最近はお笑い分野において“アイドル大好き芸人”がひとつのウリになっており、アイドル好きを公言する芸人も増えている。だが、芸人としての力量やアイドルに対する熱量の差で、ファンからの支持に大きな差が出るようだ。
ファンから高い支持を受けている芸人といえば、安田大サーカスのクロちゃんが代表格だろう。クロちゃんと親交があるアイドル誌のライターが語る。
「クロちゃんの良さは、その熱心さにあります。ライブに足繁く通うだけでなく、ライブ鑑賞中には気が付いた点を細かくメモしており、印象的なMCなどをちゃんと覚えているんですね。
だから番組では『あのライブではこんなこと言ってたよね』など細かい点を聞くことができ、アイドルとファンの双方から信頼されています」
このタイプには、アイドル研究家を自称するポテト少年団の菊地智義や、アイドルとの共演も多いダイノジの大谷ノブ彦らがあげられる。
アンチも多いが支持も高いという山里亮太も立ち位置としてはこの領域だろう。彼らはアイドルイベントで司会を務めることも多く、確かな知識で場を仕切れるのが強みだ。
一方で、アイドル好きを公言しているものの、アイドルファンから「お前、アイドルに近づきたいだけだろ!」と批判を浴びる芸人もいる。前出のアイドル誌ライターが説明する。
「まずは平成ノブシコブシの徳井健太ですね。11月3日には自分が好きなアイドルを集めたフェスを主催するも、運営の不手際やステージでアイドルと接する態度がファンの反発を招きました。
吉本興業が運営するアイドル専門チャンネル“KawaiianTV”の番組にもよく出演していますが、芸人としての力量不足ゆえ仕切りが悪く、見ていて非常に歯がゆいです」
徳井は自ら主催のフェスで、3日遅れのハロウィン気分なのか、熊の着ぐるみを着て登場。来場したファンからは「素人同然で見ていて痛々しい」「自分だけ舞い上がっている」と、散々な言われようだった。
そのフェスに足を運んでいたカナリアのボン溝黒も、ファンからの評判が悪いという。
「溝黒はただのファン目線でアイドルと接しているのが見え見えで、番組でも絡み方がしつこいんですよ。アイドルイベントにゲストとして登場した時は、客席からブーイングすら飛んでいたほどです」
ちなみにアイドル分野では、ファン根性を丸出しにする関係者は「半ヲタ」と呼ばれ、アイドルファンから忌み嫌われる対象となる。
また、芸人の立場でアイドルと接するからには、観客が納得するような話芸が必要。まずは芸人としての地力を高めないことには、半ヲタから脱することは難しいのかもしれない。
[引用/参照/全文:http://www.asagei.com/46894]