ロックバンド・氣志團の綾小路翔が6日、都内で行われた集英社文庫『岳飛伝』刊行開始記念トークライブ「荒くれ者たちへの憧れ-ロックンロール梁山泊-」に登場。
同書の作者・北方謙三氏と、小説や音楽をテーマに熱のこもったトークを繰り広げた。
同書は、累計発行部数950万部を突破した北方氏の「大水滸伝」シリーズの最新作。腐敗混濁の世を糺(ただ)す「替天行道(たいてんぎょうどう)」の志のもと、国に戦いを挑む漢たちの物語を描く。
「大水滸伝」シリーズの大ファンだという綾小路は、初対面の北方氏を前に「いつか、お会いしたいと思っていたんですけど、やっぱり緊張しますね」と恐縮。
一方、テンガロンハットを被って登場した北方氏は「頭で負けたくなかったからね」と茶目っ気たっぷりに話しながら「けっこう聴いていますよ。『俺んとこ こないか?』『かかってこいや 喧嘩上等!』だよね。
あなた方の音楽は、ツッパッたりしながらも本当はやさしい。聴いた時に清々しい気持ちになりますね」と絶賛した。
その後は、共通の知人・吉川晃司にまつわるトークで大盛り上がり。
北方氏が
「『水滸伝』はロックンロール。弟分に吉川晃司っていうのがいるんだけど、アイツが『解説を書きたいです』って言うんだよ。その解説が全然文章になってなかったんだけど、何か伝わってくる。それが、表現なんだよ」
とニヤリと笑うと、綾小路も
「お酒の席で、格闘家の前田日明さん、高田延彦さんと(タイマンで)殴り合いをして、2回ともやられていますから」
と吉川の武勇伝エピソードを披露した。
北方氏が続けて
「吉川が、押さえつけても『すみません』って言わないから、もっとギュッとされて…」と事のてん末を説明した上で「でもね、そんな前田日明が泣かされた現場を見たことがあるんだよ」
と新たな逸話を披露。
「泣かしたのは山田詠美っていう女流作家で、言い合いをしていると、彼女が立ち上がって『アンタ、男よね? それが女に手を出したわねー』って言って、30発くらい叩いて。
前田はジッとしていたんだけど、しばらくすると『ウッ…コノヤロー』って泣いちゃったんだよ。この話はするなって言われたんだけどね」
といたずらっぽく笑った。
最後は再び吉川の話に戻り、綾小路が
「吉川さんは『前田は強いけど、高田はそうでもないな』って言っていましたよ。水球をやってらっしゃったので『水の中だったら、ヒクソン・グレイシーにも勝てる』とも言っていました」
と後日談を紹介。
北方氏も「アイツ、そんなこと言っていたの?」と驚きながら「アイツは首から下は強いけど、締められたら一発で終わりじゃない?」と愛のあるイジりを見せていた。
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