9月29日、アイススケート選手の織田信成が、ブログを更新。関西大学アイススケート部監督の辞任について語った。
織田は、2017年4月から関大アイススケート部監督を務めていたが、9月9日付で辞任。
9月10日の『朝日新聞』では、大学側が辞任について「他の活動が多忙で、監督業との両立が難しくなったのが理由と聞いている」とコメントしている。
しかし、ブログで織田は「辞任について、一部事実とは異なる報道がありましたので、自分の口から説明させてください」とし、多忙が理由ではないと明かす。
《辞めた本当の理由は、リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになり、辞任するまでの3ヶ月間リンクに行く事が出来なくなった事とそれに対する関西大学の対応が誠意あるものに思えなかったからです》
7月から弁護士も入れて大学側に問題の調査を申し入れたが、この2カ月間、大学側の動きは不透明で、結果報告もなかったという。
《報告を待っている間も指導を待っている生徒がいるので、なんとかリンクに戻れる環境にしてくれないかお願いしましたが、実施されないまま、このままでは何も変わらないだろうと半ば諦めた気持ちで、監督の職を辞する決意を致しました。 他の仕事への影響もあり、体調が優れないまま監督を続ける事は私にとって厳しいものでした》
織田はブログの最後、途中で職務を投げだしたことを謝罪しつつ、《どんな状況でもスケートを教えることがすごく楽しかった。指導者としての夢はまだ諦めていないので、オファーがあれば何処へでも行って指導できればと思います》と心境を語った。
報道を受け、関西大学は9月30日に文書を発表している。
「指導方法をめぐって同部内で意見の相違があったことは認識しています」としながら、織田が調査を要求したことについては《総合的にみてその要望を受け入れることは妥当ではないと判断しました》としている。
《織田信成さんのご体調も考慮しつつ、こうした結果を織田信成さんにお伝えすべく、慎重に準備を進めておりましたところ、先に織田信成さんから辞任のお申し出があり、やむなく本学として了承することとなりました》としている。
一連の報道を受け、ネット上では関大への非難があふれ出ている。
大学側の回答については「何も答えになってない」「なんで最初に違う理由を発表したのか何も書いてない」といった声が噴出。
織田が監督業を無給で引き受けていたとの報道もあり、「無償で監督させてモラハラ、嫌がらせなんて関大ブラック過ぎないか」とあきれる声も見られた。
[via:Smart FLASH]
https://news.livedoor.com/article/detail/17161119/
織田氏の矛先は誰?
織田氏は同じ内容をブログに英語でも記したが、果たして怒りの矛先は誰なのか?
ある関大関係者は「ブログを読む限り、織田さんは学長に対して個人的な思いがあると想像します。ただ、うちとしては敵対関係ではなく、あくまで良好に話し合いの場を持ちたいと思っている」と語る。
同関係者の説明では、織田氏は8月10日に大学側に辞任の意向を一方的に伝えて同21日に面会したが折り合わず、それを最後に連絡を取っていないという。
状況は穏やかではないが、両者とも相手への感謝の気持ちを述べているのが唯一の救い。昨夏に大騒動となった体操協会のパワハラ問題の二の舞いにならないことを祈るばかりだが…。
[via:東スポ]
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/figure-skating/1568907/
コーチによるモラハラ?
関大側は、関係者へのヒアリングなどを行った結果「モラハラはなかった」と反論しているが、番組が織田氏の関係者を独自取材したところ「1人のコーチから、就任時からモラハラを受けていた」との証言を得たことが報告された。
[via:スポーツ報知]
https://news.livedoor.com/article/detail/17165788/
関大側が反論もモラハラには触れず
《以下、全文》
「織田信成さんのブログでの発信について」
9月9日付プレスリリースした本学体育会アイススケート部前監督兼コーチである織田信成さんの退任報道について、今般、織田信成さん自身のブログにおいて発信がありました。
織田信成さんに対しては、監督就任以来2年余り、後進の育成にご尽力いただき、本学関係者一同大変感謝しております。
本学としては織田信成さんの事情を踏まえて慎重に対応してきたつもりですが、ご本人の理解を十分に得られなかったことは大変残念であります。
さて、本年4月以降、織田信成さんに関係して、指導方法をめぐって同部内で意見の相違があったことは認識しています。
その後、織田信成さんからは、本年7月1日に学長に対して所属事務所、弁護士が同席のもと、指導方法等に関する強い要望がありました。
そこで、織田信成さんのご意見もお伺いし、その内容に基づき、時間をかけて複数の関係者に対してヒアリングを行ってまいりましたが、総合的にみてその要望を受け入れることは妥当ではないと判断しました。
織田信成さんのご体調も考慮しつつ、こうした結果を織田信成さんにお伝えすべく、慎重に準備を進めておりましたところ、先に織田信成さんから辞任のお申し出があり、やむなく本学として了承することとなりました。
なお、9月9日の退任の報道にあたっては所属事務所と十分に協議の上、発表しておりますことを申し添えます。
本学としてはこれからもご本人や所属事務所と話し合いを続ける用意があり、真摯に対応してまいりたいと考えております。引き続き、学生ファーストをモットーに、練習環境の向上に努めて参ります。
[via:関西大学]
http://www.kansai-u.ac.jp/mt/archives/2019/09/post_4630.html
モラハラの根底に派閥争い!?
