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【BLM】プロ野球楽天のオコエ瑠偉 過去の苦しんだ体験を吐露「肌色のクレヨン」「心が無くなる瞬間」

楽天のオコエ瑠偉外野手(22)が15日夜に投稿したツイッターに多くの共感のコメントが続いている。

周囲との肌の色の違いで自身が幼い頃から経験してきたことをつづったツイートは、投稿から18時間が経過し、3万5000件以上のリツイート、13万件のいいねが押されている。

オコエは15日深夜にツイッターを更新。

「まず、俺は誰も責める気は無い。文句も言う気もない。世界的にこういう状況で、俺自身の体験を知りたいというメッセージの多さ、おんなじ境遇の人、またその両親の少しでも励みになればと思い、炎上覚悟で投稿します。ただ自分の物凄く嫌だった過去をさらけだします」(原文ママ)と切り出した。

さらに前置きとして「まず最初に言いたいことが、これが差別だとかどうとかそんなのは本当にどうでもいい話。この話は俺自身の体験であって、これをみてる大半の人には当てはまらないからこういう人もいるんだな~くらいで大丈夫です」と記し、自身が経験してきたことを記した。

保育園の時に先生が「醜いアヒルの子」を読み聞かせた時に周囲からジロジロ見られ、笑われたことが「俺が周りとは違うと初めて認識させられた出来事だった」と明かす。

同じく保育園で両親の似顔絵を描く時には「反抗心からか涙ながら」に茶色のクレヨンで親の顔を描いた。

「甲子園には黒人はでるな」

小学校で始めた野球で頭角を現すようになった高校時代には「周りのOB会など外人なんて高校野球で使うんじゃ無いだの、甲子園には黒人はでるな」などの心ない言葉も耳に入ったという。

米国ミネソタ州で起きた白人警官による黒人男性暴行死事件を受け、女子テニスの大坂なおみ(日清食品)らが、人種差別などに対する抗議行動への支持を表明。世界的に抗議の流れが広がる中でオコエもこの投稿を行ったものと見られる。

オコエは経験してきたことに「正直、もう俺の人生にはつきものだから慣れたよ」と記す。

最後には「今後、自分の子供ができて同じ経験をさせないようはどうすればいいのだろう。と考えてる人。そういう人たちの共感につながればいいな」と結んだ。

コメント欄には

「むかし、何気なく使っていた『肌色』という言葉。何という世間知らずな表現だろうか」、

「楽天ファンでそんな悲しい事を思うファンは1人もいないよ!」、

「だからこそオコエ選手は優しい心を持っていて笑顔が多いのかなと思いました」

など投稿に共感した人々からの書き込みが続いた。

[via:デイリースポーツ]
https://www.daily.co.jp/baseball/2020/06/16/0013428708.shtml



投稿全文

まず、俺は誰も責める気はない。文句を言う気も無い。

世界的にこういう状況で俺自身の体験を知りたいというメッセージの多さ、おんなじ境遇の人、またその両親の少しでも励みになればと思い、炎上覚悟で投稿します。

ただ自分の物凄く嫌だった過去をさらけだします。

まず最初に言いたいことが、これが差別だとかどうとかそんなのは本当にどうでもいい話。この話は俺自身の体験であって、これをみてる大半の人には当てはまらないからこういう人もいるんだな〜くらいで大丈夫です。

