今大会から新種目となった混合リレーで中国が金メダルを獲得。しかし、彼らの金メダル獲得には疑惑が浮上している。
中国が“お家芸”で、北京五輪初の金メダルを手にした。
現地時間2月5日に行なわれたスピードスケート・ショートトラック混合2000mリレーで、中国が今大会第1号となる金メダルを獲得。
過去の冬季五輪でも強さを示し、今大会も団体戦では優勝候補に挙げられていた大国は、新たに導入された種目でも強さを見せつけた。
もっとも、準決勝は波乱の展開となった。上位2チームが決勝に進むレギュレーションのなかで、中国はまさかの3位フィニッシュ。
1位ハンガリーと2位アメリカとファイナル進出が決定しかけた……が、長いビデオ協議の結果、レース中に中国チームを妨害したとしてアメリカとROC(ロシアオリンピック委員会)が失格となり、中国の“逆転”での決勝進出が決まった。
香港で発行される日刊紙『South China Morning Post』など中国系メディアは、「準決勝で3位に終わったときの恐怖を乗り越え、歴史的な金メダルを手にした」と歓喜に沸いた。
レース終了直後の順位:1位ハンガリー(黒)2位米国(白黒)3位中国(赤)4位ROC(青)
その一方で、海外の識者やメディアでは、アメリカ代表とROC代表に下された失格判定に対する疑念が向けられた。
英紙『The Guardian』のショーン・イーグル記者は、「冬季オリンピックのスピードスケートで、地元贔屓の判定が下された。アメリカチームとROCチームが失格となり、偶然にも、ホームの中国が混合リレー決勝まで勝ち進んだ」と皮肉をツイッター上で吐露。
さらに米紙『USA Today』は、「ショートトラックの混合リレーほど、混沌としたスポーツはないだろう」とし、母国代表の敗戦に持論を寄せた。
「準決勝でアメリカは中国と1秒差で2位となり、決勝に進んだかに思われた。しかし、レース終了後、審判がビデオ映像を確認してアメリカが違反行為を行ったと判断。
2位に滑り込んで勝ち上がった中国は写真判定で勝利し、初の金メダルを獲得したのだ。
失格の知らせを受けたアメリカチームは決勝に向けた準備のなかで、感情を急速に揺れ動かされ、鮮烈なメダルを獲得するはずだった夢を打ち砕かれた。我々は決勝で表彰台に上れるはずだった」
微妙な判定の末に激戦を制した中国。その金メダル獲得は、今後も小さくない波紋を広げそうだ。
[via:THE DIGEST]
https://thedigestweb.com/topics_detail13/id=52147
米国(白黒)の反則:中国(赤)の選手を妨害?
韓国メディア「デーリアン」は「中国は3位で脱落したが、ビデオ判定の結果、レース中に米国とROCから妨害を受けたとして決勝に上がる〝恩恵〟を受けた」と2位に入った米国が失格となり、中国が繰り上がりで決勝進出となったのだ。
これが〝疑惑の判定〟と批判の声が上がっている。同メディアは反則の場面を詳細に分析。
「まったく理解できない判定だった。試合を振り返ってみると、14周を残した時点で走者を変える過程で中国が邪魔されたのは事実だ。
しかし直接的な妨害をしたROCのペナルティーは妥当だが、米国まで失格させた部分は議論が起きる」と直接中国選手に触れていない米国の失格を疑問視した。
ROC(青)の反則:走者交換中に中国(赤)の選手の後ろ入ったROCの選手
当の米国でも議論が沸き起こっており、米紙「USAトゥデー」は反則とされた選手が「何が起きたか分からない」と困惑の声を上げている。
「国際スケート連盟の規則では走者交換中に相手をブロックしたり、交換に参加するスケーターがトラック内で干渉したりした場合、罰せられる可能性があると規定している。ただ、この特定のルール違反はあまり一般的ではない」と指摘。
米国の選手が腕を広げたことが妨害とみなされる可能性はルール上ありえるが、それが実際の試合で適用されることはほとんどないと疑問視している。
疑惑はそれだけではない。
「デーリアン」は「中国の第2走者のチャン・ユティンが第3走者のウ・ダジンをタッチできずにレースを続けた。
ROC(青)の選手が間に入りタッチできなかった中国(赤)の選手
タッチしないか、明らかに見えないことは違反と規定には明示されている。つまり、中国も失格に該当する」と指摘。しかし中国はおとがめなしだった。
こうした点を踏まえて同メディアは「審判陣は米国とROCだけを脱落させた後、中国を〝無理やり〟決勝の舞台に上げ、これに力を得た中国が開催国の利点を生かして金メダルを首にかけた」と批判した。
これが地元開催の利なのか。中国の〝疑惑の金メダル〟は大きな波紋を呼びそうだ。
[via:東スポ]
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/3977693/
準決勝 最終順位
中国の人権侵害を訴えて今大会の外交ボイコットを先導した米国が消え、結果としてはホスト国がおいしい思いをしたため、米メディアは激しく反発した。
「長い時間を掛けたビデオ判定はホームチームに有利に働き、猛烈に批判された」と米ヤフースポーツ。
さらに「特にホスト国のチームが判定によって恩恵を受けることを考慮し、失格が正当化されたのではないかといぶかしむ人々もいた」とまで踏み込んで伝えた。
