Jリーグ屈指の人気クラブ、浦和レッズがついに創設以来初の赤字に転落した。
10位と低迷した今季の赤字額はおよそ3億円。
2007年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)優勝という絶頂期から、アッという間の転落劇だ。
問題は「観客の大幅減少」にある。
見たい選手や試合が激減したのが原因だ。
08年シーズンの平均観客動員数は4万7609人だったが、今季は3万9941人。
今季限りで退任したフィンケ監督体制の2年間で1試合平均約8000人も客離れがおきた。
J1の平均観客動員はここ数年、1万900人台と横ばい。
その中で浦和の没落ぶりは目立っている。
来季の助っ人は新潟で4季通算38ゴールを記録した攻撃MFマルシオ・リシャルデス(29)に決定。
しかし「今季限りでレッズがクビにしたポンテと同じ代理人がついています。確かにいい補強ではあるが、選手を移籍させて懐が潤うのは代理人だけ」(関係者)という代理人主導の補強といえる。
また「レッズをぜひ再建したい」という日本人監督が数多くいたにもかかわらず、浦和のフロントが選んだのはモンテネグロ出身のペトロビッチ氏(45)だった。
浦和のOBだが監督経験が3年しかない外国人指揮官である。
今季はイングランドのウエストハムでアシスタントコーチを務めたが「キレやすい性格は現役時代から全く変わっていない」という関係者も多い。
そんな中、レッズの監督に最もなりたい男は、柱谷幸一氏(49)という声が上がっている。
昨年12月にレッズのGMに就任したが、チーム再建中にかかわらず、のんきに欧州リーグのサッカー解説に出演したことで、レッズサポーターからひんしゅくを買ったことも。
要するに本人のやる気とは裏腹に、チーム内外の評判は芳しくないのだ。
柱谷GMをよく知る関係者も、「それでも本人はレッズの監督をやる気は満々だから…」と苦笑いする。
Jリーグでは外国人監督とは複数年契約を結ぶのが常識だが、ぺトロビッチ新監督とは1年契約。
来季、成績不振で監督解任となれば、柱谷GMが監督代行に就任することは確実だ。
「そうなったら、もうレッズにはいられない」とつぶやく主力選手も数多い。
指揮官の器が知れている浦和の憂鬱(ゆううつ)は、しばらく続きそうだ。
[ZAKZAK]
名前を若大将に変えたいと思います。
ついに来た!コメント機能!!
色々大変なんだな…