ヤクルトが4日朝、IT企業「サイバーエージェント」に球団を身売りするという日刊スポーツの報道を全面否定した。
4日午前に職員を集めて説明会を行い、午後に売却を発表と報じられたが、ある球団幹部は「そんな話は知らない。
寝耳に水の話」と、職員に対して集合指令はかかっていない。
球団広報は「当球団が売却されるとの報道が一部でありましたが、一切の事実無根です。
(堀澄也)オーナーにも確認済みです。
ファンの皆さまには朝から心配をおかけして申し訳ございません」と、ツイッターで発表した。
1969年から球団経営に乗り出したヤクルトは、78年に初の日本一、90年代には3度頂点に立つなど、リーグ優勝6回、日本一5回を誇る。
トレードを積極的に行わないといった家族的経営でも知られた。
だが、ここ数年は観客動員数が伸び悩み、巨人戦のテレビの地上波中継もなくなり、放送権料が激減したことで、年間10億円を超える赤字に苦しんでいるのは間違いない。
しかし、親会社のヤクルト本社は欧州、中国などで売り上げが伸びるなど海外事業が順調。
さらに酷暑だった今夏は、国内でも飲料部門の売り上げが伸び、親会社のTBSが赤字に苦しむ横浜ベイスターズとは、大きな違いがある。
[ZAKZAK]