羽生結弦がまたひとつ、伝説を作った――。
フィギュアスケートのシーズン前半戦・世界一を決定する「グランプリ(GP)ファイナル」は12月12日、スペイン・バルセロナで男子フリープログラムが行われ、ショートプログラム(SP)で世界最高点を更新した羽生結弦が219.48点という高得点をマーク。
合計330.43点で優勝し、男子史上初の3連覇を達成した。
初めてフリーで200点を超えたNHK杯の時よりも、後半でさらに点数を伸ばした。
点数が発表されると涙が溢れ、膝に抱えたくまのプーさんのぬいぐるみに顔をうずめた。
演技後のインタビューでは、
「全てのエレメントにおいて、完璧な演技を目指した。点数と演技は異なるものだから」
と英語でコメント。確固たる自信はどこから来るのかとの質問には、
「とても緊張していた。私の方こそ、どうやって自信をつけるのか誰か教えてほしい」
などと答えた。
後に開かれた記者会見では、NHK杯の点数や演技を意識しており、かなりのプレッシャーがあったことを告白。
「ワールドレコードに追われて演技した感じがあった。点数とか、NHK杯のパフォーマンスがあったからこそ、今回は自分を追い込んだ。しかし、フリーをやっている最中に吹っ切れた。今できることを考えながら滑った」
などと語った。
歴史的な記録更新。自分の演技を見た子供へのコメントを求められたインタビューでは、「私も小さいころ、プルシェンコらを見ていた。どうかスケートを、練習を、夢をあきらめないで」などとアドバイスした。
[引用/参照/全文:http://www.huffingtonpost.jp/2015/12/12/hanyu-yuzuru-gp-final-free_n_8795122.html]
「NHK杯は『やったー!』って素直に喜べたんですけど、今回はよかったあ…っていう感じ。ほっとしたというか、安堵(ど)感がけっこうあって」
羽生の前のフェルナンデスは200点超え。「やべえな」。いつもと違う自分がいた。
「本当に不安なんだなって、本当にできるかなって今、自分は思っているよな」と、まずは認めた。支えはやはり繰り返してきた「血のにじむような練習」だ。
「また1個ずつ頑張ろう。ノーミスじゃなくてもいいから、1個ずつ頑張ろうという気持ちでやった」。上限の3点の加点(GOE)を得たサルコーとトウループ、2つの4回転が決まると迷いは消えていた。
今回の得点が限界だとは思っていない。「自分がまだ、『絶対王者』という言葉の響きにあったスケーターだとは思わない」
自分超えへの戦いは今後も続くが、羽生がスケーターとして目指すものは別のところにあるという。
「僕にとって世界最高得点という評価はうれしいし大事だけど、それ以上にどれだけ自分の演技を極められるか、どれだけ一つ一つの要素や表現というものを極められるかが大事」。
演技後は人さし指を突き上げ、リンクを去った。「常に1番でありたいし、常に自分が納得いく滑りをしたい」。羽生の野心は無限に広がっていく。
[引用/参照/全文:http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20151213-OHT1T50184.html]
NHK杯のフリーで、自分の心の中に芽生えてきた「緊張感とのつきあい方のコツ」をつかんだ羽生。
選手はどうしても、一度完璧な演技ができてしまえば、それを再現しようという意識になり、心のどこかには守りの気持ちが生まれてしまうものだ。
だが、彼は攻め続けることで、そんな守りの意識を吹き飛ばしている。
このファイナルのSPで、羽生はまたひとつ別の次元へと進んだ。
[引用/参照/全文:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/2015/12/11/sp_2/]
リンク横で見守ったプロフィギュアスケーターの織田信成は「(点数が出た時は)アゴが外れたまま、しまらなかった。口がポカン(としてしゃべれなかった)。それぐらい、素晴らしい演技でした」とテレビカメラを前に興奮冷めやらぬ表情で語った。
隣にいたプロスケーターの鈴木明子は「鳥肌が…演技最初の4回転2つ決まった後ぐらいから、ずーっと、鳥肌が立ちっぱなしでした」と感動していた。
[引用/参照/全文:http://www.daily.co.jp/newsflash/general/2015/11/28/0008603946.shtml]
海外の反応
・一体何だあれは。この世のものではない。
・まばたきしている間に、結弦のフリップを見逃した。
・本気かよ?大会ごとに世界記録を更新するのか?
・スケート史上最高の滑りだったよ。
・夢でも見ているに違いない。結弦はこの世のものではない。
・無敵だよ。誰にも倒せない。
・結弦はこれから先どこに向かうというのだ?
韓国での反応
・フィギュアの歴史上最強の選手・・・日本から出たというのがうらやましい
・お金で作り出したキム・ヨナとは次元が違う選手だ。日本の希望であり、感動であり、芸術である
・この人は率直に認めるべき…
・アジアの誇りですね。 同じ東洋人として、胸がいっぱいです!
・悔しいが、キム・ヨナが逃した五輪2連覇有力視されている
・ライバルが居ない….ライバルが居ない
・大谷翔平に続いて怪物が現れた
辛いこと苦しいこと沢山経験されてきたのにいつも前向きで努力家。人間性も素晴らしいし。見習いたい。