藤浪晋太郎と大谷翔平。
甲子園でも対戦経験があり、同じ歳のライバルでもある2人には大きな差が生まれている。
「藤浪は投手としての完成度が高く、大舞台の経験が豊富なことから即戦力として考えられていた。逆に大谷は将来性や伸びしろを感じさせた。
また2人に共通していたのは野球に対する熱心さ。大谷はMLB挑戦を表明していたのもあるが、どちらも欲しい投手だった」在京球団スカウトが語る通り、プロ入り時点での評価は藤浪の方が高かったが今では逆転している。
12年のドラフトで大谷は日本ハム、藤浪は4球団競合の末、阪神入団を果たす。しかしプロ入り後、時間経過とともに立場は大きく変化した。
藤浪は阪神1年目からローテーション入りし3年連続2ケタ勝利。15年には最多奪三振(221)のタイトルを獲得。
日本を代表する投手になりつつも、16年頃から調子は右肩下がり。制球難に陥り昨季は1試合のみの登板で未勝利に終わり、試行錯誤を繰り返しながら完全復活を目指している。
一方、大谷はプロでも投手と打者の『二刀流』としてプレーし、14年には投手で11勝、打者で10本塁打を記録。15年にはピッチャーとして勝利数(15)、防御率(2.24)、勝率(.750)でリーグトップの成績を残すなど、プロ入り後から着実な成長を見せた。
そして17年オフ、ポスティングシステムを利用してエンゼルス移籍を果たし1年目から投打でメジャーの試合に出場。
19年にはサイクル安打を記録した。18年オフには右肘、19年は左膝の手術を受け健康面での不安も残るが、現在は復帰へ向け順調な道を歩んでいる。
「お互い復活を目指すと言っても中身は異なる。大谷の方が先に行ってしまい、現時点ではかなり差ができてしまった」前出在京球団スカウトは残念そうに続けてくれた。
それもそのはずである。藤浪は復活を期して迎えた今年、新型コロナウイルスに感染。その原因が大人数のコンパ開催によるものというから開いた口が塞がらない。
「今回だけではない。飲み歩いていたり、女性絡みで写真週刊誌に撮られることもたびたび。現状に満足しているようだった。
周囲にチヤホヤされ勘違いしてしまったのは間違いない。球場外での話題がこれだけ多くては、ガッカリ。自覚がなく復活を求める方が難しい」
藤浪とは対照的に、所属するエンゼルスの「不可欠な選手」としてMLB公式サイトが名前を挙げるなど、全米期待の星となっている大谷。8年300億円での契約可能性、など夢のある話も出ているほどだ。
「真面目な性格ですべてにおいてコツコツとこなす。高校時代は藤浪に遅れをとった形。口には出さなかったが本人は相当悔しかったようで向上心もさらに高まった。メジャーへの憧れも加わり野球に没頭した。支えた日本ハムの環境も良かった」
本人の性格と日本ハムの球団姿勢が大谷を大きくさせた、と日本ハム担当記者は語る。
甲子園、プロでの二刀流、そしてメジャー挑戦。カテゴリーが変化しても目標を目指す姿勢は変わらなかった。
「高校時代は自分が納得するまで練習を終わらないこともたびたび。プロ入り後は球団とともに二人三脚でプロ、そしてメジャー仕様を作り上げた。
日本ハムも大谷の身体、技術、精神面など細かく分析してメニュー作成してくれた。野球以外の私生活もしっかり管理してくれたのも大きかった」
地元関係者は日本ハム側のサポート体制の充実ぶりに驚いたとも言う。入団交渉時に見せたメジャー挑戦プラン『夢への道しるべ』のまま、大谷に愛情溢れる教育をしてくれた。
前出の日本ハム担当記者は大谷の私生活についても語ってくれた。
「時間を有効活用して練習時間を作ることを重視していた。そのため可能な限り、千葉県鎌ヶ谷市の2軍施設で生活していた。
付き合いなど都内で用事があっても、翌日は朝イチでウエイトトレーニング。先輩や仲間と外出しても、食事はしてもお酒の席には足を運ばない。すべてが野球中心の生活だった」
鎌ヶ谷の2軍寮近くのコンビニで大谷を何度か見かけたことがある地元住民は、現在の成功について当然だと語る。
「選手数人だったり、時には1人でぶらりと来たこともあった。周囲に存在がバレていても全然普通に対応してくれた。浮ついたところがない好印象しか残っていない。
雑誌など手にとってパラパラめくるくらいで、長居することもない。必要なものをサクッと買って寮に戻る。時間を大事にしている感じがした」
日本ハムという挑戦を後押ししてくれた球団。常に味方でいてくれた栗山英樹監督。大谷を取り巻く環境も大きかったのは間違いない。
しかしそれらを最大限活用できた大谷の人間力があったからこそだ。大谷と藤浪。早くから注目され結果を出してきた2人であり、周囲からの誘惑は同様にあったはず。惑わされることなく進んできた結果が現状なのだろう。
大谷を支えているのは夢に向かい挑み続ける断固たる覚悟。さらなるアメリカンドリームをつかむために、大谷は今後も進み続けるだろう。
そして藤浪がどのような道を歩むかにも注目したい。まだ20代半ばであり再び輝くだけの時間と可能性は残っている。
本人の覚悟ひとつで状況も激変すると思うのだが……。
[via:AERA dot.]
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200406-00000006-sasahi-base
ネットの反応
・大谷と藤浪を比べることはナンセンス。
・藤浪は自惚れてしまったのかな。
・阪神という環境が藤浪をダメにした感もあるし藤浪が自分で潰れていった感もある
・今年の藤浪は違うとローカル番組では毎年聞くけど結果は同じ。
・確かに高校時代まではライバルだったのかもしれないが今では比べるのが可愛そうな位差がついた感じ。
・結局プロ意識の差だろう。一年目に少し活躍して、調子に乗り、高級車買いまくって贅沢しとるから、こうなるんや!
・藤浪の年俸上げすぎて、そこからプロを舐めて練習しなくなったのでは?大谷は見据える目標が高かったからさらに努力した。
・藤浪曰く阪神の練習は「楽」らしいからね。
・今回のコロナでプロスポーツ選手としての自覚不足も露呈した。
・チヤホヤされたのもあるだろうけど、そもそも藤浪の自業自得です。江夏さんが以前キャンプで藤浪はキャッチボールをおろそかに、いい加減にやってると指摘していましたが、藤浪本人は聞く耳持たず。
・藤浪は確か特例で退寮したはず。イチローや大谷は結果を残しても寮で暮らし続けた。
・球団や監督・コーチなど環境のせいにしたら本人のためにならないよ。本人が自分が悪いと自覚しなきゃ、この先は無いね。
・一番の違いは自覚の無さと向上心だろうな。
・藤浪は伸び悩みやイップスとか言われてるけど大谷と比べるのはちょっとね、斎藤とマーくんみたいなるでしょそのうち
・メッセや能見から警告され、金本も藤浪の将来を危惧して、厳しくしたんだろうけど、それが裏目に出てしまったようだね。
・個人の問題、大谷が阪神に入っても今頃メジャーだろう。逆に藤浪が日ハムでも合コンには参加していただろう。