俺が5歳くらいの頃かな。

まず、保育園で思い知らされた。

醜いアヒルの子の絵本を先生が読んでた。

周りのみんなは先生が読んでる間、俺をジロジロ見ながら笑ってくる。俺はもちろんのようにうつむき耳を塞いでた。物凄く孤独だった。

先生は悪気ないし、しょーがないよね。俺が周りとは違うと初めて認識させられた出来事だった。

これも、 保育園の時の話。

ある日、親の似顔絵を描く時があった。

先生は言った。親の顔は肌色で塗りましょう。

その時保育園にあった、肌色のクレヨンの色はだいだい色だった。

でも、俺はその時の反抗心からか涙ながら、茶色のクレヨンをとり親の顔を書いた。出来上がった後はもちろん皆んなに笑われた。

なんだろう、この時は毎日が辛すぎた。

家のベランダから外を眺めながら、ここから飛び降りて生まれ変わって、普通の日本人になれるかなとか、考えてた。

今となっては、この普通とは何なんだろうと未だに考えてる。

小学生になると、近所のおじさんに勧められてなんとなく野球を始めた。

でも、やっぱり入ってすぐ心配してたことが起こった。

初めてできた先輩たちは、俺の肌の色をあざ笑いながら、お前の家では虫とか食うんだろとか、ここには出せないほどの汚い言葉の数々で罵られ、殴られる。

この辺で俺の中の心は無いようなものだった。

学校では、他の学校のヤンキー達が、ただ俺の肌の色だけを見て喧嘩をうってくる日々。

少年野球では、試合前の整列で相手チームから外人いるぞ、黒人だ、だの俺の心をさらに壊されていった。

高校野球あたりからは周りのOB会など外人なんて高校野球で使うんじゃ無いだの、甲子園には黒人はでるな。などの心ない言葉が沢山俺の耳に入ってくる。

正直、もう俺の人生にはつきものだから慣れたよ。

今となってはいい年して、SNSのDMでわざわざ言いにくる奴もいる。

日本には珍しくて、アフリカではよくある病気を判明させるまで大変な思いをしたこともあった。

この他にも、いろいろ経験してきた。

本当に心が無くなる瞬間。これがもう自分が無敵になったような気がする。でも、今考えてみるとただ単に心をシャットダウンして、他人に対して何の感情も湧かなくなるだけだった。

心が無くなるのは本当に怖い。

でも、 こういう経験があるからこそ、悔いないように生きようと思うし、良くも悪くも今となってはちょっとやそっとのことじゃ動じなくなった。

何より、母親とは話が合わず、唯一心の痛みを分かち合えたのは、妹の桃仁花だった。

だからこそ妹は今でも大事な存在。

今後、自分の子供ができて同じ経験をさせないようにはどうすればいいのだろう。と考えてる人。そういう人たちの共感につながればいいな。

Louis Okoye

[via:Twitter]
https://twitter.com/LOUISOKOYEMoM/status/1272536049013514242

桃仁花「涙が止まらなかった」

オコエ瑠偉の妹でバスケットボールの富士通に所属するオコエ桃仁花(もにか、21)が、自身のツイッターで兄の投稿を添付し投稿。幼少時から周囲と肌の色が違うことで苦しんでいた経験をつづった。

