ゴルフ界戦々恐々、コカインを…
日本のゴルフ界が“コカインショック”に揺れている。
23日に豪州のウェイン・ライオネル・パースキー容疑者(36)が千葉県警千葉中央署に麻薬取締法違反(コカイン所持)の疑いで逮捕され、関係者は「第2のパースキー」の出現に戦々恐々としているのだ。
賞金王争いにも水を差さなければいいが…。
「オレにとっては、4大メジャーよりこの大会が大事。やって、やった。(賞金王に向けて)最終戦までもつれる争いがしたいね」
24日の「ブリヂストンオープン」(千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C)最終日、池田勇太(24)が「62」をたたき出し、自己ベストとコースレコードに並ぶ猛チャージ。
大会記録更新の通算23アンダーで大会連覇を果たし、優勝賞金3000万円を獲得した。
これで、賞金ランク4位に浮上し、賞金王を狙える位置に。
地元千葉出身、用具契約を結ぶブリヂストンスポーツ主催の大会だけに、人気者の優勝に会場は大いに盛り上がった。
しかし、JGTO幹部の表情はどことなく、硬かった…。
関係者は声を潜める。
「パースキーの逮捕です。
まったく情報がつかめないんです」。
日本ツアーで1勝(2006年東建カップ)のシード選手のパースキー容疑者は今大会の2日目(21日)に予選落ち。
その夜、友人とJR千葉駅近くのパブを訪れたところ、店内で約1・25グラムの粉末状のコカインが入った透明のポリ袋を落とし、それを見た人が千葉中央署に通報、逮捕された。
パースキー「自分で使うつもりだった」と容疑を認めているという。
同署は、24日に千葉地検に身柄を送致。
ただ、使用の容疑や入手ルートなどの公表については「まだ、これから」というのみ。
JGTO関係者やパースキーの身元保証人らが23日に同署を訪れた際も「何も話せない」と追い返されたという。
そこで、関係者の間でこんなウワサまで広がり始めた。
「第2、第3のパースキーが出ないか…」。
“パースキー逮捕”が明らかになった23日には、トーナメント会場で「パブにいた友人は誰?」という話題で持ちきりとなった。
この友人は「シロ」で、名前は公表はされていない。
それでも、外国人選手やキャディーら多くの名前が挙がるなど情報が錯綜。
“疑い”をかけられた選手も迷惑千万だろう。
ならば、大麻汚染が拡大した大相撲界が昨年導入した一斉の抜き打ち検査をすれば済む話。
ゴルフ界でも昨年から「ドーピング検査」を導入しており、コカインを使用していれば、陽性反応が出るはず…。
ところが、日本男子ツアーの「ドーピング検査」は、野球、大相撲、アマスポーツのように国内の検査機関から公認されておらず、選手の尿の検体などを米ロサンゼルスの検査機関に空輸している。
選手1人当たりの検査料は約25万円と高額だ。
賞金シード選手70人の検査を行うだけでも、1750万円の費用がかかる。
不況のあおりを受けてスポンサー収入などが減少傾向にあるJGTOは、高額な検査料に十分な経費をさけないのが実情だ。
昨年ドーピング検査を実施したのは10月の「コカ・コーラ東海クラシック」の1回のみ。
優勝した石川遼ら4人の日本人選手が検査を受けた。
今年のドーピング検査は前週の「日本オープン」と、今回の「ブリヂストンオープン」だけ。
もちろんパースキーは、検査対象にはなっていない。
JGTOの小泉直会長は(71)は24日、違法薬物の使用について注意喚起する文書を選手に郵送すると明かした。
パースキーには今後、永久追放など厳罰を下すというが、どこまで抑止力になるかは疑問だ。
「ゴルフは紳士のスポーツ」という言葉を信じるしかないのか。
[ZAKZAK]
オマエのプッシーにホールインワン