芸能人にとってイベントへのゲスト出演などの“営業”は大きな収入源の一つだ。
最近はテレビであまり見かけない、いわゆる“消えた”と思われているお笑い芸人の中にも、営業だけで年間数千万円もの収入を稼いでいる者もいる。芸能プロダクションマネジャーは語る。
「ダンディ坂野さんや『テツandトモ』さんなんかは下ネタが少なく、子供やお年寄りにもウケが良いということで重宝されていますね。
芸人さんに限らず、歌手ならディナーショーや歌謡ショー、俳優さんならトークショー、アナウンサーなら結婚式の司会というように、みんな営業で結構稼いでいますよ。
地方の競艇場やオートレース場、パチンコホールなどギャンブル関係の営業はとくにギャラが良いことで知られていますね」
このように芸能人にとって“営業”はオイシイ仕事になっているわけだが、意外にもノーギャラどころか、時には芸能人サイドが自腹を切って出演するイベントも例外的にあるという。
始球式の意外なカラクリとは
「よくプロ野球の試合前に芸能人がマウンドからボールを投げる始球式があるでしょ? あれに関してはノーギャラか、場合によっては芸能人サイドの持ち出しという場合もあるよ」(同芸能プロマネジャー)
試合を盛り上げのために球団サイドから招かれる一部の大物は例外として、プロ野球の試合前の始球式に関しては大半の場合、プロモーションの場として捉えられて参加するにあたっては費用が掛かるという。
「とはいえ、芸能人本人が払うというよりは、例えば俳優や女優の場合は主演映画や出演CMの宣伝だったりする場合が多いので、その場合は映画会社やCMスポンサーが出資することになります。
歌手の場合も新曲のプロモーションの一環だったりするので、レコード会社が負担することになります」と前出のマネジャーは明かす。
プロ野球といえば、近年はテレビの地上波での機会も減り人気も下降線をたどっているが、いまだに芸能界では人気があるようだ。
芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。
「そもそも決裁権のある芸能事務所やレコード会社のお偉方がプロ野球全盛期に育ったという背景もあると思いますが、始球式に関してはイメージも良く、スポーツ紙なんかでもよく記事に取り上げますからね。
それに細かなマーケティングの観点でいえば、プロ野球の試合を現地に観に行く人たちは娯楽やレジャーにお金をかけやすいタイプとも言えるので、宣伝効果も期待できると考えられているのではないでしょうか」
それほど大物でもない芸能人が始球式に参加する背景には、こうしたカラクリがあるようだ。
[引用/参照/全文:http://biz-journal.jp/2016/02/post_13586.html]
カメラマンにとって始球式は腕の見せどころ
始球式といえば、プロ野球の試合前には女優や俳優、アイドル、アーティストなど数多くの芸能人も登場し、試合に花を添える。
「我々カメラマンにとって始球式は腕の見せどころ。若い女性アイドルや美人女優さんなんかが登場する時は何とかセクシーショットを撮ろうと、一瞬のチャンスを逃さないように、いつも以上にシャッターを切る指に力が入るものです」とはスポーツ紙のカメラマン。
さらに、最近では始球式の記事ならではのこんな現象も起きているとか。
「最近は各社とも記事を紙面に載せるだけでなく、インターネット配信も行っていますが、その時に見出しとして使うのが“ノーバン”というフレーズ。
じつは“ノーバン”というフレーズを“ノーパン”と一瞬見誤って記事をクリックする男性が多いんだとか。
くだらない話に聞こえるかもしれませんけど、実際に調べてみると、これが記事の閲覧数などの数字にかなり反映されているんですよ。
女性タレントの投げた弓なりのボールがバウンドせずにキャッチャーミットに収まった瞬間、記者席やカメラマン席では『よっしゃ! ノーバンだ!!』なんて盛り上がることもあるくらいで…」と前出のスポーツ紙カメラマンは苦笑交じりに明かす。
[引用/参照/全文:http://thepage.jp/detail/20150812-00000002-wordleaf]
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