また、全米の全国紙USAトゥデーは「冬季五輪でスピードスケート・ショートトラックよりカオスに満ちた競技は、ほとんどない」と報道。
米国チームのビニーは「関心を引く判定だった。それは間違いない」と語り、中国チームの走路を妨害したとされたピビロットは
「ショートトラックの個人レースは、カオスだ。それがリレーとなると、信じられないことにさらなるカオスになる。審判は俺の責任だと言うが、自分が何をしたのかさえ本当に分からないんだ。接触もしなかったしね」
と嘆息した。
[via:中日スポーツ]
https://www.chunichi.co.jp/article/413559
決勝ではイタリアとの激闘を制した中国
羽生結弦も心配
不正審判が復帰
北京五輪で世界中から注目を集める日本代表の羽生結弦(27=ANA)が出場するフィギュアスケート男子の大一番を前に、国際スケート連盟(ISU)が〝疑惑の中国人審判〟の起用を最終決定して波紋を呼んでいる。
開幕を前にしてにわかに話題を呼んだのが、中国人の男性審判フアン・フェン氏。2018年の平昌五輪で審判として採点した際に、中国選手をひいきする不正採点があったとしてISUから1年間の資格停止処分を受けていた。
そのフェン氏が北京五輪で技術審判の「テクニカルコントローラー」という要職で復帰することになり大騒動に。同職は審判がジャッジした採点を訂正する権限があり、大きな物議を醸していた。
そのためフェン氏の起用が見送られる観測も出ていたが、英メディア「インサイドザゲームズ」は
「ISUは今大会でファンが倫理規定を遵守しているかぎり(採点の)司令塔役を務めることが許可されたとしている。ISUは堅牢な評価と報告手順があるとして、すべての審査を監視していると主張している。
ジャッジの行動をチェックしてエラーを報告する機構が働き、採点において特定の国に偏った採点があれば追跡できるようになっている。もし何らかのミスがあれば、審判は警告を受けてISUによって罰せられる可能性がある」と報道。
ISUは監視と罰則の機能がしっかりと機能していることから、ファン氏を起用しても不正採点は絶対に起きないと判断。
羽生が出場する男子やロシアのカミラ・ワリエワが本命視される女子など今後のフィギュアでも、審判団の要職として起用されることが最終決定した。
ただ別競技とはいえ、すでにショートトラック混合リレーで疑惑の判定が相次ぎ、中国が初の金メダルを獲得して物議を醸している。不正採点で処罰された中国人審判の起用が羽生の3連覇にどのような影響をもたらすのか注目される。
[via:東スポ]
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/figure-skating/3978542/
6日北京に到着した羽生結弦
ネットの反応
・早速やったなあw
・前から思うが、このビデオ判定はうさんくさいよね。
・見てた、アメリカかわいそうだった
・これは かなり 後味が悪いですね。
・明らかに誤審。というより意図的な判定。
・不可解なジャッジもお家芸
・予選もおかしかったぞw
・見てたけど、ロシアはあかんと思ったけど、アメリカなんで?って言うか、中国はロシアのせいだけど、ノータッチやったやん。結果聞いた時、ビール吹きましたわ!笑
・こうも分かりやすくホスト国がホームタウン・ディシジョンにもって行くとは…。
・中国でやるって決めた時点でこのくらいの事は思いつくでしょW
・決勝戦でも、スタート直後に外枠の中国選手が強引に内に切り込み、接触転倒を引き起こしていた。
・もう、ほんとカオスな競技。
・そもそもこの競技は、結構審判の差配が大きく、過去にも一杯疑惑の判定があった。
・ショートトラックって謎判定で韓国勝ってたよね
>そうだw当時今回の五輪で支那が報復すると息巻いてたなw
・迫力のあるゲームだが、わざと転倒させたり、したり、悪意に満ちたゲームでもある。
・ショートトラックは反則や失格などの不確定要素が多すぎて、欠陥競技だってずっと言われてただろ
・以前、寺尾悟選手がオリンピックで全くの無関係なのに、転倒を引き起こしたとして失格になった。本当なら金メダルだった。あれからビデオ判定が導入されたのに、意味のない結果に。
・ルールがあっても審判のさじ加減とかでコロコロルール変わっていく競技。オリンピックとなると露骨。
・ホスト国有利なのは承知の上だろ
・今回の中国にとっては、メダル量産が期待される種目。国民の感心を得るためにも、必要なんでしょうね。
・メダル確保が難しいため、最後の秘策を発動したんだね。
・ショートトラックって、パシュートみたいに妨害されないようなルールにするか、一組ずつ滑るかにしてタイムで優劣つければいいんじゃないのかな?どう考えても実力以外の要素で優劣がついてしまうよね
・フィギュアスケートの採点はチャレンジシステムすらない。もはや不正疑惑あるのは、この審判だけではないはず。
・不正した審判は資格剥奪で良いと思う。たった一年の謹慎なんて甘い。
・羽生くんの順位に影響を及ぼさないことを祈ります。
・昨日のモーグルもだけど、やはりオリンピックジャッジは開催地の人間は絡ませない方が良いよ。気の毒な選手が続発する。