2018年1月、渋谷区の路上で40代の会社経営者が暴行された上、車に監禁され、自宅から合計約1億円相当の腕時計と現金を強奪されるという巨額強盗事件が発生。
実行犯3人に指示を出していた首謀者と目される田沢寛之被告(38)が同年11月中旬、事件から約10ヵ月が経ってようやく逮捕された。
ようやく首謀者の二人を逮捕
逮捕当時、田沢容疑者は地下格闘技界の「カリスマ」とまで呼ばれたスター選手だった。
「都内の豪華なタワーマンションに住んで、毎日のように六本木や歌舞伎町で仲間を集めて飲み会を開いていた。試合の前日も深夜まで酒を飲み、直前にサウナで酒を抜いてから会場入りしてました。
地下格闘技の安いギャラであんな生活ができるわけがなく、本業はタタキ(強盗)だと事件前から噂されていた。仲間の半グレたちも、格闘技経験はまったくない奴ばかりだったから、タタキの手下として集めていたんでしょう」(田沢容疑者の知人)
将軍 田澤寛之[via:Facebook]
警視庁は事件発生直後から、田沢容疑者を首謀者としてマークしており、ようやく逮捕に至ったという。のちに逮捕監禁、住居侵入、強盗の罪で起訴され、現在東京地裁で公判中。4月22日には被告人質問が行われた。
1月の初公判で読み上げられた起訴状によれば、田沢被告は事件当日、実行犯らと共謀。実行犯らが会社経営者Aさんの自宅前でAさんの顔面を殴り、車の後部座席に押し込んだ上、さらに顔面を殴り、両手や口を緊縛。
走行中の車内でAさんを不当に監禁したという逮捕監禁罪と、その車内においてAさんに「金を出せ。嘘をついたら家族を皆殺すぞ」と脅し、5000万円相当の腕時計を強取したうえ、自宅に連行し、現金4000万円と腕時計をはじめとする貴金属(計850万円相当)を強奪したという住居侵入罪、強盗罪に問われている。
実行犯は2018年7月に逮捕・起訴済み
田沢被告は現場にはいなかったが、実行犯らとの共謀があったと検察側は主張している。
これに対して罪状認否で田沢被告は「共謀をして強盗するとかはしていません」と共謀を否認した。
冒頭陳述やその他の証拠によると、田沢被告は高校を中退したのち鳶職に就いたが、2003年に覚せい剤取締法違反で執行猶予付きの有罪判決を受ける。
その後再び罪を犯し服役していたが2005年に出所。翌年、鳶の会社を立ち上げ、会社を切り盛りしていた。離婚歴があり、娘と二人で暮らしていたという。
実行犯らは調書に「田沢から『タタキ(強盗)をやらないか』と持ちかけられた」「一昨年初旬に、田沢から『金になる話がある』と持ちかけられた。田沢とは犯行時までLINEをしていた」と、田沢による誘いと、犯行までの指示があったことを語っている。
田沢被告はそれを否定しており、逮捕当時から取り調べに対し、
「一昨年の冬にIと名乗る者から『(被害者となった経営者の)家に金庫があり、金を持って来れる』と話を持ちかけられた。
これを実行犯に振り、Iにその連絡先を教えた。当日も実行犯から頻繁に報告があった。その中で『今日さらう』という話があり、やめるように言ったが、実行犯たちはそれを聞かずにやった」
と、自身の関与の及ばぬところで強盗が敢行されたと述べている。被告人質問でも、その姿勢は一貫していた。
「会社の年商は、7000万円ぐらいと記憶しています。1億2000万円ぐらいある年もあった。マンションも所有していて購入時は3480万円……。人に貸して賃料を得ています。クルーザーも個人で購入……400万円で買いました」
と“金銭的に困窮していなかった”ことを強調し「盗みをやる必要はないです」と主張。そして実行犯らとの共謀を改めて否定した。
「話を持って来たIからは『自分がFXの詐欺で金を騙し取られたので取り返したい。盗む人を紹介してくれ』と言われました。『空き巣をやらせたい人がいる』と言うので、空き巣か確認したら『空き巣だ』って言ったので『聞いてみます』と返事をしました」
こうして、話を持ちかけたIと、実行犯を繋げただけで自分は関与していないと繰り返し述べる。また、持ちかけられた話は“強盗”ではなく、あくまでも“空き巣”だったと、同じく繰り返した。
検察官 「Iから、空き巣の話は聞いていたが、強盗になっているとは聞いていなかった?」
田沢被告 「聞いてないです。関わりたくないと僕が思っていることはIもわかっていたんで、自分も聞くことはなかったです」
検察官 「Iも、現場にいる人間に、Aさんを襲わないように連絡してくれていると?」
田沢被告 「その可能性しかないと思ってました。言って、3人は襲うことをやめると思ってました」
検察官 「実行犯は、あなたやIの指示に反して事件を起こしたんですか?」
