ピート・ローズは、レッズの監督時代の1989年に野球賭博への「関与」を指摘され、球界から今でも永久追放が解けていない人物。「野球殿堂」には絶対に入れないことが事実上確定しています。
そのローズから見れば、イチロー選手というのは「すでに野球殿堂入りが確定している」わけで、何ともまぶしい存在なのです。ですから、愚痴を言ってみたくなるのは、非常によく理解できます。
身から出たサビとはいえ、「名誉」を生涯取り上げられた人間として、どうしても言ってしまったのだと思います。
ですから、このローズの発言を受けたイチロー選手が「ローズに祝福してもらえないなら自分としても興味ない」という絶妙な「スルー」を決めたのは、見事な「選球眼」だとしか言いようがありません。
ところが、人間の心理というのは意外なもので、「ローズ発言」の反動で、イチロー選手の4257という「日本球界込みの数字」が、アメリカでも意外なほどの評価を受けた面があるのです。
例えば、記録達成をしたのはサンディエゴで、イチロー選手にとっては「敵地」だったのですが、達成の瞬間には場内の電光掲示板に大きな表示がされ、観客は大変に盛り上がって祝福していました。《中略》
そして「メジャー3000本達成」を前にしてイチロー選手の評価はジワジワと上昇していますが、それはローズ発言の反動だけではありません。
42歳をむかえたイチロー選手の、特に今シーズンの野球に取り組む姿勢に対して、全米の野球ファンがあらためて注目しているのです。
年齢を感じさせない打撃、守備、走塁、そしてそうしたパフォーマンスと体型を維持するための「極めてハイレベルの自己管理」をしていると思われること。
加えて「第四の外野手」としてレギュラーポジションを与えられていないながらも、準備を怠らず、自分の役目を果たしている姿勢、そのすべてが全米の野球ファンに畏敬の念を起こさせているのです。
[引用/参照/全文:http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/06/post-843.php]
マリナーズ時代のバッシング
日本ではあまり報じられていないが、移籍前のシアトルでの「イチロー・バッシング」は、目を覆いたくなるほどひどかった。
とりわけ、シアトル唯一の日刊紙「シアトル・タイムズ」はすごかった。連日のように、野球担当のコラムニストや記者たちが、イチロー批判を展開した。
実際、今期のマリナーズでのイチローは、打撃、守備ともに衰えが明らかだった。
3番を打ったり、1番に戻ったり、2番に下がったりと打順が安定せず、あおりを受けたほかの若手の調子を狂わせた。守備でも、信じられない悪送球が目立つようになった。
地元のラジオ番組で、「もしイチローが今期末、3年の大型契約をマリナーズと結んだら?」と聞かれたマリナーズの元外野手ジェイ・ビューナー氏が、「吐き気がするよ」とコメント。
05年から07年途中までマリナーズの指揮を執ったハーグローブ元監督も、「このチームにはオーナーよりも権限を持った選手がいる」とのセリフを吐いて物議を醸したものである。
でも、なぜイチローはこれほど偉大な選手でありながら、シアトルで、「愛される選手」にはなれなかったのだろう?
一つは、チーム内で突出した高年俸。もう一つは、リーダーシップのなさ、つまり「チームの顔」としての意識の欠如。
「準備に黙々と専念する姿は『自分勝手』ととられたし、チームのリーダーたろうとしない姿勢はプロフェッショナリズムというより、大きな問題だと受け止められた」(地元紙記者)
また、成績が下降してくると、独特のプレースタイルにも、文句がつけられた。
「イチローは彼のルールでプレーをしていた。彼がバントをするのは、自分がしたい時。バントのサインが出ているのに、しないことも多かった。
盗塁のサインも頻繁に無視、彼が走るのは彼が走りたい時、走りたくない時は走ろうとしなかった。イチローは、イチ『ノー』であることが多すぎた」(地元紙記者)
「打順も記録優先で打席が多く回る1番に固執し、3番転向を拒否したことや、オーナーを飛び越えて、後ろ盾の『任天堂』山内溥相談役(84)と話をするので、イチローの意見は絶対だった」(在米ジャーナリスト)
ほかの若手選手と話をしない、英語がかなり話せるのに、アメリカの記者会見では必ず通訳を使って日本語で話す、といったイチロー流のスタイルは、アメリカの野球ファンにも理解されなかった。
[引用/参照/全文:http://biz-journal.jp/2012/08/post_615.htmlアメリカ野球殿堂]
イチロー襲撃計画も
2008年9月27日付のシアトル・タイムズ紙が、イチローがチームメートから総スカンを食らい“制裁案”が練られていたことを報道した。
記事はクラブハウス内の情報提供者の証言を元に作成。チームメートの一部がイチローの記録中心などのプレースタイルを「自分勝手」と“断罪”し、実際に イチローに対して暴行を加えようという動きにまで発展した。
ある選手の1人は「knock him out(ブン殴ってやる)」と息巻いたほど。
前代未 聞の“襲撃計画”を知った当時の監督、ジョン・マクラーレン氏(57)がミーティングを招集して、不穏な空気を封印。“未遂”に終わらせたという。
昨年も同様な騒動があり、「多くの選手がイチローのことを嫌っていることに驚いた」と関係者のコメントも載せている。
[引用/参照/全文:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080927-00000009-sanspo-spo]
昔いたチームでは色々あった
“ローズ超え”を果たした試合後に会見を行い、節目の数字に到達した心境を明かした。
―-チームメートはベンチの中で並んで立って拍手していた。その時の気持ちは?
