日本プロサッカー選手会が日本代表選手の待遇改善を求め、国際試合のボイコットも辞さずというサッカー界の騒動は、プロ野球界にとっても対岸の火事ではない。
労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)を勢いづける恐れがあるからだ。
日本プロサッカー選手会サイドは「世界基準と比べて低すぎる代表戦の勝利給の改善や選手の肖像権料の分配」を訴え、来季以降、労働組合化に向けて動き出すという。
選手の中には「プロ野球選手会を目標にして」という声が出ている。
労組・日本プロ野球選手会は、シーズン中の2004年9月中旬にストライキを敢行した。
オリックスと近鉄の合併、10球団1リーグ制度移行に断固反対。
「12球団2リーグ制度存続死守」を掲げ、ストライキに突入したのだ。
結果的にダイエーがソフトバンクに身売り、楽天が新規参入して2リーグ制度は存続され、現在に至っている。
日本プロサッカー選手会が労組・日本プロ野球選手会をお手本にするなどということになったら、球界関係者はありがた迷惑だろう。
労組・日本プロ野球選手会の了解なしでは何も決められなくなっているのが現状なのに、サッカー界の動きに刺激を受けて、これ以上、やる気満々になられては困るだけだ。
実際問題として、13年に予定されている第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)がある。
12月8日に大リーグ機構(MLB)幹部が加藤良三コミッショナーを表敬訪問した後に、労組・日本プロ野球選手会の事務方とも話し合いの場を持った。
その際に主催のMLB、大リーグ選手会側と日本代表選手の利益配分が違いすぎるなどと、労組・日本プロ野球選手会が強く改善を申し入れ、双方が熱くなり、侃々諤々(かんかんがくがく)の論議となったという。
そんなWBC問題も抱えているだけに、球界関係者とすれば、サッカー界の騒動には戦々恐々。
これ以上問題が大きくならず、沈静化してほしいと願っているだろう。
[ZAKZAK]
1ゲッツ
全部大人の事情じゃねーかwプロ選手なんだと思ってんだよww馬鹿じゃねーのwwww