JR東日本グループの商業施設・ルミネの新CMに批判が殺到し、ルミネ側が謝罪した。
「ルミネが働く女性たちを応援するスペシャルムービー」をテーマに掲げた同映像は、ルミネのYouTubeチャンネルで17日から配信。内容は、パンツルックのOL・吉野が、会社に出社する姿を描いたもので、会社前で出会った上司らしき男性がセクハラ発言を連発する。
男性「顔が疲れてる。寝てないの?」
吉野「普通に寝ましたけど」
男性「寝て、それ?」
嫌味を浴びせられた直後、2人の前に巻き髪にひざ上スカート姿のモテ系OLが登場。
すると、男性は「やっぱかわいいなあ~、あの子」と呟き、主人公に「大丈夫だよ~、吉野とは需要が違うんだから」と言い放つ。
この後、1人になった吉野は、鏡の前で顔を眺め、「は~」と溜め息。「変わりたい、変わらなきゃ」というナレーションが流れ、ルミネのロゴが表示される。
これに対し、ネット上では
「セクハラ上司に気に入られるために、ルミネで服買えってか?」
「女性は”職場の華”になるために就職してるんじゃない」
「なんて時代錯誤なCM」
「どうせこれ考えたの、ジジイでしょ?」
「女性の社会進出を推進しようとしてる国のCMとは思えない」
と不快感を露わにする声が相次ぎ、中には「もうルミネで買い物しない」と不買宣言まで見受けられる。
この騒動を受け、ルミネは20日に公式サイト上で「この度は、弊社の動画においてご不快に思われる表現がありましたことを深くお詫び申し上げます。今後はこのようなことのないよう、十分に注意してまいります」と謝罪。問題の動画も非公開となった。
「今回の打ち切り騒動は、明らかにルミネ側の配慮のなさが原因。今回は当然としても、近年はちょっとした苦情で、次々とCMを打ち切る企業が増えている。中には、言いがかりとしか思えないような苦情で、打ち切りとなった名作CMも。
最近は企業側も苦情に怯え、ビクビクしながらCMを作っています。そんな風潮にもかかわらず、今回のセクハラCMにGOを出してしまうルミネは、イメージダウンと同時に、社内体制の危うさが露呈してしまったともいえそう」(広告代理店関係者)
最近、打ち切りになったCMといえば、就職活動に苦戦する娘と、母親の愛情を描いた東京ガスのCMに、「見ていてつらい」との声が寄せられ、放送中止に。
また、俳優の大沢たかおが出演した「キリン本搾り」のCMに登場したカエルの着ぐるみが、「未成年飲酒を誘発しかねない」との指摘から、打ち切りとなった。
思わぬ大騒動に発展した、ルミネのセクハラCM。Twitterなど一部では、すでに不買運動のような動きも見受けられるが、今回の謝罪で事態収束となるだろうか?
[引用/参照:http://www.cyzo.com/2015/03/post_21120.html]