「これを読んだ時涙が止まらなかった。

私と兄で毎日涙目になりながら支えあってた日々。

私は兄がいなかったら内気な女の子でバスケもやってなかったな~。

本当にここには書ききれない。

兄の背中は偉大でした。

私達を見守ってくれてありがとう神様」

とつづった。

オコエ兄妹はナイジェリア人の父と日本人の母との間に生まれたハーフ。

反黒人差別の動きは女子テニスの大坂なおみ、米大リーグのダルビッシュ有(カブス)、大谷翔平(エンゼルス)などスポーツ界にも広がっている。

[via:中スポ]
https://www.chunichi.co.jp/article/73835

https://twitter.com/LOUISOKOYEMoM/status/1272546714772094977

ネットの反応

・差別っていうんじゃなくて「無知」あるいは「無学」「無教養」だと思います。
・日本は島国で外国人や移民が少ない。差別というより拒絶や孤立と言った、イジメに近い状態になってしまう。海外よりももっと辛い経験をしているかもしれない。
・自分の周りにも数人の外国人がいます。差別や偏見をもたないようにしているつもりでも、もしかしたら気づかないうちに相手を傷つけているかもしれない。だとしたら申し訳ない。
・八村塁もかなりのイジメにあったみたいだし
・昔クラスにいた黒人ハーフをドンキーコングってあだ名で呼んでたことある。下手に周りにウケたもんだからずっと呼び続けてたけど、今考えると傷つけたよなきっと。彼は笑ってたけど多分辛い思いさせたと思われる。
・学校は先生がどう振る舞うかで大きく変わる オコエのこの先生はちょっと残念っぽいね
・中高教育で、発言も空気を読み、髪形を指定され、枠にはまらない子は先生からも疎んじられる。
>「周りのOB会など外人なんて高校野球で使うんじゃ無いだの、甲子園には黒人はでるな」
・OBもろくなもんじゃないなぁ。
 >こんなの許したらダメだ。名指しされた当時のOB会は早く謝りに行けよ。
・子供なんか無邪気な悪魔だから平気で人を傷つけるだろう。
・まあ国際化の時代だし肌色ってのはやめた方がいいかもな
 >今はクレヨンに肌色はないよ ペールオレンジか、うすだいだいって呼ばれてる
・分別つく年齢になっても肌の色がなんて言ってたらバカだけど、逆に肌の色のことなんて、それでしか捉えてないから子供は言えるわけで。
・ワイ、アトピーやけどバイキン扱いやぞw子供なんてそんなもんだわ
・子供の時のあだ名ってほんと容赦ない
・小学生時代のあだ名がガイジン これはハーフあるある
・うちの長男の学年にも一人だけ黒人の子居るけど、やっぱりてかオコエとかボビーとか呼ばれてるみたい。本人は陽キャらしいけど、内心キツいって感じてるかもね。
・小学校のとき夏休み明けにクロンボコンテストなるものがあって大いに盛り上がるイベントだったが突如何の説明もなく終了した
・チビ、デブ、天パー、シャクレ、外見をいじられるなんて普通の事じゃん
・「日本では」「日本人は」差別が少ないみたいな考え方はこれ自体差別に繋がりうる発想だと思う。
・子供の頃の話を差別というのはちょっと違うだろ。日本人がナイジェリアの学校に行っても結果は同じ。でも、ちゃんとした教育で「あ、これはやっちゃいけないな」ってなったから周りが自然とオコエを認めるようになったんだから。ちょっと短絡的な話だなこれは。
・別に日本人同士でも容姿でからかわれるよ。それを人種差別に結びつけるのはあまりにも日本を理解してない。日本で育ったとか言いながら何を見て何を考えてきたんだ?何でも肌の色のせいにしてきたから何も見えてないんじゃないか?
・めんどくせーなブスでいじめられるのと同じだろ
・差別ではなく外人に対する区別があるだけ
・これ白人ハーフもちゃんと主張すべきだよな 苛めにあうのは濃い肌色じゃなく、日本人と外人しかない日本で区別されちゃうからだって
 >ダルはイケメンハーフのガキだったけど、やはり普通のガキとは見た目が違うってだけでイジメられて帰宅後に「母ちゃん、何で外人なんかと結婚したんや!」って母親に食って掛かってたそうなw
・子供の異分子への容赦なさは残酷だぜ。
・白人ハーフは羨ましいって言われて最近では女王になってる
・日本人は白人好きだけど、クラスのような大勢のなかに1人混ざってると他と違うから苛める
・人種や国籍による差別はダメだという建前なのに国内の地域差別はOKという意味不明な国、日本
・日本に限らず、どこの国でも「異質なものを排斥しようとする動き」はある。
・日本人もアメリカやヨーロッパでは黄色人種なので差別されてるぞ
・プロ野球で結果を出して見返してやれヽ(・∀・)ノ
・でもこいつはダメだ。結果も出さないのに遊びまわっている。
・一年目のオフにハワイで遊んで自主トレしないでキャンプインしたので、二年目のオフはハワイ禁止を通告したらグァムで遊んでキャンプインしてすぐ怪我してたなw注意すると差別された感を出すから言いにくいらしいw
・多かれ少なかれみんなイジメられたり不公平な社会で何とか適応しようとしているのに、差別カードを使えると無敵なのですっごい有利なのに被害者顔してるのがムカつく
・オコエは基本的に被害者意識の塊だからな この手の発言も恒例行事みたいなもん
・毎度こんなこと言っているからツイッターでも大して反響ねえな
・良いこと言ってるけど最近は人生を舐めたような噂しか聞かないな。
・そんな事しなくていいから、早くレギュラーなれよ!
・なんか馬鹿みたいなコメントが有って呆れてるんだけど。
・オコエに文句を付ける奴ってネットに多いど精神科に行けよ
・こんな事言ってる奴らがサニブラウンや大坂には熱狂してるんだからな
・野球で結果が出せないと肌の色で嫌な思いをしたことを訴えてはいけないのか?私生活でダラけたところがあったら人種差別されても文句言うなってことなのか?寝言は寝て言え愚か者。
・オコエは野球以外に目立つ所は確かにある。それは誤解を生むことだってあるだろう。しかし、それは個性であり、一つの生き方である。そこに遠慮はいらない。周りに迷惑をかけずにすることであれば、良いんだ。後悔の無い野球人生になることを祈る。
・同じ境遇でも自分の経験を笑いに昇華できるアントニーって偉いよな

