ジョニー・デップが行方不明になっている。
オーストラリアにおける『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作の撮影中に手を負傷し、手術のために一時帰国していたデップ。
予後は良好で、先週のうちにオーストラリアへ戻り、20日には撮影が再開される予定だった。しかし、デップはチャーター機の待つ飛行場へは現れなかった。
それだけではなく、Vanity Fairが報じたところによると、現在のところエージェントへの連絡を一切絶ってしまっているという。
オーストラリアの地元紙「Gold Coast Bulletin」によると、撮影チームの関係者はこう話している。
「主役の撮影が今日から行われるということは、製作がすでに走っているということです。仮に、彼が少し遅れて週末に戻ったとしても、監督たちは撮影リストの変更を余儀なくされます。あらゆるスケジュールを再編成しなければなりません」。
ここ数ヶ月のデップは、明らかに”普通”ではなかった。
11月の映画賞では酒に酔って支離滅裂なスピーチを行い、日本での『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』の来日記者会見を欠席したかと思えば、翌日その理由を「チュパカブラにやられた」と説明。
このデップの変化には、出演作の成績不振がその一因を担っているかもしれない。
2003年に一作目が公開された『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ以外の出演作は、意外なほどヒットしていない。
『ダーク・シャドウ』『ローン・レンジャー』『トランセンデンス』、『チャーリー・モルデカイ』、そして愛妻ハードと出会った『ラム・ダイアリー』。
いずれも興行収入は低空飛行で、評論家からも厳しい批評が投げかけられた。
英Telegraph紙はデップの最近の出演作について「頭がおかしくなるほどおもしろくない」とバッサリ。
英Guardian紙は『チャーリー・モルデカイ』を「キリル・ボンフィグリオリ(原作者)のコメディ小説を実写化するなんて耐えられない」と、題材のセレクトそのものに物言いを付けた。
さらに、The Hollywood Reporter誌は「この魅力のない道化芝居は、デップの最近の実績に汚点を残すだけで終わるだろう」と容赦なく批判した。
私生活については伺い知ることはできないが、奔放なハードに年上夫のデップが振り回されているという証言があちらこちらから噴出している。
そもそも、撮影の遅れの原因となったこの手の傷は文字通りの”撮影中”に負ったものではなかったという。
2月下旬にオーストラリアへ単身渡ったデップは、3月8日にホテルで妻のアンバー・ハードと電話をした後、ガラスのドアを殴って負傷。
11日に米国へ帰国して治療を受け、2週間後には再度オーストラリアへ渡航するという算段だった。この間、撮影はストップし、200人以上のクルーが無報酬で待機することとなった。
富も名声も思いのままだった大物俳優のデップが突き当たった、仕事も夫婦関係も思いどおりにならないという現状。出奔してしまったのだとしても、さほど驚きはない。
[引用/参照:http://jisin.jp/serial/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A1/hollywood/11944]
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