バラエティー番組にとどまらず、多岐にわたって活躍するお笑い芸人たち。
その人気はどうなっているのか。日経エンタテインメント!では、2015年も全国の男女1000人を対象に、「一番好きなお笑い芸人」「一番嫌いなお笑い芸人」「2014年にブレイクしたと思うお笑い芸人」について、世論調査を実施した。
「嫌いな芸人」1位は昨年に引き続き江頭2:50。年代・性別で見ると全世代の女性で1位だった。理由は「キャラクターが嫌い」(63%)がトップ。
「江頭2:50は不潔感、不快感があるのでメディアに出てほしくない」(51歳女性)という声に代表されるように、「生理的に受け付けない」という類の女性のコメントが多く見られる。
「1クールのレギュラーよりも1回の伝説」が彼のスローガン。性別で見ると男性では全世代で1位はなく、「一番好きな芸人」として名前を挙げる人も一定数存在する。今回は「好き」のランキングで20位につけている。
2位は2014年に続き石橋貴明。なかでも男性45~54歳のカテゴリで1位と、石橋の同世代からの反発が目立つ。
最多理由は、「キャラクターが嫌い」(67%)で、「人をおとしめたり、いじめたりして笑いをとるわがままな姿勢はそろそろ改めたほうが良い」(53歳男性)という声に代表される、やんちゃキャラのパブリックイメージが要因と考えられる。
しかし、最近は意外な一面を見せつつある。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジ系)で後輩芸人の悩みに真剣に耳を傾けた企画が、ネットでちょっとした話題になった。ここで石橋は「俺は中途半端」と弱音を吐露。世間のイメージとは違う一面が、今後ランキングにどう影響するかが注目される。
3位は明石家さんま。男性25~34歳のカテゴリでは1位だった。
「司会などでテレビ局が安易にお笑い芸人を起用している気がする。さんまはもういいんじゃないか」(49歳男性)という意見が象徴するように、さんまを例に挙げて代わり映えのしないバラエティー番組に苦言を呈する声も見られた。
4位は青木さやか。昨年同様、女性芸人で最も高い順位で、世代・性別で見ると青木と同世代の35~44歳が男女ともに「嫌いな芸人」に挙げている人が目立った。
最近では女優活動も増えているが、バラエティーに出ずっぱりだった頃の「キレ芸」「高圧的」といったイメージはまだ世間に残っているのかもしれない。
5位は河本準一。35~44歳の男性で1位と、これも河本と同世代の同性が「嫌い」の筆頭に挙げている。2012年に発覚した母親の生活保護不正受給問題後、2014年は「嫌い」のランク外だったが、2015年になってあらためて浮上してきたのは、テレビで目にする機会が増えてきたことが理由に考えられる。
アンケートには「気分が悪いので見ない」(40歳女性)のような厳しい意見が並んでおり、社会問題の痛手の大きさを物語る。一度ついたマイナスイメージを笑いで覆すのにはまだ時間がかかりそうだ。
ほかには、どんな悪口を言われてもポジティブに切り返すナルシストキャラの井上裕介(NON STYLE)、偽悪的な発言を次々に繰り出す村本と天然キャラの中川パラダイスのコンビ、ウーマンラッシュアワーがランクに入った。
共通している特徴は、強気な振る舞いだ。「人をけなすなど、見ていて不愉快な芸が多い」(28歳男性)、「調子に乗っているお笑い芸人は見ていて腹立たしい」(33歳男性)といった声から分かるように、SNS(交流サイト)が普及した現在は1億総評論家時代。
「上から目線」の芸風は「嫌い」が「嫌い」を呼び、想像以上にマイナスの反応が膨張していると思ってよさそうだ。
ブレイク」1位は、「ダメよ~ ダメダメ」で2014年に大旋風を巻き起こした日本エレキテル連合。世代・性別の全カテゴリーで1位で、2位に10倍以上の票数を獲得するという結果だった。
選ばれた理由は「番組や雑誌など、メディアでよく見るようになった」(76%)が最多で、「ネタが面白くなった」(22%)と続く。
細貝さんと朱美ちゃんのコントで”時の人”となった彼女たちには、「キャラの作りこみがすごい。新しいネタをもっと見たい」(53歳女性)など、熟年世代から若い層まで、新ネタを求める声も多い。
年が明けてからは露出が落ち着いた感もあるが、現在も各種の出演は続いており、ネタ番組では積極的に新ネタを披露している。不気味でドロドロとしたアンダーグラウンドな笑いは健在だ。
2位はあばれる君。「番組や雑誌など、メディアでよく見るようになった」(66%)が理由のトップだ。
