NFLの中継現場は命がけだ。
NFLミネソタ・バイキングスの試合前の入場場面に運悪く正面衝突、屈強な男たちの下敷きになった悲惨過ぎる「音声さん」が、アメリカでちょっとした有名人になっている。
紫のユニフォームをまとったバイキングスの面々が意気揚々と入場する中、タイミング悪くゲート前に通りかかったのは、長年FOXの中継を支えているベテランの音声マン、ベニー・ビュードリーさん。
当然ながらNFLプレイヤーには体格でかなう訳もなく、ブライアン・ロビンソンに吹き飛ばされ、さらに隣のリヴァル・ジョセフにも衝突。メガネは飛び鼻血もでる修羅場に。
#Jimbo @BarstoolBigCat @PFTCommenter @hen_ease pic.twitter.com/c9OJ6oI7QU
— Danny Stark (@Stark_16) 2016年11月20日
実際のところジョセフ選手に至っては、150キロ近い体重のNFLきっての巨漢選手ということで、大きなケガはなかったのは不幸中の幸いだったが、ベニーさんは地元のセントポール・パイオニアプレスの取材に、
「20年この仕事をやって、一番僕がやった失態。自分の位置に着くのが遅れてしまって、目の前は煙まみれてバーンだよ」
とコメント・幸か不幸か、その後のNFL中継の前半戦は選手よりもこの「不幸過ぎる音声さん」の病状が中継でも話題になったそうです。
実はこの映像、真正面からのぶっ飛ばされる悲惨過ぎるショットがまもなくサービス終了を発表している動画サービスVINEにも投稿され、爆発的な再生数を記録。
ここのところ名残惜しい人たちの駆け込み需要がある中で、「Vine最後のメガヒットになるかも?」と、いう切ない話題もさらいつつ拡散中のようだ。
[via:http://news.aol.jp/2016/11/21/nfl/]
タックルの衝撃は?
最強の一撃を語るのに欠かせないスポーツは、アメリカンフットボールとラグビーだ。南カリフォルニアでもつわもの揃いのL.A.Xというラグビーチームに協力をしてもらう。
防具を付ければ、走る車にだってタックルできると語る彼らのタックルは、これに匹敵する力があるのだろうか。ラグビーで最も危険なタックルを受けるのは、パスを受けようと腕を伸ばし、体が無防備な体制になる時だ。
こうしたパスは、受け手が病院行きになりかねないため、「ホスピタルパス」と呼ばれる。この時のタックルの衝撃を測定すると、プレーヤーは、770キロもの力を感じている。
さらに最悪なのはこの後である。地面にたたきつけられ、900キロ余りの力を受けるのだ。これは、二つのハンマーで二回もたたかれるようなものだ。肋骨が折れ、病院に運ばれてもおかしくない。
また、衝突実験用のダミーを利用してNFLのコーナーバック、クエンティン・ジャマーのタックルを分析し、自動車事故の衝突の地力と比較した。
後ろから彼のタックルを受けたとき、胸骨が57ミリも背骨の方へたわんだ。自動車事故の実験をする場合、高くても75ミリを超えることはないが、フットボールプレイヤーの一撃が、自動車事故の限界値の3分の2もの数値を出したのだ。
時速56キロで壁に衝突したら出る数値である。さらに、彼の衝突でなんと2トンの力が発生したことがわかった。ハンマーの5倍、ラグビーのポスピタルパスの2倍を超す数値だ。
しかし、衝撃はラグビーより強いものの、防具がより広い範囲に力を拡散させる。アメリカンフットボールの衝撃はハンマーより強い。だがラグビーの方が、ハンマーに似ている。どちらにしても、打ちのめされることに変わりはない。
[via:http://sportsxproject.jp/special/discovery_channel/ss01_01]