お笑いコンビ、チュートリアル・徳井義実(44)が東京国税局に計1億2000万円の所得隠しと申告漏れを指摘されたことが23日、明らかになり、同日夜に大阪市内で会見した。以下は一問一答の要旨。
(冒頭に)「このたびは私のだらしなさ、怠慢によりまして、しっかりとした納税をすることができず、ちゃんと税金を納めていらっしゃる国民の皆さまに多大なるご迷惑をおかけして、多大なる不快感を与えてしまったこと、本当に申し訳なく思っております。本当にすいませんでした」
-1億2000万円という金額は。
「自分で客観的に見て見てもとんでもない金額だなと思っています」
-申告すらしていない。
「経緯を説明させていただきますと、まずは2016年、17年、18年と申告していなかった。これは事実です。納税の義務はもちろん分かっており、税理士さんから申告しないといけませんよという連絡が来まして、分かりましたと。納税の作業やりますね、と言いながら。(中略)そこから伸び伸びになっていって、来年まとめて、申告しようとなって」
(続けて)「また申告の時期がきて、税理士さんから、去年も払ってないし、今年はしっかりしましょうと言われたと。もちろん支払う意志はあるんですけど、想像を絶するだらしなさ、ルーズさによって、やりますやりますと言って、1日のび、1週間のび、1カ月のびという状態で3年たってしまったということです」
-税理士がする作業とは?
「税理士も僕からの書類がないのでストップしたということ」
-税理士さんと契約した時期は?
「2009年とかです。3年間無申告で、国税局の方からしかられ、その前にも修正した方がいいということがあって、申し訳ないですが、国税の方にも、納税の感覚が甘くて、意識が低くて、と正直にお話ししまして、国税局の方から、だったらば、こっちの方で適正な税金、重加算も含めて額を提示しますので、その通りにお支払い下さいと言われたので支払いました」
-ごまかしたという見方をされても仕方ないのでは?
「ごまかそうとしていたんだと思われても、致し方ないことをしてたと思っています。もちろん、税金として払うべきものはしっかり払うというつもりでいました。ただ一方で、どうしようもなくルーズなのでこのような結果になったのだと思います」
-経費の意味合いは?
「衣装代は、私服で出る事もあるので申告したが、これはならないとなった」
-旅行代は?
「覚えてないではすまされないが、正直なところはっきり覚えていない。僕らの仕事、なんか行動をしてネタを集めて、それを話すという仕事をするというのもあるので、何年前かどこかの段階でこの旅行、後に仕事になるよなという意識で、税理士さんに領収書を渡していたのかも分からないです」
-今回、ニューヨークへ行くのは。
「私用として処理します。今後はもっとハードルを上げて、経費かどうかを」
-国税局の指摘は。
「去年の年末です。認識が甘かったところを言っていただき、社会人としてとんでもないことをしたと思いました」
-重加算税とは、国税としてはだました、ごまかしたということでは。
「そういう判断なら、そうかもしれません。無申告でしたので」
-ごまかそうとしたのは?
「ありません。12月に国税の方がいらして、そこから作業を1カ月くらいして、支払うべき処理をした。2018年12月には納税が終わっています」
-納税しているなら、徳井さん自身は終わったと言う解釈だった?
「でもやったことはやったことなので反省するしかない」
-ニュースを聞いた時は?
「そうですね。とんでもないことをしたのは世間さまに明るみに出て、どういう反応をされるのか怖い部分もあった。やったことはやったことなので、致し方ないと思います」
-会社設立は節税のためだった?
「節税と言えば節税なんですが、いろいろ調べて自分で作ったのではなく、周りの人が、だいたいこれくらになれば会社を作ったりするよと言われたりして」
-経理をする人は?
「いません。1人でやっています」
-2000万円の領収書は逐一、税理士に提出していた?
「ある程度まとめて出した。申告の時期になって始めてまとめて出したりしていた」
-確定申告も会社の決算もしてない?忙しかった?
「ちゃんと納税の作業の時間を作ろうと思えばあったが…意識が低かった」
-国税局に指摘されなかったら?
「3年以上無申告であることはなかったと言いたいですが、結果として無申告だったので」
-福田に相談は?
「コンビでそんな話はしなかった。今日、仕事で一緒だったので少し話した」
-申告総額は。
「3年間1億円、通らなかったのが2000万円、重加算税が3700万円くらい」
-税理士が来年しましょうねというのはあり得ないのでは。
「払うべきものは払いますので、節税とかはいいですと共通認識としてあった」
-税理士の報酬は?
「確定申告前に税理士に支払うということだったので、申告していない3年間は払っていないと思う。本来もっと密に話して相談しないといけないが」
-今後もその税理士にお願いするのか。
「今回のこともありますし、よりよい方向に行くには、別の方にお願いしてもいいのかと」
-12月に支払ったのは総額いくら?