2014年は『行列のできる法律相談所』『踊る!さんま御殿』(ともに日テレ系)や『アメトーーク!』(テレ朝系)など人気バラエティーへのゲスト出演を重ね、努力家でポジティブなキャラクターが浸透した。
2015年は『R-1ぐらんぷり』の決勝にも進出。若手といっても30代が多いなか、数が少ない20代芸人として、そのフレッシュさも現場では大いに買われている。
有吉弘行はエレキテルとあばれる君と同様、「番組や雑誌など、メディアでよく見るようになった」(71%)という理由で2位。
準レギュラーも含めて現在のテレビレギュラーは14本。2014年だけでも2本の冠番組がスタートするなど、気がつけばレギュラーのほとんどが冠番組という状態だ。
衰え知らずのワケは、「有吉さんのように自分はこうだ! と胸を張っている人が素敵」(39歳女性)と、基本スタンスがブレないところ。放送局や時間帯によって話す内容が変わらない点も「有吉印」の高い信頼につながっている。
歌ネタのどぶろっくは4位に入った。代表ネタの『もしかしてだけど』を発表し、NTT西日本のCMに出演した2013年から「営業本数No.1芸人」の名をほしいままにしている彼らは、2015年も新曲『新・○○な女』をリリース。
歌ネタブームもあってますます勢いに乗っている。十八番は下ネタが織り込まれた歌ネタながら、アンケートでは男性だけでなく女性からも支持されていることが分かった。
2014年は石川さゆりや天童よしみなど大御所の演歌歌手と共演したのをはじめ、企業のタイアップイベントに多数出演している。
ほかにもこのところの歌ネタ・リズムネタブームに伴って、クマムシと8.6秒バズーカーが上位に食い込んだ。
クマムシは「あったかいんだからぁ♪」の歌ネタで2014年秋頃から浮上。日本エレキテル連合の時と同様、お笑い芸人のみならずミュージシャンまでもがこぞってマネして大ブレイクを果たした。
「ラッスンゴレライ」のフレーズで人気になった8.6秒バズーカーは、過去にリズムネタで一世風靡した先輩芸人のオリエンタルラジオや藤崎マーケットらがイベントで応援するなど、強力なバックアップもブレイクに大きく貢献。
4位から6位に歌ネタやリズムネタ芸人が並び、2015年のお笑いトレンドを物語る結果となった。
こうして見ると、ひと言で説明できるネタやキャラクターがいかに強いかが分かる。ブレイクしているのは、名前が挙がったときに決めフレーズや芸風がパッと思い浮かぶ面々ばかりだ。
背景には、YouTubeやSNSでネタ動画が爆発的に広まるようになったことがある。長尺ネタや、じっくり見なければ理解できないネタを得意とするコンビにとってはなかなか厳しい時代になったと言えそうだ。
●調査概要
現在活躍しているお笑い芸人の人気度を測る世論調査を実施。
[質問項目]編集部が抽出したお笑い芸人290組を対象に、「一番好きな芸人」「一番嫌いな芸人」「2014年にブレイクしたと思う芸人」について当てはまる芸人をそれぞれ1組選択。併せて、その理由も各設問の選択肢(5項目)からいくつでも選んでもらった。
[調査方法]ウェブ調査
[実査期間]2015年2月4日~2月12日
[回答者]日経BPコンサルティング調査モニターより1000人が回答。男女は半々。25~34歳26.0%、35~44歳40.0%、45~54歳34.0%
[引用/参照:http://www.nikkei.com/article/DGXMZO85900670Q5A420C1000000/]
□ 一番嫌いなお笑い芸人ランキング2014
*1位江頭2:50
*2位石橋貴明
*3位楽しんご
*4位青木さやか
*5位明石家さんま
*5位綾部祐二
*5位有吉弘行
*8位品川祐
*8位久本雅美
10位アンガールズ
10位キングコング
□ 2013年にブレイクしたお笑い芸人
*1位有吉弘行
*2位大久保佳代子
*3位キンタロー。
*4位イモトアヤコ
*5位どぶろっく
*6位スギちゃん
*7位飯尾和樹
*8位やしろ優
*8位いとうあさこ
*9位かもめんたる
*9位ハマカーン
エガちゃんは芸はつまらないけど、人間的には良い人だからまだ良いとしても、さんまは番組に私情を持ち込んでるから嫌い。
試合終わったばかりのメッシに年収聞くとかさ。
品川も同様。
とんねるずはノリさんの悪ノリが嫌かな。
江頭とか出川って特別面白いとは思わないし特別見たいとも思わないけど嫌いにはならないな。
あと関係ないけど、江頭がめちゃイケ出る時いつも岡村と全然絡まないのは何でだろ?
>>3
毎回言い過ぎだろ(笑)
>>1に謝れ(笑)
3の奴は1人で何がしたいのw
自分で自分に言い過ぎとかw
もし2に言ってるとしても意味不明だし
3の奴なかなかパンチ効いてるやんけ(笑)