ルール地方の地元紙『レビア・シュポルト』が、「この別れは悲しいものだ。ある意味で失恋のようなものかもしれない」と、DF内田篤人のシャルケ退団を惜しんだ。
シャルケは21日、内田がドイツ2部のウニオン・ベルリンに完全移籍すると発表。契約は2018年6月末までの1年間で、背番号は『2』に決まった。
10年夏から7シーズンをシャルケで過ごした内田はブンデスリーガで通算104試合に出場したが、15年6月に右膝を手術した影響でここ2シーズンはリーグ戦出場の機会がなかった。
今回の移籍を受けて同紙は、「なぜ内田はファンから愛されるようになったのか」というタイトルの記事を掲載。
「内田は常にフレンドリーであり、微笑みを浮かべていた。7年もの間、内田はシャルケファンのお気に入りというだけでなく、(シャルケのホームタウンである)ゲルゼンキルヒェンの街を越えて愛されていた。
彼のことを求めて、日本の女性たちが極東から『ウッシー』に会うためにこの地を訪れ、写真を撮っていた。今後、そういったことはベルリンで行われるようになる」と別れを惜しんだ。
また、愛された選手だからこそ、今回の移籍が実現したと同紙は強調。
「彼はシャルケとの契約を2018年まで残してた。ただ、今回の移籍に関わるすべての人々、シャルケ、ウニオン・ベルリンは内田のためになるように最善を尽くした。単に自分たちの利益だけを考えていたわけではない」。
サッカー選手・内田の復帰を願って周りが動いた。
クリスチャン・ハイデルSDも「アツトが我々のところに来て、『移籍できる可能性はないか』と訪ねてきた。長期に渡る負傷離脱で試合勘をなくしていた彼にとっては、試合に出ることが重要だったんだ。
今回の決断は我々にとって難しいものだったよ。だが、彼が再びプレーするチャンスを否定することは、我々にはできなかったんだ」と説明。
「シャルケ全員でアツトに『ありがとう』と言いたい。チームのためにいつも100%の力を発揮してくれていた。彼のこれからの成功を祈っている。
プロサッカー選手としても、一人の個人としても。もちろん、彼の存在はこれからもシャルケの歴史に残り続けるだろう」と語り、内田を送り出している。また、同紙も最後に「さよなら、ウッシーーーーー!」と綴った。
ウニオン・ベルリンで再スタートを切る内田。自身が所属するマネジメント会社を通じ、「シャルケに残る事も考えましたが、それよりも試合に出続けたい気持ちが上回りました。
監督のイェンス・ケラーはシャルケで一緒にやったことがあり、とても良い監督です。その監督に誘われた期待に応えたいと思います」と完全復活へ意欲を燃やしている。
[via:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170822-01643236-gekisaka-socc]
シャルケを退団した篤人の愛され方は尋常じゃないね。
2年間試合に出れなくても、これだけ愛されるって、残してきた実積も、チームへの貢献もずば抜けてるし、すべては篤人の人間性やね。
篤人の新しい挑戦を応援したい。
そしてまた一緒にプレーしたいな。#内田篤人— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) August 22, 2017
シャルケファンからの愛溢れる声
2015年3月以降ほとんどピッチに立っていないにも関わらず、次のような声が届けられている。
「残念だ。彼は私たちのチームで頼れる存在だったのに。これからも1部で見たい。そここそが彼の居場所」
「ウチダと(ジェフェルソン・)ファルファンは多分このクラブの歴史上最強の右サイドだった」
「彼が離れることは本当に残念。ものすごく好感を持てる選手だ。イェンス・ケラーの下、ウニオン・ベルリンで、幸運を祈る。ウニオンとともに昇格すれば、またシャルケで会えるかもしれない。ウッシーとイェンス・ケラーがそうできることを望む。グリュック・アウフ(シャルケのスローガン)、ウッシー!一度シャルカーになれば、永遠にシャルカーだ」
「ウッシーーー…。ありがとう…。君は私たちの1人だ!!アイゼルネ(ウニオンの愛称)で楽しみつつ、成功を手にして…」
「素晴らしい7年間ありがとう!君みたいに好感を持てるプレーヤーなんていない。いつも倒れるまでDFを頑張っていた」
「長い間、彼より上手い右SBは1部にはいなかったし、こんな長期に渡って負傷していても彼は僕にとって今でもトップ5だよ。出場機会なら少なくとも他の欧州1部リーグの20クラブで与えられただろうに」
「本当に悲しい別れだ。でもまた出場機会が与えられることを彼とともに喜び、しかも馴染みのある監督の下でプレーできるのは最高なことだ。3年前のレベルを取り戻せば余裕で2部最高のSBになれるだろう」
「ウッシーーー…。元気でな。選手の移籍はサッカービジネスの付き物になっているけど…ウッシーの場合、出ていくのを見るのが本当に辛い」
ドイツ『transfermarkt.de』のシャルケのファンフォーラムには以下のように記すファンも見当たった。
「ちょっとしたレジェンド。彼とファルファンには最高な時間を過ごさせてもらった。彼とケラーと来年対戦できたら言うことないね」
「元気で、ウッチー。君のユニはこれからもプライドを持って着るよ」
[via:http://web.gekisaka.jp/news/detail/?224198-224198-fl]
内田篤人 シャルケでのゴール
シャルケファンの反応
・一つの時代の終わりだ…
・これはシャルケにとって悲しい瞬間だ
ウシ、成功を祈っている
・現役を引退した後にはまたクラブに関わって欲しい
・本当に残念だけど、スタンドで時間を過ごすよりもマシだ
・内田はシステムの犠牲者
・本当にショックを受けている
色々ありがとう。さよならを言うのは辛い。
・今までありがとう、ウッシー!
最も好感が持てる選手の一人だった
・幸運を祈る、そして怪我をするなよ
君とファルファンがいた時は楽しい時間だった!
・2010年に君は初めてシャルケのユニフォームに袖を通した
それ以降、君は一時代に自分の名前を刻み込んできた 今までありがとう!
・内田がシャルケとは違うユニフォームを着るなんて考えられない