会場に現れたのは、パステルカラーのセーラー服の女子高生ら5人だった。英語で紹介されては、メモを手にしたおじさんたちににっこり笑う。28日に「日本外国特派員協会」であった記者会見。
彼女たちは、1992年に結成されたアイドルグループ「制服向上委員会」。
恋の悩みや学校生活だけでなく、脱原発や安保関連法案も歌詞でとりあげる。
民主党政権時代には「野田はダメ、枝野ダメ」と歌い、先月に神奈川県大和市であったイベントでは「自民党を倒しましょう」とやって、抗議を受けた市が後援を取り消す騒ぎになった。
でも海外の記者たちには、政治を語らぬポップミュージシャンの方が珍しかったようだ。ベトナム反戦を歌ったボブ・ディランを例に「日本のポップス界を変えようとしているのか」との質問もとび出した。
メンバーの西野莉奈さん(15)は目をぱっちりさせ、アイドルスマイルで答えた。「メッセージが入っていない歌はない。私たちは思っていることを歌詞にして歌っています」
[引用/参照:http://www.asahi.com/articles/ASH7X61VKH7XUTIL05K.html]
https://www.youtube.com/watch?v=-6kfNYpX2FQ
政治的主張を避ける芸能界を批判
記者の関心は、アイドルが政治的メッセージを発することの意義に集中。メンバーがそれぞれの言葉で、その意義を語った。
1995年から「制服向上委員会」の活動に参加している名誉会長の橋本美香さん(35)は、「アイドル」には単に「かわいい」以上の意味があると説く。
「日本で言うアイドルは、いわゆる『かわいい』歌を歌って踊って、みんなから憧れられるようなものだと思う。
私たちはアイドルグループとうたっている(自称している)が、そこの認識が若干違っていて、私たちアイドルは『誰かの心に輝く存在』だということで、ずっとプロデューサーからその言葉を聞いて育ってきた」
齋藤乃愛(のあ)さん(15)のように、
「(制服向上委員会の)メンバーになったおかげで、家族全員が社会問題に詳しくなった」
と活動をきっかけに社会や政治への関心を深めたというメンバーも多い。西野莉奈(りな)さん(15)も、
「制服向上委員会に入って政治に関心を持てたことは、すごく誇りに思っている」
と話し、政治的主張を避けようとする国内の芸能界のあり方を批判した。
「歌にメッセージがない曲はないと思う。歌詞としてメッセージを歌うのに批判されることが多い日本はおかしいと思う。米国では強い政治的メッセージを出しても批判されることは少ないと思うので日本も見習ってほしい」
[引用/参照:http://www.j-cast.com/2015/07/28241372.html]
反安倍陣営がもてはやす!?
7月21日発売の週刊朝日にて「自民党は器が小さいですよ」と語るなど、反自民党・反安倍の旗幟をますます鮮明にしている制服向上委員会。
一部のマスコミからは、政治問題にも積極的に発言するアイドルグループとしてもてはやされているが、当のアイドル業界ではどのような位置づけなのだろうか。
「アイドル業界ではもはや、制服向上委員会をアイドルとして捉えている人はいないでしょうね。むしろ、同じ“アイドル”という括りで語られるのは迷惑だと感じている人も少なくないはずです」(アイドル誌ライター)
この言葉を裏付けるように、毎日のように開催されている様々なアイドルフェスで、制服向上委員会の姿を見ることはない。
彼女たちの活動は自分たちの主催イベントか、もしくは反原発系や反安保法案などのイベントに限られているのだ。
そういった自主独立路線が決定的になったのは、2011年夏に巻き起こった「フジロック」を巡る騒動が原因のひとつだろう。
これはフジロック出演が決まったと発表したものの、その後、スポンサー企業が脱原発の歌に反対したので出演できなくなったと表明。「ごめんなさい。そして悔しい」とのコメントでネットが炎上したものだ。
当初はフジロック主催者やスポンサー企業を糾弾する声も多かったが、間もなく「そもそも出演の話なんて最初からなかったのでは」という疑問の声があがり始めた。
フジロック主催者は一切のコメントを出さず、やがて制服向上委員会の代表者がフジロック関係者と支持者に向けての謝罪メッセージを発表するに至ったのである。
「この一件で制服向上委員会の運営は、アイドル業界や音楽業界の信用を失う結果となりました。日本最大級の音楽フェスであるフジロックを巻き込んでしまったことが、大きな痛手になったのです」(前出・アイドル誌ライター)
そして現在では独自路線を貫いているわけだが、実は昔から反自民党だったわけでもない。
2012年にはTPP反対を訴え、「野田・悪魔・TPP」という歌を発表。「公約ダメ 政策ダメ 内閣ダメ 全てダメ」と強烈な歌詞で民主党政権を糾弾していたこともあるのだ。
「結局、アイドルだと思って見るから異様に感じるだけで、似たような活動をしているバンドや劇団は珍しくありません。
市民活動家が運営する“歌う女の子劇団”だと思えばシックリくるんじゃないでしょうか」(前出・アイドル誌ライター)
安保法案が落ち着いたら、次は何に噛みつくのか、見ものである。
[引用/参照:http://www.asahi.com/articles/ASH7X61VKH7XUTIL05K.html]
黒幕は誰だ?
政治的なメッセージを発する路線を敷いたのが、彼女たちの所属する『アイドルジャパンレコード』の高橋廣行社長だ。
「これまで『制服向上委員会』がリリースしてきた曲の7割は私が作ったもの。安倍総理のことを扱った曲もそうです」
と高橋氏。その昔、ミュージシャンとして活躍し、後に「制服向上委員会」を手掛けた高橋氏だが、彼女たちをテレビに出さない“地下アイドル”に変えたのは、あるトラブルがきっかけだった。
「デビュー当時は大手のレーベルがついてテレビにも出ていたんです。しかし、94年頃、TBSのラジオ番組でメンバーの自宅を紹介し“私のヘアーを見て”と言わせる騒動が起きた。
部屋とヘアー(陰毛)をかけたんですね。それが嫌でケンカになり、こっちから芸能界と一線を画そうと決意したわけです」
95年、高橋氏はグループを引き連れて新たに事務所を立ち上げ、社会問題をテーマにするようになる。
「麻薬撲滅キャンペーンは20年ほど前からやってるし、98年にストーカー追放をテーマにした活動をやっていたら福島瑞穂さんが連絡してきて、それ以来のお付き合いです」
社会派路線がエスカレートするのは「3・11」以降、反原発のイベントに呼ばれるようになってからだが、「左派アイドル」と呼ばれていることについて、
「私たちは社会の出来事を見て自分の主張を発信しているだけ。どこかの(政治)団体に迎合しようとも思っていません」
と高橋氏、やり過ぎと批判されても「柳に風」なのである。
[引用/参照:http://www.gruri.jp/article/2015/07200815/]
高橋廣行「今でもずっとボブ・ディランは私のアイドルです」
[引用/参照:http://www.labornetjp.org/news/2013/1369151429393JohnnyH]
アイドルってAV予備軍。皆枕をやってる。