日本代表が大誤算だ。2014年ブラジルW杯アジア最終予選ヨルダン戦で敗れた日本代表の国内組は27日、帰国した。ヨルダン戦は引き分けでもブラジル切符を手にできたが、イレブンはプレッシャーに押し潰され、ミスを連発。W杯出場権の獲得は6月に持ち越しとなった。W杯本大会へ向けたザックジャパン構想も白紙となり、チーム強化に大きな波紋を広げている。
ヨルダン戦で敗れたザックジャパン
まさかの敗戦だ。MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)とDF長友佑都(26=インテル)と主力2人を欠く苦しい台所事情だったとはいえ、ヨルダン戦勝利でW杯出場権を獲得し、5月以降の試合は本大会へ向けた強化にあてる予定だった。新システムや新戦力のテストも含め、時間をかけて代表チームを再構築する計画を立てていたが、すべてがご破算となった。
本田圭佑|長友佑都
最も痛いのは、9月以降の強化試合のマッチメークが暗礁に乗り上げたことだ。今回で予選突破が決まらなかったことで、W杯アジア最終予選B組3位となる可能性も浮上。アジア地区プレーオフ(9月)や大陸間プレーオフ(11月)に出場することも視野に入れなければならず、同時期に試合を組むことができなくなった。
親善試合のマッチメークは今の日本代表にとって重要な問題。チーム強化には強豪との対戦が最適とされるが、相手が強豪国であるほど交渉は難しく、なるべく早い時期に決断を下さなければならない。だが今回の敗戦ですべてが白紙となった。
当初の予定では9、10月は国内で強化試合を行い、11月に欧州遠征を実施する予定になっていた。日本サッカー協会の原博実技術委員長(54)はヨルダン戦前に「なるべく早く決めたい。日本は最終戦がないので、どうなるのか。プレーオフにいかないとも限らないし…」と早期の予選突破を願っていたが、それも空しく響くばかりだ。
日本代表はW杯予選を勝ち抜くために、残りの対戦国のデータを集めて対策を練るなど、再び準備を整えなければならない。予選直後に開催される6月のコンフェデレーションズカップ(ブラジル)に集中できないというデメリットも生まれた。ザッケローニ監督がもくろむすべての構想は狂い、チーム強化への影響は計り知れない。
[東スポ]
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/126608/
2失点目は吉田の相手との間合いの取り方や、酒井の足の遅さカバーリングの弱さもプロとは思えなかった。連携なってないし吉田の統率力のなさが浮き彫りになりましたとさ。