崖っぷちの登板で7回3安打零封、マー君に称賛の声
崖っぷちのヤンキースを救った田中将大投手の力投をNYメディアが大絶賛した。8日(日本時間9日)、本拠地で行われたインディアンスとの地区シリーズ第3戦に先発し、7回無失点でヤンキースの1-0の勝利に貢献。
自身、ポストシーズン(PS)初勝利を挙げた。エースとしての役割を果たした右腕に地元メディアから「タナカはヤンキースが最も必要としていたことをなし遂げた」など称賛の声が相次いだ。
渡米4年目の今季レギュラーシーズンで初めて防御率4点台と、安定感を欠く投球が目立っていた田中。しかし最終戦の9月29日ブルージェイズ戦で7回3安打無失点と好投した勢いで、ポストシーズン初登板でも輝きを放った。
負ければ終わりの背水の登板で今季18勝の相手先発右腕カラスコと緊迫した投手戦を演じ、7回まで3安打7奪三振1四球、無失点の力投。
7回裏、バードが先制弾でようやく援護を受けると、1-0の状況で降板し、救援陣に後を託した。その後、ヤンキースはロバートソン、チャプマンとつないで完封リレー。ヤンキースは連敗スタートとなった地区シリーズで初勝利を挙げ、崖っぷちで踏みとどまった。
試合後、地元メディアはこの日の主役の一人となった日本人右腕を大絶賛。米紙「ニューヨーク・ポスト」電子版は「マサヒロ・タナカは、ヤンキースが最も必要としていたことを成し遂げた」との見出しで速報。
「タナカは4年に渡るヤンキースでのシーズンにおいて、最高の結果を記した」と賛辞を贈り、記事の中でジョー・ジラルディ監督は「(シーズン最後の登板で)15奪三振を記録したわけだが、今夜は強打の打線に対して最高のパフォーマンスであったし、無失点に押さえ込んでくれた。私がこれまで見てきたなかで、彼のベストパフォーマンスだろう」と称賛している。《中略》
試合後、田中は「こういうゲームに投げて勝つためにここに来たと思っているので。前回(2015年)、僕はプレーオフで、ワイルドカードゲームで投げた時は負けてしまいましたけど、今回こういう状況の中でこういうゲームに勝てたということが、こっちに来てから1番大きな勝利なんじゃないかなと思っています」と手応えを口にし、ジラルディ監督も「速球にキレがあった。スプリットは、ご覧の通り、非常に良かった」と手放しで褒め称えた。
これで1勝2敗としたヤンキースは、9日(同10日)の第4戦はセベリーノが先発。この日の勝利で波に乗れるか。
[via:https://full-count.jp/2017/10/09/post87223/]
ネットの反応
・2試合続けて絶好調だな
ストリップが冴えに冴えてた
・これは鳥肌立つ活躍
・少し前まで死ぬほどボロカスに叩いてたろ
・何回、掌返してんだよ。
>手首がグルングルン
>手の平壊れてんのかw
>手首にベアリング入ってる
>NYメディアは今季手首ちぎれてるだろ
・これがNYの恐ろしさだ
・確かにメンタルは強いと思う
ももクロをヤンスタで流す所とかw
・田中を褒めるより打線を叩けよ
たった1点はないわ
・NYメディア「次ぎ打たれたら全力で叩くんだからね!」
田中を救った「ボールハンター」のファインプレー
試合後のジラルディ監督は「今夜の田中は素晴らしかった。これ以上を求めることは出来ないほどのピッチングをしてくれた」と称賛した。そしてもう一人、陰ながらヤンキースの勝利に貢献した「野球ファン」がいたことをご存知だろうか。
彼の名はザック・ハンプル(@zack_hample)。冒頭のビデオに黄色いTシャツ姿で身を乗り出している野球ファンだ。
グラブ片手に各地のボールパークに現れるザックは、試合前の打撃練習からボールをせっせと拾いまくる「ボールハンター」として、アメリカ球界ではちょっとした有名人だ。
ザックがこれまでキャッチしたボールは27年間で10,138個。訪れたボールパークは53球場。にわかに信じがたい数だが、彼は1990年のコレクション開始からメジャーのあらゆる球場を巡りながらボールゲットのノウハウを蓄積してきた。
2012年3月に東京ドームで開催されたシアトル・マリナーズ対オークランド・アスレチックス戦に来日したザックは、何と2試合で23個のボールをゲットしたこともあった。
プロ野球選手が夢だったザックは、高校時代に地区の選抜チームに選ばれはしたものの、選手としては限界だった。いつしか彼はメジャーリーグの球場で「ボールをキャッチする」ライフワークを見つけた。
やがて『メジャーリーグのボールの捕り方』『賢い野球観戦』なる著書も出版するほどに有名となったザックは、試合前の打撃練習、選手たちがスタンドに投げ込むボール、ファールボールやホームランボールをキャッチするため、常に複数エリアのチケットを用意して観戦する。多くのボールをキャッチするには、状況に応じた移動が欠かせないという。
「メジャーリーガーが投げたボールを、メジャーの強打者がバットで打ち返す。そのボールをダイレクトでキャッチする瞬間は、ベースボールとの繋がりを実感できる特別な瞬間」と語るザックは、これまで50本以上のホームランをキャッチしてきた。
その中には日本でも大人気のAロッドこと、アレックス・ロドリゲスの3,000安打(ライトへのホームラン)のボールや、強打者マイク・トラウトのメジャー初本塁打のボールも含まれる。
そんなザックは、田中が肝を冷やしたALDS第3戦のライトスタンドにいた。
黄色いシャツの彼が目一杯にグラブを伸ばしていれば、アーロン・ジャッジが好捕したボールは0対0の均衡を破る先制2ランアーチとなっていたかもしれない。それほど近くに彼はいた。
しかしあの瞬間、ボールハントの達人であるはずのザックは、とっさの判断でグラブを差し出さなかった。
別アングルの写真でも、ザックが選手の守備機会を妨害することは確認されていない。「(選手のプレーを妨げる)インターフェアはしない」のが彼の流儀だ。
思い返せば2003年のシカゴ・カブスの「スティーブ・バートマン事件」や、今年3月のWBCでの「山田哲人の幻のホームラン」など、ボールを取りたい一心でグラブを差し出したファンの行為が、時に社会問題に発展することもある昨今。
今回ザックが見せた神対応は、田中の窮地を救っただけでなく、野球ファンの観戦マナーの指針となる隠れたファインプレーだった。
田中の好投から一夜明けた今日も、ザックの姿はヤンキースタジアムにあった。いつものようにボールハントに精を出す彼は、早速ポストシーズンのロゴ入りボールをゲットした。ルールの範疇でボールを追い続ける彼のパッションは、果たしていつまで続くのか――。
[via:https://gunosy.com/articles/RAKyP]
「ストリップが冴えに冴えてた。」って何だ?www
「スプリット」やろ?