ウクライナ防衛隊に参加するロマチェンコ
ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、アスリートが戦場に立つ状況となっている。複数の海外メディアが、プロボクシング元世界3階級制覇王者であるワシル・ロマチェンコが母国ウクライナの防衛隊に参加していると伝えた。
英紙「デイリースター」は、「ウクライナの戦いに参加するボクシング界のスター、ロマチェンコはM16アサルトライフルを持った写真を撮った」との見出しを付け、記事を公開。ロマチェンコが軍服に身を包み、肩からライフルをかけた写真も掲載した。
ロマチェンコ 軍服に身を包んだ写真を公開
元世界3階級制覇の王者は、自身のフェイスブックで
「ビルゴロド・ドニストロフスキー領土防衛大隊が結成され、武装している」
「このロシアの侵略に対し、私たちは団結しなければなりません。
ウクライナで、ヨーロッパで、ひいては世界で、このような事態を起こさせないようにしましょう。
団結すれば、我々は強い。ウクライナを支えてください。ありがとうございました」
とコメント。
そのほか、英紙「ミラー」も「ウクライナのボクサー、ロマチェンコがロシアからの侵攻を受け、ライフルで武装する」との見出しで、戦線参加を報じている。
ロマチェンコは北京五輪、ロンドン五輪を連覇。プロではフェザー、スーパーフェザー、ライトの3階級制覇を達成したスーパースター。
20年10月に3団体の世界王座から陥落し、21年6月には元東洋太平洋ライト級王者中谷正義(帝拳)との再起戦で9回TKO勝ちを収めていた。
[via:SPREAD]
https://spread-sports.jp/archives/122629
ロマvs中谷正義[2021/6/27]
WBAロシア・ベラルーシ選手を除外
プロボクシング世界主要管轄団体のWBAは2月28日、理事会を開き、ウクライナがロシアの侵攻を受けた件で話し合いを行い、ロシアとベラルーシのボクサーを次回のランキングリストから除外することを全会一致で決めた。ただし、この措置は一時的なもので、月ごとに見直されるという。《中略》
また、WBAは戦争に賛成するボクサーをランキングから排除する権利を有するとした。すべての措置はベラルーシにも適用される。《中略》
ウクライナのボクサーは現在、ロシアと体を張って戦うことを宣言。元世界3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコの他にも、WBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が、首都キエフの領土防衛隊に入隊した。
ヘビー級統一王者ウシク(右から2人目)
ともにライフルを片手に臨戦態勢を取る。元ヘビー級王者として一時代を築いたクリチコ兄弟も、母国の危機に立ち上がった。
元WBC、WBO世界ヘビー級王者でキエフ市長であるビタリさんは連日、SNSなどで情報提供や安全確認を呼びかけ、3団体の元同級王者で弟のウラジーミルさんはSNSなどで前戦に出て戦おうとしている様子を投稿した。
[via:スポーツ報知]
https://spread-sports.jp/archives/122629
ラケットを銃に
男子テニスで元世界ランキング31位のセルジー・スタホフスキー氏(36=ウクライナ)はラケットを銃に持ち替える。
英「スカイ・ニュース」は26日、同氏は軍隊経験がないにもかかわらず、ロシアと戦うために予備役に登録したと伝えた。
スタホフスキー氏は、ツアーで4度のシングルス優勝を誇る。錦織圭とも3度の対戦があり、2勝1敗と勝ち越している元強豪だ。36歳となった今年の1月に引退表明。その1カ月後には、ラケットを銃に持ち替えるとは思っていなかったはずだ。
同氏は、インタビューに「妻と子どもを安全なハンガリーに避難させたら、キエフに戻って戦うつもりだ」と、意を決したように語った。軍隊経験はないが「個人的に銃を持った経験はある」とした。
予備役は非常時に招集され、軍務に服するが「すでに登録も必要でなくなり、意思がある市民なら誰でも参加できるようになった」と、厳しい戦況になりつつある。世界は現時点では経済制裁を科すのが精いっぱいで「欧州も世界の誰も、ウクライナを助けようとしない」と嘆いた。
