横綱・白鵬が繰り出した「猫だまし」が角界内外で波紋を広げている。
猫だましは、相手力士の顔の前で両手を叩き、虚を突いてかく乱させる戦法。本来は、はるかに力量の劣る格下力士が上位に挑むときに「奇襲」として使うもので、横綱がみせるのは極めて異例だ。
2015年11月17日の大相撲九州場所10日目。関脇・栃煌山との取り組みだった。
立ち会い直後、「パチンッ」という音が響いたかと思うと、白鵬はすっと左に動き、勢いよく突っ込んできた栃煌山を泳がせた。振り向き際に再度猫だましをお見舞いし、右四つで組み止め寄り切った。
場内が騒然とする中、栃煌山の肩あたりをポンとたたくと、うっすらと笑みを浮かべる。
支度部屋では、報道陣を前に「勝ちにつながったので、うまくいったと思う」「楽しんでます」などと話したといい、夜には自身のツイッターでも「一度はやってみたかった」とつぶやいた。
一方の栃煌山は、しばし茫然とした様子で、報道陣に対しては「変化はあるかなと思っていたけど…」「悔しいです」と言葉少なに語ったそうだ。
横綱の猫だましという前代未聞の出来事に、角界からは厳しい意見が飛んでいる。
複数紙によると、北の湖理事長は「横綱としてやるべきことじゃない」と白鵬を痛烈に批判。
また、藤島審判部副部長(元大関武双山)は反則ではないとしつつも「そういう相撲を取って、人がどう評価するか」と疑問を投げかけたという。
不満をもった客も少なくなかったのか、場内の拍手はまばらで、お叱りのヤジも飛んでいたようだった。
ただ、元力士からは理解を示すような意見も出ている。
大相撲解説者の元小結・舞の海秀平氏は、日刊スポーツによる取材の中で
「1つの話題作りとして、白鵬流のユーモアが若干あるんじゃないでしょうか。白鵬にすれば、ファンサービスかもしれない」
とコメントしている。舞の海氏自身、過去に何度か猫だましを使ったことで知られる。
元幕内・龍皇昇氏も白鵬のツイートに対し、「普通に勝つより面白がってた人もう追いはず(編注:多いはず)」と励ましととれるメッセージを送っている。
白鵬の猫だましをめぐっては、インターネット上でも賛否が分かれている。ヤフーが実施している意識調査では18日18時現在、「問題がある」が52.9%で、「問題はない」の47.1%を上回っている。
なお、相撲ファンとして知られるエッセイストの能町みね子さんは17日、ツイートを連投する中で、
「おふざけ白鵬に鉄槌を!ってのは周りが言うんじゃなくて力士が力で示さないといけんのじゃ。反則をやってるわけではないし、示してほしいと祈るしかないのじゃ」
との見方を示した。
[引用/参照/全文:http://nikkan-spa.jp/975763]
https://www.youtube.com/watch?v=PZLsZA2loPA
白鵬の言い分
翌日の朝稽古後、白鵬は「一度やってみたいという素直な心。そういう技があるなら、本当に効くのか効かないのか試したかった。効きましたね」と改めて弁明した。
一方で「(猫だましのリスクは)ある意味、棒立ちだからね。もともとこの地位(横綱)は負けて批判される番付」とも言い切った。
奇策を選択したのは、あくまでも技への探究心から。失敗のリスクを自ら背負って勝ったのだから問題はない…。これが白鵬が主張する“論理”だ。
そこには、大相撲が長年にわたって紡いできた価値観が入り込む余地はない。おそらく、今後も考えを改めることはないだろう。
11日目は一転、立ち合いからしっかり当たってカチ上げや張り手などの厳しい攻めで圧倒。本来の強さを見せつけた。
その分、実力差のある格下の相手を奇襲で「もてあそんだ」との印象が色濃くなったことも確かだ。
[引用/参照/全文:http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/sumou/473995/]
別に勝てばええやん(笑)
たった一回、反則でも何でもない事にグチグチグチグチグチグチと。
問題があるとかご意見する馬鹿は氏ね