角界に足を踏み入れて以来、格闘技人生は実に53年に及ぶレジェンド中のレジェンド。
ジャイアント馬場、アントニオ猪木の二人からピンフォールを奪った唯一の日本人レスラーとしても知られ、残した記録、逸話は今も語り草だ。
その最後の勇姿を見届けるべく日本中からファンが足を運び、プロレス興行としてはここ数年ほぼ見られることがなくなった“両国国技館超満員御礼止め”を実現。
開場前からファンの熱気は最高潮に達し、グッズ売り場は最後まで人であふれかえった。
この日の“オープニングマッチ”を飾ったのはフュージョン界の重鎮、ギタリストの高中正義(62)。
会場の暗転とともにリングインするや自身が作曲した天龍の入場テーマ「THUNDER STROM(サンダーストーム)」をギターで生演奏して盛り上げ、弾みをつけた。
第1試合からメインまで全11試合。新日、全日、ノアをはじめ地方団体から女子プロレスラーまでさまざまな団体から人気レスラーが多数参戦。
天龍だからこそなしえた豪華なカードをそろえ、最後まで観客を飽きさせなかった。休憩時間には馬場のテーマ「王者の魂」、猪木のテーマ「炎のファイター」、そして鶴龍砲を組んだライバル・ジャンボ鶴田のテーマ「J」がBGMとしてかかり、ファンを喜ばせた。
迎えた引退試合。天龍チョップ、グーパンチ、サッカーボールキックなど得意技を何度も繰り出したが、自ら指名した37歳も年の離れた現役王者の壁はさすがに厚かった。
17分27秒、オカダの必殺レインメーカー(短距離式ラリアット)の前に敗れ、天を仰いだ。いつもはクールなオカダもその生き様に触れ熱くなったのか、試合後に“らしくない”最敬礼で応えた。
天龍も試合後の会見で「こんなこと言うのしゃくだけど、最後にふさわしい相手だった。(今のプロレスを)見せつけられた」と清々しい表情を浮かべた。
試合後の第一声は「いやぁ~負けたぁ!」。
最後まで勝負にこだわったからこその絶叫だった。引退セレモニーでは激闘を繰り広げたスタン・ハンセン、テリー・ファンクが来場。
さらに長女で天龍プロジェクトの紋奈代表からも花束を受け取り、天龍は「両国をとってくれたり、5、6人(のスタッフ)でこんだけの大観衆を集めて、娘ながら…男前です」と感謝を伝えた。
引退会見では大量に滴る汗とともに笑顔がこぼれた。一番の思い出を問われて「今となっては全てが思い出です」と表情は晴れやか。
引退を決めた理由の一つが夫人の病気だったが、最後は「天龍源一郎をここまで支えてくれて、押し上げてくれたという感謝の気持ちですね」と妻への愛を口にして会見を終えた。
[引用/参照/全文:http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/15/genichiro-restling_n_8570602.html]
引退する理由は決してコンディションの悪化ではない。まだまだできる、というプライドも当然ある。
しかし天龍は、
「今年の正月に家内が大病して、天龍源一郎が元気なうちにしか彼女を支えていけないなという気持ちが芽生えた。
もうそろそろ、天龍源一郎は腹いっぱいプロレスをやらせてもらったし、これからは俺が恩返ししなければいけないなと思ったのがキッカケ」
と語り、引退を決意した。
長年、陰で支えてくれた奥さんのためなら、プロレスラーとしてのプライドも捨てる……。
愛妻家として知られる、実に天龍らしい話だ。
[引用/参照/全文:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/keiba_fight/2015/11/13/53/]
試合観たけど、スポーツ選手は動けるうちに引退した方が良いね
本当にお疲れさまでした
これからは奥様とごゆっくりプロレス観戦して下さい
きっと若い選手たちが引き継ぎます
弱いから負けるわけよ。わかってるのオマエラ?