11月6日、中日-ロッテの日本シリーズ第6戦がフジテレビで生中継されました。
試合時間5時間43分、延長15回引き分けの激闘で、視聴率も18.9%と好調だったのですが…。
この試合で、フジテレビは思わぬ損をしてしまったというのです。
いったいどういうことなのでしょうか。
この試合、フジテレビが支払った放送権料は、日本プロ野球機構が提示した9000万円から大きくダンピングされ、5000万円だといわれています。
それで18.9%の視聴率を稼いだわけですから、フジテレビの大勝利にも思えるのですが…。
リアルタイムでご覧になっていた方はお気づきだったでしょうか。
この放送、延長12回裏からはまったくCMが入らなかったことに。
フジテレビさん、23時までは追加のCMを用意していたのですが、それ以後は想定外だったのです。
(以下引用)
「延長した場合のCMは、視聴率も高いことが予想され、予定時間内に比べて高く売れる。
サッカー日本代表戦の半額の30秒1000万円程度。
延長用は1500万円以上になっていたはず」(広告代理店関係者)
(以上引用 週刊新潮)
つまり、23時以降の1時間で、放送時間の16%の約10分間はCMを流せたので、3億円を棒に振ったことになるのです。
加えて、翌日の第7戦でも波乱がありました。
第7戦も接戦で、延長12回、試合時間は4時間56分でした。
こちらも生中継したフジテレビは、21時から予定されていたドラマ『パーフェクト・リポート』、22時からの『Mr.サンデー』を2時間20分遅れで放送したのです。
(以下引用)
「放送時間によって、CM料金は変わります。
同様に遅れた土曜日のスポンサーを含めて、一部料金の返還をしなければならないんです」(フジテレビ幹部)
(以上引用 週刊新潮)
スポンサーへの「お詫び金」は、21時から23時までの延長戦のCM収入で賄えはするそうなのですが…。
『パーフェクト・リポート』のスポンサーである花王さんは、
「連続ドラマを楽しみにしている視聴者がいるので、時間は変更されないほうがいいですね」
と苦笑していたとか。
2時間20分も押したら視聴率もさぞかし…と思ったら、このドラマ、意外にもこの回が今までで視聴率は一番よかったようです。
野球からついでで見た人が多かったということでしょうか。
それとも、裏の『獣医ドリトル』と時間がずれたために、今まで見なかった人がこの回だけは見たのかもしれませんね。
しかし、延長戦のときのCMって、事前に用意しておくものだったんですね。
しかも通常より金額が高いというのはちょっとびっくりでした。
急遽入れるものですし、放送できるかどうかも分からないものなので、逆に安いような気がしていたんですが…。
確かに、野球の続きを見たい人と、延長になったために放送時間が変わってしまった番組を見たかった人と、両方が見ますよね、延長の部分って。
番組そのものをきちんと見ているかどうかは別として、数字としてはあがるというのは頷ける気がします。
23時から1時間でCM収入が3億円。
テレビってもうかるんだなぁ、と改めて思ってしまいました。
[エンタメ芸能のツボ]
こーいう記事おもしろい