「すべて入れて1億5千700万円くらいです。一括で。3年間と修正分です」
※編集注:後に吉本興業から納税額は3700万円だったと修正された
-それだけ一括で払うのはどうだった?
「もちろん潔く払いました。確かに芸歴25年くらいになりますが、今まで一生懸命働いたのが愚行によって築き上げたものを、税金は払わないといけないですが、ショックと言うよりは国税の方にも、国民の方にも申し訳なかった」
(続けて)「SNSにもご意見をいただき、僕らもお客さんいての仕事なので、どういう声があっても仕方ないと思う。納税している方はお怒りになって仕方ないと思う。普段、劇場やテレビラジオで見ていただいてる方には不信感や不快な思いをしておられると思いますので、申し訳ないと思います」
-会社は。
「報道があって今日です。話はこれから」
-反省することは。
「44歳のおっさんが、国民の義務である納税をできていないのは恥ずかしくて穴があったら入りたいですし、迷惑をおかけした分、他の方よりもっと厳しい意識で税金に取り組んでいきたい。大人として最低限備わっていないといけないものが備わっていないと思った。自分で戒めて変わっていきたい」
-逮捕の恐怖は?
「ありました。事実を突きつけられて初めて感じました」
-今後は。
「この仕事しかしていないので続けさせていただきたいが、劇場に来てくれる、見てくださるお客さんがいないとできない。徳井が出ると気分が悪い、となったら仕事ができなくても仕方ないと思っている。使ってくださるテレビ局、スポンサーにも、もう必要ないとされたら仕方ないと思っている」
[via:デイリースポーツ]
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191023-00000093-dal-ent
吉本への報告の遅さ指摘
坂上忍が24日放送の『バイキング』(フジテレビ)に出演。1億円を超える所得隠しと申告漏れが判明したチュートリアル・徳井義実の会見での反省の弁に、「本当に気づいてるのか?」と疑いの目を向けた。
1億円を超える所得隠し・申告漏れが発覚し、23日深夜に緊急会見を開いた徳井。番組では、徳井が会見で国税局の介入で問題の重大さを自覚することができたなどと発言し、反省の思いを口にしていたことを紹介した。
しかし、坂上は「このようにことの重大さに気づいたとおっしゃってますが、僕は本当に気づいてるのかなってちょっと首をかしげるところがある」と言い、「なぜなら国税局から指導を受けたにもかかわらず、吉本興業さんに報告をしていなかった」と指摘した。
吉本にすぐに報告していなかったという事実に、坂上は「一番びっくりした。会社たまんないよね」と驚愕。
さらに「国税局に入られたっていう段階で(吉本には連絡すべきだった)。あれだけ番組を抱えていて、なんで会社に報告しなかったんだろう」と徳井の判断を疑問視。
「指導で終わったというのも結果論であって、重加算税も課されているわけだから、そういうのを踏まえたらやっぱりいまいちそこの認識っていうのはまだできていなかったのかな」と話した。
[via:エンタメRBB]
https://www.rbbtoday.com/article/2019/10/24/174118.html
吉本興業が詳細報告と謝罪
徳井が所属する吉本興業が24日、公式サイトで詳細を報告。「所属事務所として深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
《吉本興業のコメント全文》
弊社所属タレント「チュートリアル徳井義実」が役員を務める法人についての税務申告漏れ報道につきまして、以下のとおり報告いたします。
徳井は個人会社として株式会社チューリップ(以下「チューリップ社」)を2009年に設立しました。
役員は徳井一人だけであり、タレント活動に基づく収入はすべてこのチューリップ社に入れ、徳井はチューリップ社から役員報酬を受領しております。
この度のチューリップ社の税務申告漏れの状況は以下のとおりです。
まず、チューリップ社は2015年分についての税務申告はしておりましたが納税(振込)をしていない状況が続いておりました。
これによりチューリップ社は2018年9月頃に税務調査を受け、その結果、2016年乃至2018年の申告漏れの指摘を受けると同時に、2012年乃至2015年の税務申告において経費として計上していた旅行費、衣服代等の一部が否認されました。
チューリップ社は、以上の申告漏れ及び否認を受け、2018年12月に税務署からの指導に従い修正申告し、重加算税も含み追徴課税額として約3700万を納付しております。
以上の内容につきましては、納税意識の希薄さから徳井が手続きを怠っていたものでした。徳井は、チューリップ社の税務処理を委任している税理士から申告について問い合わせを受けていたのですが、対応を怠っておりました。
徳井は問題の重大性を自覚し反省しております。当社としても、所属タレントの税務申告について適切な情報提供を続け、税務意識の啓蒙を続けていく所存です。
関係各位にご迷惑をおかけしておりますこと、所属事務所として深くお詫び申し上げます。
[via:オリコン]
https://news.livedoor.com/article/detail/17278074/
逮捕至らなかったワケ
徳井の申告漏れについて税理士の高橋創氏は、重加算税が課税されたことを理由に「国税庁は悪質とみている」と指摘した。
高橋氏は「重加算税は税金で一番重い罰金で、追徴税額の3~4割。悪質でなければ5~10%程度の過少申告加算税などになる」。
特に16~18年の所得隠しを含むとみられる約1億円の申告漏れを重視し「12~15年は申告しているので申告義務を分かっていたことになる。不満なら修正申告せず争うこともできた」と述べた。徳井が申告を怠った理由については「面倒になったのでは」と推察した。
高橋氏は、徳井が逮捕などに至らなかった理由については、約3400万円の追徴税額をあげた。「1億円を超えたら逮捕という目安がある」。また「チューリップ」の利益について、3年間で約1億円の未申告があったことから「年平均3000万円ほどの利益があったと推察される」とした。ただ、徳井の収入額については、チューリップから徳井に払われている給与の額で変動するとした。
レイ法律事務所の松下真由美弁護士も「国税局は重い事案と見ている」と指摘。新たな申告漏れが発覚したり、今後繰り返した場合「罰金刑もあるので懲役とはいかないまでも逮捕の可能性がある」と指摘した。
[via:日刊スポーツ]
https://news.livedoor.com/article/detail/17277046/
脱税の罰則は?