このモラハラ騒動の根幹には、関大のアイスリンク内で渦巻く熾烈な派閥争いがある。
関大のリンクを使うのは主に3組のコーチ陣。
①織田の母である憲子コーチ(72)率いる「織田組」
②高橋大輔を教える長光歌子コーチ(68)の「歌子組」
③紀平梨花や宮原知子を教える濱田美栄コーチ(59)の「濱田組」
長光コーチは関大スケート部前監督。2年前、織田にバトンを渡した。
あるフィギュア関係者が言う。
「3組のパワーバランスは門下生の実績によって変化していきます。これまで、関大ではベテランの歌子先生や憲子先生が長らく頂点に君臨していた。
しかし、関大内で“新参者”だった濱田コーチが女子の有望選手を次々にトップへ押し上げると、その勢力図は一変。
歌子組は高橋の現役復帰で盛り返してきたものの、なかなか若手が育たない織田組は徐々に衰退していきました。昨季まで織田組だった有望株の滝野莉子も今季から濱田組に鞍替え。
生徒が育たない組の弱体化は避けられない。足の引っ張り合い、選手や指導者の取り合いが絶えない世界なので、他の派閥からの『嫌がらせやモラハラ』が起きるのも不思議ではありません。
関大は力の強い他の派閥を優先し、結果的に信成さんが疲弊して辞任することになってしまったのではないか」
一部報道によると憲子コーチが監督を引き継ぐというが、関大によれば、後任の監督は未定だという。リンク内の陣取り合戦の行く末やいかに。
[via:日刊ゲンダイDIGITAL]
https://news.livedoor.com/article/detail/17170293/
※就任時の記事
織田信成 無給で関大監督就任
関西大学は11日、大阪市の梅田キャンパスで会見し、プロフィギュアスケーターの織田信成さん(30)が関西大学体育会アイススケート部の監督に就任したと発表した。
前監督の長光歌子さん(66)からバトンを受け、4月1日から同部を率いる。任期は2年間で、原則3期6年まで更新できる契約。濱田美栄コーチ(57)との体制で学生の指導にあたる。
晴れの門出なのに、織田新監督の目はなぜか赤く腫れていた。前夜に浅田真央さん(26)が引退をブログで発表。
同日朝のテレビ番組で、約30分間泣き続けた。番組出演後に臨んだ監督就任会見。「楽しい、笑顔の絶えない、でも強い。そんなアイススケート部にしていきたい」と抱負を述べた。
昨年末、芝井敬司学長(61)から監督就任を打診された。「織田くんは周りを明るくし、笑顔にさせるたぐいまれな素質がある。笑いと喜びを振りまいて欲しい」。一度は固辞したが、母校での後輩育成を決意した。
織田新監督と芝井敬司学長
部が拠点とする高槻キャンパスの関西大学たかつきアイスアリーナに週5日、足を運ぶつもりだ。タレント活動や解説の仕事を、週2日に集約させる。
大学関係者によると、部の遠征費などの手当は支給されるが、監督としては無給。「家族もいるのでほかの仕事も頑張って行きたいと思っていますが、監督の仕事もしっかり結果を残したい」と、さりげなく男気を見せる。
[via:ブームスポーツ-2017年4月14日]
http://kanmae.com/2017/04/14/
ネットの反応
・関大側はモラハラについては一切書いてないな
・反論になってないが・・・。
>モラハラがあった、具体例なしじゃ反論しようがないだろ
・いやがらせ、モラハラの動画、音声データ撮ってなかったのかね
・ん?本人も自分で辞任申し出たって言ってたよね?
