〈突然この場をお借りして、個人的な詫びを申し上げることをお許しください〉
改まったこんな文面で始まるのは、なんとビートたけしがしたためた謝罪文である。はたして世界のキタノがどうして、誰かに頭を下げなければならなくなったのか──。
事件は「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)の収録現場で起きた。
その日のテーマのひとつに「地下アイドル」があり、同ジャンルに明るい、プロインタビュアーの吉田豪氏がゲストに呼ばれていたのである。
スタジオ入りした同氏は、レギュラー出演者の大竹まことや阿川佐和子らと談笑していた。そこへ遅れて、御大・たけしがやってきたのだが、なぜか吉田氏のほうへ一直線! そしていきなり──、
「おう、お前か、吉田ってのは? おい、お前、なんか俺の悪口週刊誌で書いていたらしいな、おい?」
身に覚えのない吉田氏は事実を否定したのだが、たけしは続けた。
「ああん? お前、何かお前、俺の顔が曲がっているとか何か、書いたらしいじゃねえかよ、おい! よくお前、俺の番組出てこれたな?」
“リアル「アウトレイジ」”に吉田氏が硬直したまま、収録がスタートし、途中からスタジオに入る同氏は気が気ではなかったという。
蛇の生殺し状態のまま収録に参加した吉田氏の心持ちは容易に想像がつくが、なんと唐突に誤解は解けた。収録途中にスタッフから自身の間違いを伝えられたたけしは、
「吉田さん、さっきはごめんな。俺の勘違いだったわ」
と平身低頭。世界のキタノに謝られれば、生きた心地のしなかった吉田氏といえど、許すしかない。ところが、たけしのほうこそ後悔を抱えてしまったのである。
すぐさま吉田氏と親交のある弟子の玉袋筋太郎に「謝っといてくれねえか」と何度も念を押してさらなる謝罪の代行を言いつけた。
それでも、たけしの気持ちは収まらなかったのだ。そして、A4判3枚にわたる謝罪文を書き、弟子を介して吉田氏に送ったのだった。
吉田氏も驚きを隠せなかった、〈鬼神の如き表情であなたを追い詰めてしまったことを深くお詫びいたします〉とまで記された謝罪文の全文は、4月1日に更新されるネットマガジン「ビートたけしのお笑いKGB」が余すところなく掲載し、両者をレポートしている。
[引用/参照/全文:http://www.asagei.com/55347]
吉田豪 恐怖体験を語る&玉袋筋太郎[TBSラジオ たまむすび]
玉袋:いや、でもね、豪ちゃん。とにかく俺の師匠。天下のビートたけし師匠に会うたびに俺は師匠に言われるわけ。
吉田豪:なんすか?
玉袋:『おい、吉田豪ちゃんに謝っといてくれ。謝っといてくれ。たのむ!』って。
吉田豪:なにがあったんだと?
吉田豪:ある事件があったっていう。
玉袋:あったという話を。そろそろ。うん。俺もね、殿に言ったの。『いや、謝ってちゃんと伝えてますけども。殿、この話はして・・・?』『いや、たのむからもうして、笑いにしてくれ』って。
吉田豪:そうですね。笑いとして消化しましょう!ということで、なにがあったか?といいますと、12月2日に『ビートたけしのTVタックル』に僕、ゲストで呼ばれたんですよ。スタジオの収録に。
吉田豪:で、行きました。阿川佐和子さんとか大竹まことさんとかがいて。雑談をしていたんですよ。
ちょうど、文化放送とニッポン放送とのコラボの直前だったんで、『大竹さん、裏番組を意識します?』とか、そういうような話とか。
『行きたいんですよ、僕、あれ』とか言っていたら、『来りゃあいいじゃん!来て、入っちゃいなよ!』とか言われて、和気あいあいと話していて。たけしさん待ちをしていたんですよ。
玉袋:おう。
吉田豪:で、たけしさんがスタジオに来ました。で、なぜかまっすぐ僕の方に来ます。で、すごい怖い顔をしてらっしゃいますと。
玉袋:うん。
吉田豪:『おう、お前か、吉田ってのは?おい、お前、なんか俺の悪口週刊誌で書いていたらしいな、おい?』って始まって。全く身に覚えがないんですよ。
玉袋:ないよ!
