裏社会の実情をよく知るジャーナリストの石原行雄(46歳)が、2月11日(木)に放送された『ヨソで言わんとい亭~ココだけの話が聞ける(秘)料亭~』(テレビ東京系列、毎週木曜23:58~)に出演。
覚せい剤の売人グループ内における「シャブソムリエ」の存在や、芸能界ドラッグ汚染にまつわる衝撃スクープの裏側について語った。
シャブソムリエの暗躍
先日、逮捕された元大物プロ野球選手をはじめ、人気アーティストや若手女優ら、有名人たちによる薬物が絡んだ事件は後を絶たない。
そんな中、昨年の12月下旬、兵庫県の覚せい剤売人(イラン人の兄弟を含む11人)グループが逮捕され、その報道の中で「シャブソムリエ」という言葉が飛び出した。
裏社会ジャーリストとして活躍する石原いわく「仕入れの時の味見、毒味役のことで、グループ内では“ソムリエ”と呼ばれています」と。
仕入れ時の“検品”はシャブ業界では常識中の常識らしく、舐めたり炙ったり、そしてサンプルのようなものをもらって静脈注射をして確かめるとか。
検品をする理由
例えば、日本酒を売る際に1本500円で仕入れたものを1000円で販売したら利益は「500円」。しかし、同じく500円で手に入れたものを“かさ増し”して2本作ったら、1000円×2で利益は「1500円」になる。
ドラッグは、混ぜ物でかさ増しして利ざやを上げるのが基本。覚せい剤は、特に増やしやすいドラッグだという。増やす物質は主に食塩、ホウ酸、安息香酸ナトリウムカフェインの3種類。
製造業者→卸業者→売人→手下→薬物中毒者と「→」の部分で、それぞれがかさ増しをして金を儲けようとしているのだ。
それを聞いたMCの河本準一が「最後、塩なってんちゃいます?」と聞いたほど、いろいろなものが混入されていくだけに、どれだけ不純物が混ざっているのかをチェックすることが重要になってくるという。
風呂に沈める卑劣な手口
石原が取材したある売人グループは、基本的に郵送で売買。しかし、若い女性からアプローチがあった場合は、必ず対面して売るようにしているらしい。
実際に会って、年齢や容姿を確認して「コイツは金になる!」と思ったら安い値段で上質のドラッグを販売。
買い続けた女性が中毒者になり、お金がなくなったってきた頃に「ウチの知り合いがお店をやってるから」と悪魔の囁き。
薬を手に入れるためにはお金が必要になってくるため、やがて女性は売人グループの息がかかっている店で働くことに。
「切羽詰まってるから朝から晩まで真面目に働くんですよ」(石原)の言葉通り、女性はドラッグ欲しさに体を酷使。
一方、売人グループは、女性が働ければ働くほど、紹介料として彼女が稼いだ分の10~20%を店からもらい、さらにドラッグの代金として稼いだ分の残りを懐に。絶対、自分たちは損をしない仕組みになっているのだ。
闇に葬られたスクープ
ある日、某大手芸能事務所に所属する大物芸能人の現場マネジャーが、薬物を買いに来ているという情報を入手した石原。
実際に、そのスターが使用しているという証拠もあるため某週刊誌に売り込み、編集者も乗り気で大々的に掲載する話になったという。
しかし、その後、全く音沙汰なし。別の打ち合わせで、件の編集者に会った石原は「あの話、どうなりました?」と聞いたが「え? 何の話?」と返されてしまったらしい。
結局、出版社に持ち込んだ大物芸能人の薬物スクープは闇に葬られたまま。MCの名倉潤も「芸能界、長くおっても分からんことだらけやな」と、驚きを隠せない様子だった。
[引用/参照/全文:http://dogatch.jp/news/tx/37685]