「やっと捕まりましたか!!彼の悪評は業界では有名でしたよ」と証言するのは出版関係者だ。
田代仁ことフィリピン国籍のベレン・オリバー・オリベッティは、昨年9月24日、東京・目黒の社宅マンションで当時15歳だった中学3年生の少女に対し、18歳未満と知りながらわいせつ行為に及んだ疑い。取り調べに「今は覚えていない」と否認している。
田代容疑者は芸能プロダクション「センディング」(東京都港区)の元代表で、六本木発のアイドルグループ「Ange(アンジュ)」を結成したり、ファッション誌「jiggy(ジギー)」を発行。
同事務所ホームページでは、沢尻エリカ主演の連ドラ「ファーストクラス」(フジテレビ系)の監修を務めたこともアピールしていた。フジも沢尻もこんな鬼畜男に利用されていたと知って、さぞ大ショックだろう。
卑劣な手口はこうだ。「うちでデビューしない?」と女性に近づき、その後、打ち合わせと称して呼び出し、10回以上のわいせつ行為を繰り返していたという。
捜査関係者は「モデル募集の際に『体形を確認する』と言って裸にしてわいせつ行為に及んでいた。売り出すためのコンサル料を要求することもあった。
女性も体の関係を迫られ、断れば『デビューは白紙』となるから従わざるを得ない。この手の犯罪は芸能界で決して少なくない」と話す。
田代容疑者の場合、よほど悪行を重ねていたのか、ネット上には「被害者の会」も存在した。
そこには「性的被害、騙されたり脅されたモデルさんやタレントさん、ご連絡ください。諦めずに相談してください!!」と記されており、今回の事件が氷山の一角であることを連想させる。
「ホテルで無理やり、複数プレーさせたり、出会ったその日にフェラを強要することもあったようだ。まさにセックスマシン。泣き寝入りしている被害者を含めれば、その数は100人以上に達する可能性もある」とは前出の出版関係者。
当然、業界での評判は最悪だ。モデル事務所の関係者は「女性モデルへのギャラの不払いが続いて総スカンを食らっていた。どこもモデルを出したがらず、雑誌自体がまともに発行できなくなったほど。
3~4か月前からある女性タレントのマネジャーが手伝い始め、モデルも借りられるようになったのに…。逮捕秒読みとなったことで『ジギー』は発売されず、今月2日に開催予定だったイベントも中止になった」とあきれ返る。
人気女優だった故坂口良子さんの娘で、お笑いコンビ「バイきんぐ」小峠英二(38)との交際でも知られる坂口杏里との”関係”も危惧される。
坂口は「ジギー」のレギュラーモデルとして活動。昨年12月には自身のツイッターで田代容疑者とのツーショット画像をアップし「めっちゃお世話してもらってるの」とつぶやいていた。
同誌に初登場した1月にもブログで「ずっとやりたかったファッション誌に載せて頂いて感無量」と大喜びしていたが、事件化した以上、身の安全を心配する声が強まるだろう。
坂口の所属事務所の担当者は本紙取材に「詳しいことは分からない」とコメント。幹部男性の携帯電話に掛けたが応答はなく、折り返しはなかった。
“余罪”も噂されている。業界関係者の話。
「地方に住んでいた時も素行が悪かったようだ。カツアゲや暴力は日常茶飯事。道を歩く女性を自分の車に拉致して…という話も聞こえてくる。
女性に対する執着心はすさまじく、ストーカーまがいの行為に走ることもあったとか。かなりの危険人物だったようだ」
[引用/参照:http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/399701/]
□ 相次ぐ芸能プロ犯罪の裏に「暴力団弱体化」の影響?
枕営業に盗撮……芸能プロがらみのトラブルが後を絶たない。関係者からは、その背景に「暴力団の弱体化が原因」という声も聞かれる。
5月13日に児童福祉法違反容疑で逮捕された東京・港区の芸能プロダクション「センディング」代表、田代仁ことフィリピン国籍のベレン・オリバー・オリベッティ容疑者。
六本木発のアイドルグループ「Ange(アンジュ)」を売り出す一方で、スカウトした女性に性的関係を強要する卑劣な犯罪を繰り返していたと見られている。
モデルを募集し、体形を確認するとして全裸にした女性にわいせつ行為……容疑者を知る人物からは「被害者は何百人もいると思う」という常習犯を示唆する話も聞かれる。
この事件とほぼ同時に逮捕されたのは、別の芸能プロ関係者。「原宿H」の経営者ら男女5人は、東京・原宿でスカウトした女性に事務所内で着替えをさせ裸体を盗撮した疑いだ。
2つの事件とも容疑者が否認しており、事件の全容と審判が下るのはこれからだが、業界歴40年以上のベテラン芸能マネジャーは「大きな声では言えないが、暴力団と芸能プロが一体となっていた時代の方がよかった。今は暴力団が弱体化して、無法地帯となっている」という。
「暴力団を肯定したいわけじゃないが、最近は業界でしっかり下積みを積んでいない素人連中が安易に芸能プロを立ち上げている。暴力団が芸能プロと一体だった昔なら、一定の”縄張り”があって、そういう輩は排除されたのに」(同)
昭和の時代に遡れば、大手芸能プロの大半は暴力団の下部組織で、たとえば美空ひばりが所属していた「神戸芸能社」は、山口組が法人登記したものだった。
昭和30年代、高度成長期の中で興行ビジネスが隆盛を極め、全国2,000社以上の興行会社が群雄割拠したが「その7割以上が暴力団組織の直接の傘下にいた」と関係者。
「年末のNHK紅白歌合戦がその年のレコードセールスに関わらず一定の歌手で占められていたのは、出場枠が有力な暴力団で配分を決められていた名残り」(同)
しかし、平成に入って暴力団の取り締まりが強化され、現在では社会から抹殺されている状況。
年1割のペースで全国の組員数が減少し、おかげで街から肩で風切る”ヤクザ”は姿を消したが、関係者は「代わってチンピラや外国人の連中がやり放題になってしまった」と話す。
「正直、枕営業とか美人を裸にさせる悪質な手口は昔からあったよ。でも、その見返りも大きく存在していたもんだ。あくまで大きなエサが出せる側の特権でもあった。
雑誌に出してあげるから俺と寝ろ、なんて低次元なレベルをやれば、業界にはいられなくなった。でも、今は六本木や渋谷、原宿が自称芸能関係者だらけになって、レッスン料を騙し取る目的のところも増えた。
地下アイドルなんてタレントごっこをしているだけなのに、運営者は一流の業界人気取り。いかつい連中がそういうのを追っ払っていた時代が懐かしいよ」(同)
組織的な反社会勢力を追放したはいいが、巷で同様の犯罪自体が消えたわけではない。悪質な芸能プロ犯罪を防ぐためには、免許制を敷くなど、なんらかの方策が必要かもしれない。
[引用/参照:http://www.cyzo.com/2015/05/post_21969.html]