吉田豪:『えっ!?なっ・・・それは僕じゃない・・・』『ああん?お前、なんかお前、俺の顔が曲がっているとかなんか、書いたらしいじゃねえかよ、おい!?』って始まって。
『よくお前、俺の番組出てこれたな?』っていう。『いや、絶対に僕じゃないと思うんですよ』って言ったら、『ああん?証拠出てきたらどうすんだ?』みたいな感じで、詰められたまま本番スタートっていう・・・(笑)。
玉袋:豪ちゃん!本当よくがんばった!
吉田豪:『ええーっ!?』っていう状況で。
玉袋:豪ちゃん、あのね、その状況、弟子でも滅多にないですよ。私も何回か、怒られたことありますけども。もし、その状況だったら豪ちゃん、俺、全部・・・脱糞、放尿。うん。
吉田豪:ですよね?(笑)。『芸人さんなら田舎に帰っているレベルだ』って言われましたよ(笑)。完全に『アウトレイジ』ですからね。本物の(笑)。キターッ!っていう。
で、前半が別の特集だったんで、『スタジオで座って待っていてください』って言われてたんですけど、座れる状況じゃないじゃないですか、そんなもん。
玉袋:(笑)
吉田豪:ずーっと棒立ちで。『さあ、どうしよう?』っていう。で、阿川さんも言っていたんですけど。『ちょっとムシャクシャするから阿川さん、つないで』って言われて、阿川さんが初めて進行したらしいんですよ。
玉袋:おわーっ!
吉田豪:『どうしよう?』ってなっていたら、プロデューサーがスタジオの外に連れだして。で、『なにか問題があるんだったら僕、ぜんぜん身に覚えがないですけど。
僕、いない方がいいんだったら、僕、帰りますよ』って言ったら、『突然いなくなるのもマズいし』って。
で、オフィス北野の人、知り合いが何人かいたんで、『吉田さんがそういうことを言わないのは俺ら、わかってるから。ちゃんと後で説明するから、いまは出てくれ』っていう。『後で!?』っていう(笑)。
玉袋:後で(笑)。いま、説明してくれよ!
吉田豪:この状況のまま出てくれっていう・・・
堀井美香:地獄の(笑)。
吉田豪:地獄ですよ!で、『わかりました。じゃあ、変にビビって引いたらそれもカチンと来るだろうし。出すぎてもカチンと来るだろうから、適度なバランスでがんばります!』って言って。
だからオンエアーを見てもらうとわかるんですけど。たけしさんのギャグには笑っているんですけど、基本僕、ものすごい神妙な顔してるんですよ。常に。
玉袋:(笑)
吉田豪:『ニヤニヤとかしてたら、たぶんそれがイラッと来るだろうから』と思って。
玉袋:まあその瞬間にバーッ!っとスタッフが調べて。で、豪ちゃんじゃないっていうことを殿にね。うん。
吉田豪:で、まだ収録の途中で、たけしさんが突然、『吉田さん、さっきはゴメンな』って突然言い始めて。
玉袋・堀井:(笑)
吉田豪:『ええーっ!?』って。もうすごいピリピリしてたんで、共演者もピリピリしてたんですよ。突然それを言い出して。
『なんかさ、さっきさ、本番前に吉田さんのことさ、ちょっと「俺の悪口言っただろ?」って脅しちゃったんだけど。あれ、俺の勘違いだったわ』って・・・(笑)。
玉袋:(笑)
吉田豪:『ゴメンね!』って言われて。
堀井美香:いや、でも素晴らしいですね。たけしさん、素晴らしいじゃないですか。
吉田豪:そう。終わった後じゃなくて、普通に収録中にそれを言ってくれて。で、終わった後も『さっきはゴメンね』って言われて。『なんだったんだ、あれは?』っていう。
即、玉さんに言ったら、『殿からいま、電話がかかってきた!』みたいな。
玉袋:そう!その晩、殿から俺に電話がかかってきて。
