ワールドシリーズが終わって、ストーブ・リーグに突入したメジャーリーグ。
名門ヤンキースの共同オーナー、ハンク・スタインブレナー氏がラジオ局の取材に、注目のデレク・ジーター遊撃手との再契約問題を聞かれると、こう答えた。
「彼は疑いの余地もなく、ヤンキース史上最も偉大な選手の1人だ。だが、同時に私はビジネスを行っている。私は共同経営者に責任を負っており、この問題はまず、デレクがハッピーになるとともに、我々もハッピーでなくてはならないと思っている」
つまり交渉がもつれることもあり得ると示唆したのだ。
現在36歳のジーターはちょうど10年契約(1億8900万円)が切れたばかり。
今季は守備で精彩を欠き、リーグ優勝決定戦でも「さすが」という活躍ができなかった。
ヤンキースの顔であるジーターとクローザーのマリアノ・リベラとは、「最優先で再契約にこぎつけたい」というスタインブレナー氏だが、同時に「金額次第では決裂もありうる」とくぎを刺したのは、数年前なら考えられなかった事態。
有名選手獲得になりふりかまわず湯水のようにカネを使ったヤンキースにして、この調子。
米国を襲う不況の波はここにも忍び寄っている。
[ZAKZAK]