選手の服装は「全身白」と定めるテニスのウィンブルドン選手権で、黒や青の下着を着用してコートに登場したとして、男子ジュニア選手4人が大会のルールと衝突した。
ジュニアの男子ダブルスに大会第1シードとして出場したゾンボル・ピロシュ(ハンガリー)/イービン・ウー(中国)組は、それぞれ青と黒の下着を身に着けていたとして、主催者側からコートサイドで白の下着を手渡され、ロッカールームで着替えるよう命じられた。
対戦相手の一人だったブラジル選手も同様に着替えを求められたが、グレーの下着は許容されるべきだと主催者側に抵抗した。
ピロシュは試合後「私たちは着替えたけど、ブラジルの選手は最初、グレーは大丈夫だと言って断っていたんだ。彼は結局30分くらいコートからいなくなったから、試合を始めるのにすごく長い時間がかかってしまった」と説明した。
その日の試合は勝利したピロシュ/ウー組だったが、新調した白の下着を身に着けて挑んだ翌日の2回戦ではセバスチャン・コルダ(米国)/ニコラス・メヒア(コロンビア)に敗れている。
すでに出場していたシングルスの試合では、よりカラフルな下着を履いていたというピロシュは「青と黒のパンツは、私たちにとってラッキーパンツなんだ。白の下着を身に着けなくてはいけないと示すものは何もなかったし、青の部分が少し見えていたというだけで捕まってしまった」と不満を漏らした。
「何も言わない審判もいた。きっと彼らは下着のことに集中したくなかったんだろうね」
その一方でピロシュは、大会側から提供された替えの下着は非常に快適だったといい、「彼らは返してくれなんて頼んでこなかった」、「またここでプレーするとしたら、青と緑は履かないよう覚えておくよ」とコメント。
しかし、今回のアクシデントを不快には思っていないようで「なんとなく面白いなとは思うよ」と話している。
また13日には、オーストリアのユーリ・ロジオノフも、白のウエアの下に青のボクサーパンツを履いて18番コートに到着した際、下着を替えるよう求められている。
2013年大会では大会7勝のロジャー・フェデラー(スイス)が、オレンジのソールのシューズ着用を禁止されるなど、ウィンブルドンはこれまでもファッションのルール違反を厳しく取り締まってきた。
今大会では、肩からピンクのストラップが見えていたとして、ヴィーナス・ウィリアムス(米国)が女子シングルス1回戦の中断中にブラジャーの着替えを余儀なくされた。
13日に女子シングルスで決勝進出を決めた37歳のヴィーナスは「下着については話したくない」、「私としては少し気まずい。皆さんの好きにすればいい。友だちと話せばいいじゃない。私はパス」と今回の決断を批判することは避けている。
[via:http://news.livedoor.com/article/detail/13336578/]
白いウェアの始まり
始まりは、1884年のウィンブルドン女子シングルス部門で初代優勝者となった、イングランド出身のモード・ワトソン選手に由来します。
その選手が白で揃えたウェアを着用していたため、その伝統を守るいうのが始まりのようです。
当時テニスは社交の場でもあったため、テニスをしている時に汗がにじみ出ている姿はみっともないという理由から、その汗が目立たない白色が採用されたという背景もあるそうです。
イギリス人らしい、紳士的な理由から白色のウェアの着用がルールとして定められました。
しかしながら、この白色のウェア着用義務には、かなり苦言が呈されているようです。
今の選手の正直な気持ち
ここで、フェデラーのコメントを引用します。
2014年大会で、フェデラーは「僕らはみんな白だ。白、白、真っ白だ。かなり厳しい」と発言した。
「個人的な意見としては、厳しすぎると思う。ステファン・エドベリやボリス・ベッカーの時代の写真を見てみれば、少し色が入っていたけど、『全身白』という点は変わらなかった」
ボリス・ベッカー[WIMBLEDON 1985]
と、その全身白という厳しさに不満を漏らしています。また、女性テニスプレイヤーのコメントとしては、
カロリーネ・ボズニアツキ(デンマーク)は、昨年、女子テニス選手の下着の色まで調べるという話が出たとき「少し気持ちが悪い」と語っていた。
と、下着にまでチェックが入ることに、かなり不満がありそうです。
[via:http://sportshack.jp/tennis/abe-perori/1645/]
スカルタトゥーのヘルツォグ選手[WIMBLEDON 2017]
松岡修造[WIMBLEDON 1995]
ランジェリー見せてなんぼのスポーツだろ