[via:日刊スポーツ]
https://www.nikkansports.com/sports/news/202202270001024.html
ルブレフ「NO WAR PLEASE」
ロシア人選手も反戦表明
ロシアのアスリートが母国のウクライナ侵攻に「NO」を突きつけた。
男子テニス世界ランキング7位のアンドレイ・ルブレフ(24)は25日、ドバイ選手権で決勝進出を決めたあと、テレビカメラのレンズに「NO WAR PLEASE(戦争はやめて)」と“サイン”。
24日にはロシア選手が誹謗(ひぼう)中傷を受けていると明かす一方「石を投げられても自分は平和を願う」と訴えた。
サッカーのロシア代表FWフョードル・スモロフ(32)はインスタグラムに黒一色の画像を投稿し、「戦争反対!」の一文。
ロシア代表FWスモロフ 婚約者は元ロシア大統領エリツィンの孫娘
プーチン大統領の支持者として有名なNHLキャピタルズのFWアレックス・オベチキン(36)も「もう戦争はしてほしくない。ロシアにもウクライナにも友人がいる」と反戦を唱えた。
[via:スポニチ]
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/02/27/kiji/20220226s00042000597000c.html
ロシア選手は 母国のウクライナ侵攻に困惑気味だった。
男子テニスのダニル・メドベージェフ(26)はメキシコでの大会で「テニス選手としては世界に平和を広めたい。こういうニュースを気楽には聞けない」と語った。
2018年平昌冬季五輪フィギュアスケート女子で銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(22)は、SNSに「悪い夢のよう。一刻も早く全てが終わることを願っている」と投稿した。
[via:サンスポ]
https://www.sanspo.com/article/20220225-NFYJ5NXNCVP3NLMX73M7XK62J4/
シェフチェンコに要望殺到
サッカーウクライナ代表の“英雄”で現役引退後は監督も務めたアンドリー・シェフチェンコ氏(45)が自身の公式ツイッターを更新。反戦メッセージを世界中に呼びかけたが、ネット上ではシェフチェンコ氏に対するある要望が相次いだ。
シェフチェンコ氏はロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、これまで自身の公式ツイッターで
「友人と家族が危機に瀕しています。お願いです。ロシア政府に侵略と国際法違反を止めるように呼びかけ、我々の国をサポートしてください」
などと反戦メッセージを発信し続けてきた。
28日には「ウクライナでの戦争をストップして!ウクライナに栄光あれ!」と投稿。「戦争はダメ」「戦争を許さない」などと書かれたプラカードを持つ人々とともに“デモ”のような行動に参加する姿を披露した。
この投稿に対し、ネット上では
「唯一無二のアンドリー。私たちはいつもあなたと一緒に立っていることを知っています」
「スポーツと人生のすべての人のための模範による偉大なチャンピオン」
「あなたは私たちにとってミランの家族の一人、シェバです」
「同意。これは戦争ではなく、侵略です」
など好意的なコメントが上がった。ただ最も多くの反響があったのはシェフチェンコ氏に対する要望で
「あなたはアブラモビッチ(チェルシーのオーナー)と親交がありますよね。彼と話をして、プーチンを止めるように説得してください」
「プーチン大統領に戦争を止めてもらうためにあなたの友人のロマン・アブラモビッチにDM(ダイレクトメール)してください」
「あなたはプーチン大統領と親しい友人であるロマン・アブラモビッチと親しい友人です。戦争を止めるためには、まずはあなたの友人を呼ぶべきです」
といったコメントが殺到した。
シェフチェンコの広報担当者は平和的な問題解決のために動いているとコメントが…
