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ザックジャパン 大量失点に危機感

3試合9失点で3戦全敗を喫した6月のコンフェデレーションズカップ(ブラジル)から2カ月。7月の東アジアカップ(韓国)で頭角を現した柿谷曜一朗(C大阪)ら新戦力を加え、ザックジャパンは14日のウルグアイ戦(宮城)に挑んだ。

ウルグアイ戦
ウルグアイ戦

注目の1トップは柿谷が先発。指揮官はドイツから強行日程の中、呼び寄せた清武弘嗣をベンチに置き、急成長中のアタッカーを思い切って前線に抜擢した。彼と2列目の岡崎慎司、本田圭佑、香川真司、さらに鉄板ボランチ・長谷部誠と遠藤保仁との攻撃面の連携には大きな期待が寄せられた。ところが試合の焦点はその攻撃陣ではなく、またも守備陣の方にいってしまう。前半27分のフォルランに許した先制点を皮切りに、29分にフォルラン、後半7分にスアレス、そして13分にゴンサレスと大量4失点を献上したからだ。

その4失点を改めて振り返ってみたい。最初のゴールは、内田篤人の右サイドからのスローインを柿谷が屈強なDFゴディンのプレッシャーを受けてキープしきれず、こぼれ球を岡崎が拾うとしたが、これも左サイドバック・カセレスに寄せられて保持できなかった。結局、カバーリングに入ったゴディンが前方へフィードしたのだが、この瞬間に一気に脱け出したスアレスに対する日本守備陣のポジショニングが曖昧になっていた。

アッサリと背後を取られた吉田麻也は「スアレスはもともと僕よりも後ろにいたので、蹴った時点でオフサイドかなと思ったけど、後ろに今ちゃん(今野泰幸)がいた」と説明する。今野の方は「麻也がオフサイドだと判断し、俺は残ってたっていうポジショニングミスが起きた」と悔しがる。最終的にゴール前まで持ち込まれ、中央を走りこまれたフォルランに出されてゴール。フォルランにスライディングに行った酒井高徳も止めきれなかった。結果的に守備陣の連携不足が際立ってしまった。

2分後の2点目はやはりウルグアイ守備陣のフィードからだった。前線で競りにきたスアレスに勝とうと背後から強引にジャンプした今野がファウルを取られ、好位置でFKを与えてしまう。これをフォルランにゴール右隅に蹴り込まれてしまう。今野にしてみれば、激しく寄せなければ自由を与えるという危機感からそういう守備に出たのだろうが、与えてはいけないファイルだったのは確か。続けざまだった2点目が致命的だった。後半立ち上がり早々の3失点目は、吉田が入れたクサビのボールを岡崎が奪われたのが発端。ロデイロが持ち上がり、ゴンサレス→ペレイラと右を攻略されクロス。これを吉田が中途半端にクリアし、フリーのスアレスがすんなり押し込む。またもミスからの失点だった。

失点を重ねるザックジャパン
失点を重ねるザックジャパン

最後の4点目はロデイロとのワンツーでペナルティエリア内の左スミに侵入したロドリゲスに、日本のDF2人とGK川島永嗣が寄ってしまい、中央がガラ空きに。ここに飛び込んだゴンサレスがヘッドでラクラクと押し込む形だった。

ザック監督

この時点で日本守備陣は組織力や意思統一が完全に失われていた。「ミスがあまりにも多すぎた」とザック監督も困惑の様子を浮かべたが、確かにこの日の日本代表はミスが多すぎた。「世界相手に一瞬でもスキを与えたらやられるっていうのはコンフェデでも分かったつもりだったけど、また同じことを繰り返してしまった。ホントに悔しい気持ちでいっぱいです」と複数の失点に絡んだ今野も落胆を隠せなかった。

フィリップ・トルシエ

この宮城スタジアムで2002年日韓ワールドカップ・トルコ戦を戦った時の指揮官、フィリップ・トルシエは「日本人は守備のメンタリティがない」と口癖のように語っていたことがあったが、最近のザックジャパンを見ているとその言葉が脳裏に浮かんできて仕方ない。

この10年間で日本サッカー界は香川のようなテクニックと走力の高いアタッカーの育成では目覚ましい前進を遂げたが、DF育成を疎かにしてしまった。そのツケは非常に大きい。途中交代を強いられた吉田を控えに回したくても、その後を確実に託せる人材が見当たらないのは事実だろう。かといって、ミス続きの彼をこのまま使い続けるのもチーム停滞につながりかねない。2013年の国際試合は残り最大6試合。その強化の場でこれまでの守備陣をいじるべきかどうか…。指揮官は難しい選択を迫られることになる。

現状でできることは、まず選手個々の守備意識の向上と基本原則の再徹底、そしてチームとしての意思統一を再度図ることだ。高い位置でボールを取れない強豪相手にはラインを下げてブロックを作ってしのぐ時間帯があってもいいはず。それをやるためにも選手たちの考えが一致しなければ成功しない。9月の代表シリーズではまず守備のやり方についてとことん話し合い、課題を抽出し、具体的な方向性を明確にしていくことが肝要だ。選手たちにはそのくらいの強い危機感を見せてもらいたいものだ。

[jsports]
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20130814/bbl1308141529007-n1.htm

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コメント

  1. 1
    名無しさん 2013/08/16 14:36

    乳の首

  2. 2
    名無しさん 2013/08/16 16:34

    そんなに言うんだったら、あなたが監督をやってみなさい!!

  3. 3
    名無しさん 2013/08/16 18:34

    特にありません。

  4. 4
    名無しさん 2013/08/16 20:54

    ザックジャパンの守備が総崩れだった肛門をクンカクンカしたい

  5. 5
    名無しさん 2013/08/17 10:16

    レベルが高くなると要求も上がるし、研究もされるからね… …。遠藤 今野はJ2でしょ。。やっぱりコンディション維持難しいんじゃねW 長谷部にしてもさ…。 まあ体格差もあるし守備は固定して時間割いて連携を深めて頂きたい。

  6. 6
    名無しさん 2013/08/17 17:21

    だいたいやね〜これが日本の現実

  7. 7
    名無しさん 2013/08/17 17:57

    吉田って身長は高いけど何だかんだ今野と似たタイプでカバーリング型なんだよな…
    だから今野を前に出してトゥーリオみたいな相手を怪我させてでも一対一で勝つ屈強なDF入れるべきじゃないか?
    今更トゥーリオを入れろとは言わんけど

  8. 8
    名無しさん 2013/08/17 20:18

    ワイにサッカーのコメントは出来まへん!!

  9. 9
    名無しさん 2013/08/17 23:01

    仕方なくないか?
    逆にたったあれだけの人数で攻撃が成り立つ相手チームを見習うべき。

  10. 10
    名無しさん 2013/08/18 10:39

    日本が今後W杯ベスト16以上になることはない。
    永遠にない。所詮日本人の玉遊び。

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