「(メジャー)16年目なんですけど、アメリカに来て、途中チームメート、同じ仲間であってもしんどかったことはたくさんあったんですね。
で、去年このチームに来て、1年一緒にやって、今年メンバーが少し変わったんですけど、チームメートとしては最高のチームメートとハッキリ言える、まぁ“子”たちですよね、もう、年齢差から言えば。本当に感謝してます。彼らには」
―-去年は少し苦労したシーズンだったが、去年と今年の一番の違いは?
「3年間ちょっとしんどかったですね。ヤンキースでの2年目、3年目。マイアミの1年目、去年ですね。この3年間はちょっときつかったですね。
まあでも長い時間やってたら3年くらいはちょっと許してっていう感じですかね。そういう時期あるよねっていう感じに今はなってるかな。
まあいろいろありますよ。いろいろというのは大変便利な言葉で、便利に使ってますけど。ありますよ。要因は。ただ同じユニホームを着た人に足を引っ張られないということは大きいですね。ほんとにいい仲間だと思います」
[引用/参照/全文:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160616-00010029-fullcount-base]
マーリンズに起きた化学反応
イチロー外野手が、メジャー3球団目となる新天地マーリンズのキャンプ地でキャンプインしているが、キャンプ施設に姿をみせた瞬間から、早くも平均年齢27歳という若いチームに“化学反応”が起きている。
ストレッチのあいだ中、「イチロー、げんきデスカ?」「オハヨウ」「アリガト」。選手が次々と片言の日本語でイチローに話しかけてくる。
ライバル関係を超え、イチローへの目線は憧憬を含んだ尊敬にあふれている。イチローは今や若い大リーガーに「1度は一緒にプレーしたい」と思わせる“レジェンド”の域に達しているのだろう。
“生きる教材”として周囲からみられることについて、イチローは「それは、自分のことだから言いづらいね。第三者に言って貰った方がいい。僕が自分でいうのはバカみたいじゃないですか」と多くを語らない。
イチローもマリナーズ入団時の若き日々には、ケングリフィー・Jrから多くの刺激や感銘を受け、ヤンキースではリベラやジーターといった超一流から多くの鼓吹を受けてきた。
時代は巡る。“孤高の人”とも呼ばれたことのがあるイチローがスペイン語のジョークにも笑って応え「明るいのはいいよね」と状況を受け入れている様子は、かつて、自分がスーパースターから受けてきた多くの啓示を、少しでも次世代に還元しようとしているようにもみえる。
[引用/参照/全文:https://thepage.jp/detail/20150226-00000003-wordleafs]
ネットの反応
・イチローもなんだかんだ丸くなったよな
・こんなんマリナーズファンがっかりやろ
>ファンなら出ていく直前の状況把握してるし察してるやろ
・マリナーズ地元紙から疫病神言われとったなw
・そら浮かれてあんなTシャツ着ますわ
でもシアトルのファンには、愛されてたな。
弱小チームで成績が悪いチームメートが成績がよくて記録まで出してるイチローに嫉妬してただけ
マリナーズ時代、9回裏1点ビハインドの状況でトップバッターはイチロー。カウントはスリーボールノーストライク。先ずは出塁する事が最重要課題な場面で4球目を簡単に打ちに行くイチロー。結果は内野ゴロでアウト。この時イチローは連続シーズン200安打を継続中だった。こういう行為が独り善がりと取られたんだろう。
その襲撃計画について記者に聞かれたJ・J・プッツ、
「なんだって、それは問題だ!いったい誰がバラした」
つまり襲撃計画が問題なんじゃなくて、それが漏れたことが問題だ、という
シアトルを離れる時は「石をもて追われる」ようだった
離団すぐにヘルが完全試合をやったのも、イチローがいなくなって若い選手たちが伸び伸びした、って感じがしたし……
GMはシアトルに戻って、マリナーの帽子をかぶって殿堂入りして欲しい って言ってくれてたけどなあ
早く俺の
レベルまで
上がって
こいよ
それでもイチローはギネス記録保持者。
社会のルールを無視して襲撃を企てる方が余程自分勝手だと思うの