・つまり大学側が発表した多忙が理由というのは嘘であったと認めたって事ですね
>織田の事務所もそう発表する事に同意しているという内容だろ
・まぁ肝は「事務所も同意してた」ってとこだよな。事実関係はどうあれ「キレイ」な辞め方を双方合意の上演出した、って主張。
・嫌がらせやモラハラがあったのかどうか、それについて内部調査したのか全然書いてない。
・それより個人ブログへの反論を、大学がコメントだして公に出しちゃうとかw
・実は織田が証拠持ってるって事もあるから慎重に対応した方が良いのに
・誰かハッキリ言えよ織田は
・練習方法に相違があったのが真実ぽいなあ。なんかのバラエティー番組ですごく厳しく癖のある指導が露呈してて視聴者として違和感を覚えた
・多分生徒からも嫌われてて、指導も悪いし、大学も困ってたんじゃないかね
・選手かな?コーチや顧問クラスじゃないのモラハラするなら。
・みんな利権を漁ろうとどこの業界も大変だな
・スポーツ界って汚いな…アメフト部とか相撲とかボクシング、テコンドー、体操、そして今回はフィギュア。最近、選手からの告発が相次ぎすぎやん。
・嫌がらせとモラハラの詳細がわからんとなんとも言えんなあ 織田くんはそこちゃんと書かないと逆に悪者にされちゃうよ
・具体的に発表してもらわないと対応ができないよねw
・モラハラと言えば自分の味方が増えると思ったのか?単純にコーチと選手の軋轢だろ。自分の立場と知名度をいかして一方的に選手が悪いみたいな感じにする方がパワハラだろうに。
>ブログ見ても選手との間の軋轢とか書かれてないけど?
>過去のSNSの書き込みとかから選手とうまく行ってなかったのは容易に想像できる感じなのよ リンク内でのモラハラとなると選手としか考えられんよ
・無給で引き受けてもらってこんな扱いとは。信成かわいそう。
・モラハラ内容暴露しちゃったら選手達が気の毒かシーズン始まってるしな
・宮原の練習時間すら高橋に回されてたんだから、部員ファーストってのは高橋より部員を優先します、って意味でしょ
・全日本までは男子シングルでやる高橋大輔がいきなりアイスダンス転向発表したのも、織田の暴露の前に歌子から引き離す必要があったから?
・織田はTV人のが似合ってるんじゃないの朝日がまだ使ってくれるでしょ。
・テーマはいいんだが、燃え上がるにはネタが足りないな。漢・山根みたいに、おもしろ材料がふんだんにないとな
・つか監督辞めた経緯をテキトーに包んだ大学と、キレてぶっちゃけた織田
・まあ両方ともちょっとだけ嘘ついてるんだろうな
・これが令和版本能寺の変か
疑惑のコーチが反論
“容疑者”とされるコーチの濱田美栄氏(59)が「週刊文春」のインタビューに答え、潔白を主張した。《中略》
織田が主張するモラハラとは何か。関大関係者が明かす。
「織田さんはスケート部所属の学生の学業がおろそかになっていることを問題視。他のクラブのように、インカレなどの試合出場に成績の基準を設けたほうがいいと主張し、部則を変えようと動いた。
そこに立ちはだかったのが、宮原知子や紀平梨花などへの指導で知られる濱田美栄コーチだった。濱田コーチは織田さんに『練習する時間がなくなる』などと反対し、織田さんが挨拶しても無視するようになった」
濱田氏は「週刊文春」の直撃取材に「私の名前になってんの!? もうショックやわ」と驚きながらも、50分にわたりインタビューに応じた。
「勉強が大事という織田君の考えには賛同しています。ただペナルティありきではなく、勉強ありきが一番望ましいんじゃないかな。学生たちが不安に思って、私たちコーチに相談に来たこともありました」
――挨拶を無視するなどのモラハラ行為は?
「そんなこと全然無いですよ! 挨拶し忘れたことはあったかもしれないけど」
――織田氏は、「多忙が辞任の理由ではない」と主張している。
「いやいや、元々彼はリンクにいませんよ。今年からではなく初めから。解説者もやってタレントもやって、片手間で監督やるのは大変やと思います」
織田の所属事務所は次のように回答した。
「織田が指導方法と部則の改定をしようとしていたこと、濱田コーチとの間に意見の相違があったことは事実です。
ブログで掲載したモラハラ行為について、具体的な内容、その行為者についてお答えすることはできません。
織田は芸能活動とリンクでの指導も両立させており、監督就任後は、休日返上で指導にあたってきました」
織田、濱田コーチ、二人の言い分は真っ向から食い違っており、今後もさらなる議論を呼びそうだ。
10月3日(木)発売の「週刊文春」では、織田氏が主張するモラハラ行為の中身や、濱田コーチの反論インタビューを詳報している。
[via:文春オンライン]
https://bunshun.jp/articles/-/14467