シェフチェンコ氏は現役時代、アブラモビッチ氏がオーナーを務めるチェルシーでもプレー。ロシア人の大富豪であるアブラモビッチ氏はプーチン大統領と“親交”が深いことが知られており、戦争終結のためファンからシェフチェンコ氏へ強い要望が届いた。
なお、アブラモビッチ氏はロシア軍のウクライナ侵攻を受け、チェルシーの経営を同クラブの慈善財団の管理者へ譲渡。
英国内でプーチン大統領と“親交”が深い同氏へ批判が高まったため、資産凍結やオーナーはく奪などの制裁を受ける前に一足早く動き、関係者やサポーターらの懸念を解消しようとしたともようだ。
[via:スポニチ]
https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2022/02/28/kiji/20220228s00002000511000c.html
欧州リーグ:ナポリvsバルセロナ[2022/2/24]
世界のスポーツ界が“NO”
世界のスポーツ界が、ロシアのウクライナ侵攻に「ノー」を突きつけた。
サッカー界では「ロシア包囲網」ができつつある。シェフチェンコ氏の訴えに呼応するように、各地で“反戦”へ向けた行動が加速した。
バルセロナとナポリの選手たちは欧州リーグの試合前、ピッチに集合。「STOP WAR」の横断幕を掲げた。
アタランタのウクライナ代表MFマリノフスキーは欧州Lオリンピアコス戦での得点後「NO WAR IN UKRAINE」と書かれたアンダーシャツを披露した。
主審は反戦メッセージに警告出さず
日本代表DF板倉滉所属のドイツ2部シャルケはロシア企業「ガスプロム」社の名前をユニホームから外した。ロシア代表エースでディナモ・モスクワ所属のFWスモロフは自身のインスタグラムに真っ黒な画像をアップ。「戦争はいらない」と記した。《中略》
ラグビーではジョージアで27日に開催予定だった23年W杯予選を兼ねた欧州選手権、ジョージアvsロシアは延期。国際スキー連盟(FIS)は、今後ロシアで開催予定のW杯6大会を中止か、代替地開催にすると発表した。
3月4日には北京パラリンピックが開幕する。国際パラリンピック委員会(IPC)は「ロシアのオリンピック(五輪)休戦協定違反を非難する」と声明を発表。
パーソンズ会長はウクライナの会長の反応として「出場希望だが、チームを北京に送るのは大変な挑戦と話していた」と出場できない可能性を示した。暴挙に出たロシアに対し、スポーツ界は断固とした行動を示していく必要がある。
[via:日刊スポーツ]
https://www.nikkansports.com/sports/news/202202260000092.html
FIFAとUEFAがロシアを出場停止に
国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)は2月28日、ウクライナに侵攻したロシアに対し、同国代表とクラブチームの主催大会への出場を全面的に禁止すると発表した。
22年W杯カタール大会欧州予選プレーオフ開幕を24日に控えるロシアは本大会出場の道を断たれ、欧州リーグ決勝トーナメント1回戦でライプチヒ(ドイツ)と対戦する予定だったスパルタク・モスクワも大会から除外されることになる。《中略》
一方でロシア・サッカー連合は「明らかに差別的な性質を含み、多数のアスリートや指導者、クラブと代表チームの雇用者に害をなす」と裁定への怒りをにじませる声明を発表。
さらに「国際スポーツ法に基づき、FIFAとUEFAの決定に異議を申し立てる権利がある」と徹底抗戦を訴えた。
[via:スポニチ]
https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2022/03/01/kiji/20220301s00002000281000c.html
フィギュアもロシア除外
国際スケート連盟(ISU)は1日、ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、ロシアとベラルーシ両国の選手・役員を、世界選手権を含む主催大会に無期限で参加させないと発表した。国際オリンピック委員会(IOC)の勧告に同意した。