『おう、玉袋。お前、吉田豪ちゃんって知ってるだろ?お前』『あ、知ってますよ』『あれ、俺よ、ちょっと間違えちゃってよ。謝っといてくれねえか?たのむぞ!お前、謝んねえと、とんでもねえことになるからな』って。逆に俺が脅されちゃって(笑)。
[引用/参照/全文:http://miyearnzzlabo.com/archives/36408]
ビートたけし謝罪文、確かに受け取りました! 謝罪文のはずが、なぜか途中から脅迫状と言っていいような文面になってたんですけど、たぶん気のせい! pic.twitter.com/513IisjqLH
— 吉田光雄 (@WORLDJAPAN) March 28, 2016
スタッフがとりなしたわけじゃなくて、本人が途中で勘違いに気付いたから、収録中に突然「吉田さん、さっきはごめんね」と言い始めたわけです。 https://t.co/BZwjKPTHQv
— 吉田光雄 (@WORLDJAPAN) March 4, 2016
ネットニュースではなく放送なりポッドキャストなりを聴いた人ならわかってくれると思うんですけど、昭和の俳優のデタラメさを絶賛する人間が「ビートたけし、許せない!」みたいなモードになるわけもないし、ボクにとっては「一生もののいい体験をさせていただきました!」って感じの出来事ですよ!
— 吉田光雄 (@WORLDJAPAN) March 4, 2016
2015年12月7日放送「TVタックル」
『アイデア次第で一攫千金!地下アイドルの〝儲けのからくり〟暴きます』
ネットの反応
・たけしは誰と勘違いしたんだよ?
・裏悪口言って素知らぬ顔でそのタレントの冠番組に出るコメンテーター結構いるもんな
・吉田的には、おいしいよな w
・自分の顔が曲がっているとか言われて気にするんだ、たけしはw普段はオズラのズラとか、永六輔の滑舌の悪さとか、ネタにしているのにね
・たけしは悪口書いてる奴には、こういう当たりなんだ
・「月夜の晩ばかりだと思うなよ」 って書いてあるぞ
チンピラ芸能界糞すぎるw
・自分のことを言われるのは嫌なのか
・ねたくせえな。
・四月一日に…
・相変わらずケツの穴の小せえチンカスだなたけしは
・オイオイオイオイ、曲がってるだろオマエの顔は!
・芸能人の器でかい伝説の内実なんてこんなもの。松村邦洋(のものまね)との最初の邂逅(勿論事故前)では正月生放送にもかかわらず、太田プロに殴りこみかけるぞと軍団を従え激昂した御仁。
・コレ相当価値あるよね勘違いでこんなお宝ゲット出来て羨ましいわ
・皆誤解してるし吉田もなぜ詰められたか解ってない。これは『昭和のヤクザ』ではない(「懐が深くなくて失望した」も的外れ)。普通の感覚ではありえないほど自分の外観を気にする人(簡単にいうと内面がオンナ)なだけ
・聖人君子とでも思ってたんかいな。
・たけしは人の意見にビクビクしすぎなんじゃね?
・吉田豪なんて小者より津川雅彦とガチでやりあって欲しい
・たけしは悪口書いてる奴には、こういう当たりなんだ
・枝豆とかヤクザと変わらんよ
・水道橋が仕組んだプロレス的な演出で話題づくりなのかな
・本人に嫌われても面と向かって怒られない程度の酷い事を書くのが吉田豪
・ネット上でタモリとか年取った人を善人視したがる風潮はなんなんだろう?すごく気持ち悪い。
・で、実際、週刊誌にたけしの悪口書いたの誰なん?
・吉田潮 って人らしい
>吉田姓+一文字名前でキレたんかいw
>女かどうかも知らなかったんじゃね
>吉田潮と間違えた説が有力だけど該当記事は見付かってないんだよね
どでい