又吉直樹の芥川賞受賞で、コンビ間格差が顕著になっているピース。
受賞作の『火花』(文藝春秋)は、増刷に次ぐ増刷で評価がうなぎ上りの又吉に比べ、相方の綾部祐二は、熟女芸人としてブレイクしたものの2012年のペニオクの不祥事以降、好感度は低落したまま。
これまで、ネット上でも「天狗になっている」、「うるさい」、「必死すぎる」など厳しい声が挙がっていた。しかし、業界内の見方は違うようだ。
「『文学界』に又吉が『火花』を発表した後に2人を取材したんです。綾部は前のめりになってインタビューに答えてくれたうえ、写真撮影の仕切りまでしてくれました。低姿勢で対応が丁寧。
相手が誰であろうと、楽しませようという貪欲な姿勢を感じました。それに比べて、又吉は質問してもブスッとしていて、そっぽ向いていたんです。率直に言わせていただくと、感じが悪かったですね」(芸能ライター)
綾部は吉本NSCに入学する前、椅子工場やカラオケボックスなどに勤務していた。芸人になってからも、裏方としても活動するなど苦労人である。そういった経緯があるからか、業界内でも周囲への配慮が素晴らしいと評価が高い。
現に、テレビ番組で司会を務めている姿を見ても段取りがよく、テキパキとこなしている様子が見て取れる。
又吉の『火花』発表後、各メディアでコメントを求められた綾部は、
「ピースの旬な方と旬じゃない方」、
「大先生のおかげ」、
「今までピースのボケとツッコミだったけど、これからは大先生とアシスタントという感じでやっていきます」、
「(芥川賞受賞したら)時計買ってくれ」
など、自虐的なトークを展開し、笑いをとっている。
ツッコミのイメージがある綾部だが、ピース結成前はボケを担当していた。又吉とピースを組むことになってからツッコミに転向したのである。そのため、綾部はどんなハプニングでも笑いに転じることができる機動力と地肩の強さを持っている。
芥川賞受賞前に又吉は 「(『火花』が)5月に三島由紀夫賞に落選したとき、だいたいの人は“取れなくてもすごい”とか言ってくれたんですよ。
でも綾部にだけは、“取らなきゃ意味ねぇんだよ。ビジネスになんねぇだろ”と言われた」とコメントを残している。
実にしたたかで、自らコンビ間格差に乗っかっていこうというタフな姿勢が垣間見える。又吉の今後の文学活動にも期待を持てるところではあるが、綾部の動きも見逃せない。
[引用/参照:http://tocana.jp/2015/08/post_6979_entry.html]
格差拡大どころか大チャンス!?
お笑い評論家のラリー遠田さんも、綾部の対応は見事だったと称賛する。
「ピースが出てきた頃、イケメンキャラ、しっかり者キャラとして売りだしていた綾部さんは、先輩芸人から熟女好き、変態キャラであることをイジられましたが、それを受け止めてネタに変えていった経験があります。
今回も又吉さんを『先生』と呼んでへりくだったり、相方の成功に嫉妬したりするキャラがウケています。もともと器用で何でもできる芸人さんなので、格差をうまく逆手に取ってネタに変えられたんだと思います」
今の綾部は、笑えない格差が「笑うしかない格差」にまで広がったことで、むしろ吹っ切れた感すらある。それは又吉が芥川賞候補にノミネートされた時から始まっていた。
DJ和のニューミニアルバム『サマパ!summer party mixed by DJ和』のCMに起用された綾部は、ビキニギャルに囲まれプールサイドで大はしゃぎ。CMでは格差ネタも盛り込まれていたが、「ここ数年で一番最高なお仕事でした」と大満足。
「又吉さんのピンの仕事はこれからもっと増えると思います。でもお笑いコンビというのは、互いに刺激し合うライバル関係でもあります。片方が売れれば、相乗効果でもう片方にもチャンスが回ってきます。
又吉さんには芥川賞作家という肩書きが一生付いてくるので、長い目で見れば綾部さんにももっと売れるチャンスがあるということです。
相方が芥川賞作家なら、その逆を行って、どんどん薄っぺらいキャラになっていくとか。”マイナスキャラ”を受け入れてきた綾部さんにとって、今は大きなチャンスが訪れているといえます」(ラリー遠田さん)
