即座に哀悼の意を示したサポーター
ドルトムントの日本代表MF香川真司が、13日の本拠地マインツ戦で2016年初ゴールを挙げる活躍を見せ2-0の勝利に貢献する一方、ゴール裏のサポーターが試合中に心筋梗塞で急死するという悲劇が起きた。
香川が昨年12月5日のヴォルフスブルク戦以来となるゴールを決めた一戦で、スタンドは悲しみに包まれた。ゴール裏にいた80歳の男性が試合中に心臓発作を起こした。救命措置が行われ、病院に搬送されたが心筋梗塞でこの世を去った。
ハーフタイムから重苦しい沈黙に包まれていた超満員のジグナル・イドゥナ・パルクでは、ドルトムントサポーターのみならず、アウェーのマインツサポーターもバナーを外し、声援を自粛していた。
やがて、試合中に悲しいニュースが流れると、観衆は総立ちで「You’ll Never Walk Alone」を大合唱。サポーターとの離別を惜しんだ。
ドルトムントも公式ツイッターで、サポーターの追悼の大合唱の動画を配信。「ありがとう」と短くメッセージを添えていた。
Danke. // Thank you. #ynwa #rip #bvbm05 pic.twitter.com/VnSIBmNZeq
— Borussia Dortmund (@BVB) March 13, 2016
ドルトムントのラインハルト・ラウバル代表は、地元テレビ局「スカイ・ドイツ」で「ボルシア・ドルトムントの名において、心から遺族や友人の皆様にお悔やみを申し上げます。我々の気持ちも共にあります」と声明を発表している。
ラウバル代表は
「起きてしまったことは、スタンドのサポーターに即座に伝えました。その瞬間から試合に集中できませんでした。ファンの反応は自発的なものです。私はこんなことを経験したことがありません。
マフラーを空に向けながら、『You’ll Never Walk Alone』が鳴り響いたことに、私は最大限の敬意を払いたいと思います。深く根付いた誇りとお互いのリスペクトを、あれだけ短い時間で示したのです。私は脱帽するしかありません」
と語った。
[引用/参照/全文:http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160314-00010004-soccermzw-socc]
香川「ファンの様子が明らかに違った」
ブンデスリーガの公式サイトで、香川の試合後のコメントが紹介された。
本拠地シグナル・イドゥナ・パルクではこの日、1人のファンが心臓の問題で亡くなった。スタンドのファンは後半途中にこの悲しい知らせを知り、両チームのサポーターは旗を降ろしてチャントをやめている。
香川がこの出来事を知ったのは試合後だったという。それでも、「ハーフタイムを終えて、後半からファンの様子が明らかに違ったので、何かあったのかなと思っていました」と、異変を察していたという。
さらに香川は、「すごく悲しい出来事。勝利をささげられたのは良かったのかもしれないけど、それ以上にファンにとってもチームにとっても、悲しい出来事なんじゃないかと思います」と、慎重に話した。
香川にとっては、昨年12月5日のウォルフスブルク戦以来となる得点だ。「浮上のきっかけになるか」という質問には、言葉を選んで答えている。
「そうですね。ただ、ファンが亡くなった日ですし、素直に喜べることではないです。でも、とりあえずポジティブに、次に向けて良いゴールになると思っています」
「まだまだ改善するところはたくさんあるし、ゴールと、プレーに変化をつけていかなければいけない。そういう意味で、得るものはあった。これをまた継続して、やり続けていくだけだと思っています」
[引用/参照/全文:http://www.sanspo.com/soccer/news/20160314/bun16031416340008-n1.html]
おじいさんも…最期にみたシーンが良いシーンだったから幸せなうちに逝けたんじゃないかな