 >アントニーは強打者だと思われてたんだよな 打席に立つと外野がバックしたって
 >寿司屋の息子なんだよな 義父だけど
 >子供の頃にその寿司屋の食べログで黒人の子供をよく見かけるとレビュー書かれていたらしいな
 >アントニーは太った日本人だよ。肌の色は関係ない。良いところも悪いところも、仕草が完全に日本人。
・伊藤リオンも元々サッカーやってたけど、同じような目にあって悪の道に走ったのかな
・差別は知らないところから始まるのでまず知るの大事。
・日本ではあまり普及してないが、オコエ選手の件はマイクロアグレッションが当てはまるのでは?

※マイクロアグレッション

・マイクロとは「小さい」、アグレッションは「攻撃」という意味。

・差別や嫌がらせとしては非常に微妙なニュアンスの発言や行為などを行う「日常的なレイシズム」は「マイクロアグレッション」とも呼ばれます。

・発言している方には相手を傷つけたり、差別したりする意図はないが、その言葉の中に異なる人種、異なる文化・習慣を持つ人に対する無理解、偏見、差別が含まれている「ささいな」「見えにくい攻撃」

・マイクロアグレッションは「無邪気」「悪気はない」という言葉に覆い隠された「無知」や「相手に対する尊敬のなさ」がある。

・具体的には、以下のような発言がマイクロアグレッションに

(アジア人に対して)

「どこ出身?つまり、アジアのどこの国にルーツがあるの?」
「英語が完璧だね」
「算数やプログラムが得意でしょ」
「チン・チョン・チャン!」
「アジア人の女性は従順だから結婚したい」

(ラテン系の人に対して)

「スペイン語を話せないの?」
「訛りがない英語を話せる?」
「あなたメキシコ人でしょ?え、エルサルバドル人?同じようなものでしょ」

(一見どこがルーツがわからない人に対して)

「あなた何人?」
(アメリカ人だよ、というと)
「どこ出身なの?」
(ロサンゼルスだよ、というと)
「ちがう、そうじゃなくて、もともと。どこから・きたの?」
(生まれたのはシアトルだけど、その後ロサンゼルスに引っ越したというと)
「あなたの両親はどの国からきたの?」
「(人種的ルーツを聞いたあとで)ええー嘘でしょ!あなたは白人よ!」

(黒人に対して)

「あなたはいわゆる普通の黒人とは違うわね」
「あなたのことを、全然黒人だとは見てないわ。あ、いい意味でね」
「その髪の毛どうなってるの?このカールは本物?(勝手に撫でたり髪引っ張る)」
「どうして白人みたいな話し方をするの?」
「大学に入るのが簡単でいいね」

(日本にいる外国人に対して)

「日本語上手ですね!」
「お箸使えるんですね」
「いつまで日本にいるんですか?」

(女性に対して)

「(道端から)よ、可愛い子ちゃん!」
「あ、お医者さんだったんですね、失礼。看護婦さんかと思いました」

上げられたやりとりを見ていくうちに、自分の中にある「ステロタイプ」に気づくだろう。

まずは気づくこと!それが第一歩だと思う。

[via:https://note.com/yu_ichikawa/n/nccf65eed3686]

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