引退まで考えていた綾部も、相方のおかげで一生食いっぱぐれない切符を手にしたことになる。それをどう活かすかは今後の綾部次第だが、芥川賞効果でおいしい思いをしていることは間違いない。
「これまでピースは、“暗い又吉”、“明るい綾部”という対比がネタになっていましたが、“売れる又吉”と“嫉妬する綾部”というキャラの対比ができるようになりました。お笑いコンビとして武器が一個増えたといっていいでしょうね」(ラリー遠田さん)
[引用/参照:http://www.news-postseven.com/archives/20150726_337891.html]
あまりの天狗っぷりに母からガチの手紙
綾部が住んでいるのは、都内屈指の高級住宅街・表参道。家賃は46万円。テラスで女性と遊ぶのが至福のときで、後輩には「表参道に住んでるから、気軽にティッシュも買えねぇ」と自慢している。
気がきく性格が災いし、後輩の礼儀、ボケ、台詞に対しても、口うるさい。よしもとの若手芸人が出演している東京・渋谷のヨシモト∞ホールに綾部が来た日には、控え室に緊張の糸が張り詰める。
挙げ句、後輩が自分よりおもしろいことを言おうとすると、睨みつける。これを、「綾部eys」と呼ぶらしい。
ほかにも、視聴者のツイッター情報で、さらなる噂が。
「俺はキモいと言われたことがない。ちっちゃいころから、かわいいって言われてた」。
「俺、そこそこのマンションに住んでるよ。領収書見たら、ドン引くと思う」。
「(よしもとの常設劇場・ルミネtheよしもとに客が少ないと聞くと)月9俳優が出るのに空席がありますよって、Twitterで言ってください」。
枚挙にいとまがない綾部の天狗伝説を危惧して最近、実家の母から「自分を見失っていませんか?」と、ガチの手紙が届いたという。
[引用/参照:http://npn.co.jp/article/detail/34837205/]
ピース綾部の勘違い語録
・口説くつもりは無いけど いつの間にか女がオチてるんだよ
・向上心が止まらないんですよ。クリアしたらどんどん次の扉を開けたくなる。しかも、そのカギがどんどん開くんですよ。
・ネタはビジネスマンでいう名刺。名刺が無ければ仕事にならない。
・プレーが自分のイメージを超えた時から俺は止められなくなる
・僕は不幸だよ。自分のステージを”客席”から見られないからね。
・多くの人に愛されるスターは誰よりも自分の事を好きであるべきさ
・(役者としての将来を聞かれて・・・)『オーシャンズ17』くらいには出てるかもしれませんよ。
・又吉、俺がハリウッドに行ったらピースを頼むぞ。
・有名税っていうんですか、高いですね。
・地元の茨城に帰ったら、落ち着いてソバも食べられないからね。
・あと10cm身長が高かったら大変なコトになっていた。
・街中で医者が頭から血を流している人を見て「すみません、プライベートなんで」は通じない。だからオレにもプライベートはない!
・引退してディズニーランドでポップコーン売るのも悪くないね。
・60歳までやったらあとはゆっくり世界でも周ろうかな
・ニューヨークに行って朝イチのセントラルパークを走るのは最高だ。
・プライベートの洋服など無い。常にステージ衣装。もちろんリビングでもね。薬局行くのにも俺はレザーを着ていきます。
・『ラブ&ピース』って俺が作った言葉じゃなかったっけ?
・一番盛り上げたのは、ステージに上がった子供達だ。僕はその次だ。
・きゃりーちゃんと俺で原宿を盛り上げていかなくちゃならない。
・(部屋のインテリアのこだわりを聞かれて)そこの時計はロンドン あっちの鏡はパリ全部飛行機で送ってもらったんだ。
・パリは捨ててある自転車でさえお洒落。その感性わかる?
・もし音楽が無くなったら 恋人にフラれた時一番困るんじゃない?
・イチロー選手が一番バットを振っているはず。それに近い感覚で俺もとにかくバットを振っている
・私なんか”という言葉を2度と使わないでください。”脱・私なんか”ですよ
・どんな時でも頼るのも信じるのも自分自身だという”自分宗教”ってことです。
・今日、松潤とすれ違ったけどなんとなく感じ似てたわ!