23日に開幕するフィギュアスケート世界選手権(フランス・モンペリエ)に、北京五輪女子金メダルのアンナ・シェルバコワ、銀メダルのアレクサンドラ・トルソワ、4位のカミラ・ワリエワらロシア勢は出場できないことが決まった。
[via:スポーツ報知]
https://hochi.news/articles/20220301-OHT1T51140.html
ネットの反応
・ロマチェンコが戦死したら悲し過ぎるんだが
・ボクシング史上最高傑作が・・・ロシアやめてくれ
・戦死なんかしたらロシア批判はもう収まらなくなるぞ
・戦場であのフットワークは通用しないと思うが…無事でいてくれよ
・死ぬなよロマチェンコ
・好きな選手が兵士になったニュース 悲しさしかない
・戦争はチビが有利というか被弾しなさそう
・早く逃げた方が身のためだよ
・ポーズかと思ったけどガチなのか 金あるのに参加するのは凄いな
・んまあ、実際には前線にはいかんだろ
・タイマンならそうそう負けないだろうな
・ルール無しの戦争じゃ右の奴の方が強いよ
・ウシクとロマチェンコが入隊ってマジかよ
・キエフの市長もすげえらしいな
>ヘビー級47戦45勝2敗41KOでWBC9回防衛してる
・村田ゴロフキン戦も消えたか
・WBAはベトナムに軍事侵攻したアメリカの徴兵を拒否したアリからヘビー級ベルトを取り上げた
・モハメドアリの意思もロマチェンコの意思もどちらも尊い。
・ヒョードルどこいったんや
・ロシアって何度もオリンピック時に戦争始めてるよな。
・ロシアはスポーツの政治利用するのでダメージ大きいだろうな。選手は可哀想だけど国を憎め
・国を守るためにウクライナに戻る人は結構いて行列になってた
・あとはミラ・ジョヴォヴィッチだな バイオハザードでの銃さばきを頼む
>ウクライナ生まれだけど、ウクライナ人では無いけどな
・常日頃からスポーツ界は「政治とスポーツは別」って言ってた気がするが
・スポーツに政治は入れない。理論は分かるし、賛成だけど、今回のロシアは違う気がする。
・五輪でもウクライナ選手の「No War in Ukraine」というメッセージに対し、平和への一般的な呼びかけとして、IOCは不問にした。今回の欧州リーグも、同様の対応と言える。
・政治的メッセージではなく、あくまでも平和を願い自国の家族や仲間を思う気持ち
・もともとサッカーは代理戦争だから。
・ロシア世論にはこれが一番打撃が強そう。特にW杯はプレーオフだし。
・事が落ち着いていたら、ウクライナを特別枠でワールドカップへ招待できないかね?
・本来ならスポーツと政治は切り離して考えるべきですが、それは戦争を起こさないための原則。一方的な侵略を起こしてしまったロシアはスポーツの意義や素晴らしさを完全に踏みにじったということであり、除外されるのは当然。
・スポーツが政治に対して中立、などとは綺麗ごとで、主催者側や独裁国側のご都合主義でしかない。
・判断は遅かったと思うが、ここへ来てロシアに制裁を課すことを躊躇なく行う機関・国が出てきた。世界を舐めて侵略戦争を始めたプーチンもここまで団結されるのは誤算だったと思う。
・そもそもロシアが国連の常任理事国って
・この流れだとゲーム界からテトリスも追放されそうだな ロシア文学や音楽も絶版や廃盤
・世界から切り離されていく自国を憂いて泣いているロシア人。デモに参加した人達は勾留され、自分たちの身の安全の為に何も出来ないと。悲しい思いをするのは国民であり選手たちだ。
・武力でサポートする以外のありとあらゆる手段を即時に全世界で行使することで、ロシアを撤退に追い込むことこそ、最善の策。
・今一番ロシアが恐れるのは内戦で体制崩壊することだからね。多方面から圧力かければそれだけ国内でプーチン批判が巻き起こる。
・どう見ても精神的に正常では無いプーチンは、ますます追い詰められて、さらに異常な行動に出ることが懸念される気がする。
生命賭けで戦場に行くウクライナ選手。それに引き換え、侵略国側の選手は、安全地帯から選手に罪はないと嘆くだけ。しかもロシア選手は、ドーピング常習さえ疑われる全体主義状態。
生命を賭けてもプーチンを止める義務と責任を放棄しておいて、罪がないわけがない。