サッカーの2018年W杯招致でイングランドは予想外に惨敗し、英メディアは国際サッカー連盟(FIFA)理事22人のうちの”裏切り者”探しに躍起になっている。
FIFA理事2人が投票の見返りに多額の現金を受け取ることで合意していたと英紙が報じたことについて、日本協会会長の小倉理事は「自分ではない」と強調した。
報道では名前は明かされていない。
小倉理事は「私には(金銭の話を)誰も言ってくれなかった」と笑いながら話した上で、英メディアの理事をめぐる一連のスキャンダル報道がイングランドの18年大会招致失敗につながったとの見方を示した。
FIFAが18年と22年のW杯開催地を決めた2日の理事会投票で、イングランドは1回目にわずか2票で落選した。
招致委員会はイングランド出身のトンプソン理事以外に5票を見込んでいたと言い、イングランド協会(FA)会長代行が「投票の約束を守らなかった理事がいる」との声明を出した。
英高級朝刊紙のガーディアンなどが、その一人を小倉理事とした。
だが、ある関係者は「オグラさんが別の候補に入れることは本人から聞いていた」と明かす。
22年W杯招致委の委員長も務めた小倉理事は「どこに投票したかは公表できないことになっている」と規定を前置きした上で、投票しない意向をFAに伝えたことを認めた。
「互いに、こうしましょうという話をして(不支持は)分かってもらえている」と冷静だ。
FAは裏切った理事を既に特定し、その出身国との親善試合や協力活動の中止を検討しているという。
小倉理事は「心配することは何もない。
いつも通り仲がいいから」と話した。
早いうちに、日本対イングランド戦が実現すればいいが…。
[ZAKZAK]