田沢被告 「僕が指示してるわけじゃないんで。提案はしてる。彼らに指示するような間柄ではない。指示に反して、という思いはないです」
検察官 「“提案”に反して彼らはAさんを襲ったと?」
田沢被告 「はい」
強盗事件の犯行現場となった渋谷区の路上。被害者の会社経営者は、殴られて鼻の骨を折る重傷を負った
共犯らの公判での証拠によれば、Aさんの運転手が「Aさん宅に多額の現金と貴金属がある」という情報を、今回の事件の関係者に漏らしたことが発端だった。
田沢被告はあくまでも現金強奪ではなく“空き巣”を持ちかけられたという主張を崩さなかった。
実行犯にはすでに懲役刑が言い渡されている。田沢被告の言い分は果たして通るのか。5月には論告弁論が開かれる予定だ。
[via:FRIDAYデジタル]
http://news.livedoor.com/article/detail/16370311/
勝っても負けても必ずKO決着をする田沢容疑者(中央)は、地下格闘技界で絶大な人気を誇った
ファイトスタイルは完全に喧嘩
「『将軍』は地下格闘技界のスター選手でした。『侍』という団体を作って地元の半グレを集め、カリスマとして慕われていた。
ファイトスタイル? 完全に喧嘩ですわ。総合格闘技の選手なのに、『寝技なんて練習したことがない』と豪語し、毎回、ぶん殴り合いばかりしてました」(田沢容疑者の知人)
「被害者はクルマで帰宅際を狙われ、鉄パイプでボコボコにされました。盗まれたのは、現金約4000万円のほか、5000万円相当の『オーデマ・ピゲ』という高級時計。
実行犯の3人は夏までに逮捕・起訴されていましたが、指示役の田沢は逃亡を続けていた。被害者と田沢は面識があり、田沢はカネ持ちであることに目をつけて犯行に及んだと見られています」(全国紙警視庁担当記者)
鉄パイプで襲いかかるとは何とも恐ろしいが、「将軍」のリングネームで地下格闘技界を席巻(せっけん)した田沢容疑者からすれば、襲撃は珍しいことではなかったようだ。
「田沢が所属していた地下格闘技団体はホントにメチャクチャだった。毎回、乱闘ですよ。それもリングの上じゃなく、観客席や会場外で敵対組織同士が武器を持って大喧嘩を繰り広げるんです。
怪我じゃすまないケースも多発。当然、会場は借りられなくなり、数年前に団体も消滅してしまいました」(田沢容疑者を知る元地下格闘家)
仲間割れでチクられる
地下格闘家として活動していた頃は、月に2度という異常なハイペースで試合を繰り返していた田沢容疑者。だが、ファイトマネーでは決してありえないような羽振りの良さだったという。
警視庁は事件発生直後から、田沢容疑者を首謀者としてマーク。しかしそれでも、10ヵ月もの間捕まらなかったのは、手下たちに匿(かくま)われていたからだという。
「北関東を中心に、半グレの家や名ばかりの道場を転々としていたみたいです。ただ、どうやら最後はカネの配分で揉めていたらしい。それが原因で警察に半グレ仲間から情報が入って御用となった」(前出・警視庁担当記者)
「将軍」と呼ばれていたものの、1億円もの大金を捌(さば)ける器ではなく、手下の反乱は防げなかったようだ。
[via:FRIDAYデジタル]
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181216-00010004-friday-soci
ネットの反応
・見た目だけでダメだこりゃ
・危険人物。関わってはいけないタイプだな。
・地下格闘技のギャラ安いのかよ!
>手に入るのは名誉だけって刃牙で見た
・5000万円の時計付けて散歩とか頭おかしいでしょ
・完全にウシジマくんのキャラのモデルやん
・獅子谷のモデル?
・地下格闘技ってバキとかみたいなやつ想像したけど地下アイドル的な小規模の箱でやる格闘技ってこと?
>そういう事 PRIDEごっこ RIZINごっこだよ
・アウトサイダーみたいなもんじゃないの?
・前田はこの件で声明出したの?
・プロで通用する奴は表に行くだろうからレベルはお察しだよね
・地下系だと拳月とかめちゃくちゃ強かったけどあいつも逮捕されてたな
・大阪の「強者」もそうだったけど、地下格闘技=半グレ犯罪者集団
・表舞台に立てない半端者
・強盗でタワマンとか夢があっていいな
・街に山賊住んでるような感じだわ
被害者も界隈の奴なんだろうね。じゃなきゃ運転手が情報を例え持っていたとしても、そうそうに流れ着けないからね。
団体を立ち上げた奴が弱かったら話にもならないから、ファイトマネーが少ないのを逆手にとって白星を買っていたんだろうね。
そもそも、そんな毎回派手な場外戦を繰り広げているなら普通に暴行案件で当局が囲い抑えしたら一網打尽なんだが•••
どーでもいい