(1) 過少申告ほ脱罪
「偽りその他不正な行為」により正規の税額を納めなかった場合
→懲役10年以下又は罰金1000万円以下
(両者の併科や情状により罰金額を脱税額まで引き上げることも可能)
(2) 無申告ほ脱罪
提出期限までに故意に確定申告書を提出せず、納税を免れた場合
→懲役5年以下又は罰金500万円以下
(両者の併科や情状により罰金額を脱税額まで引き上げることも可能)
(3) 単純無申告罪
「正当な理由」がないのに提出期限までに確定申告書を提出しなかった場合
→懲役1年以下又は罰金50万円以下
無申告は悪質
2016年から18年までの3年間、全く法人収入を申告しておらず、それが約1億円にも上るという点も看過できない。
まったく確定申告をしないで全額の納税を免れるほうが、虚偽であっても一応は確定申告して一部の納税をするよりも悪質だ。《中略》
徳井氏が記者会見で「税金として払うべきものはしっかりと払うつもりでいました。一方でどうしようもなくルーズだったので、このような結果になった」「ごまかそうとする気持ちはなかった」と述べていたのは、まさしく(1)(2)の成立要件を意識していたからにほかならない。
1回だけでなく3回にもわたる無申告であり、この弁解が本当か否か慎重に見極める必要があるが、国税当局は徳井氏の顧問税理士からも事情を聴き、徳井氏とのやり取りなどについて裏付けを行っているはずだ。
結局、徳井氏の弁解を覆せるだけの材料が出なかったということではないか。《中略》
申告漏れ・所得隠しの違いとは?
徳井氏に関する報道では「申告漏れ」「所得隠し」といった用語が使われている。
前者は故意ではなく何らかのミスや解釈の違いを前提とするもの、後者は故意によるものだが脱税事件として立件するには至っていないものだ。
茂木健一郎ケースと同様
徳井氏の会社に国税当局の税務調査が入ったのが2018年9月、修正申告や追徴課税の納付が12月だから、今回の報道まで10カ月ほど空いている。
検察では、国税当局から刑事告発を受理するに先立ち、そのはるか以前から脱税捜査の担当係検事が国税当局の担当者から資料を入手し、問題点を検討したうえで、彼らと折衝を重ねる。
徳井氏についてはもう事件化しないということで折り合いが付き、国税当局などからマスコミに情報がリークされたという読みもできるから、4億円もの所得申告漏れがあった脳科学者のパターンに落ち着く可能性が高いが、世間の風を意識する組織だけに、いまだ予断を許さない状況だ。
[via:Yahoo!ニュース]
https://news.yahoo.co.jp/byline/maedatsunehiko/20191024-00148126/
板東英二ケースとの違い
同じ所得隠しで言えば、‘12年末にタレント・板東英二の個人事務所が約7500万円の申告漏れと約5000万円の所得隠しを名古屋国税局から指摘された。当時を知る芸能記者が語る。
「イベント会社に企画制作を外注したように装い、その企画会社が受け取ったお金を還流させたり、倒産した自動車販売会社に貸した資金が回収できなくなったように見せかけていた。こうした架空外注を10年以上前から板東さんが直接指示していた」
手口が悪質だったため、『世界・ふしぎ発見!』(TBS系)などのレギュラー番組から降板。その後しばらくテレビ業界から干されてしまったが、徳井はどうなるのか?
「現時点で番組がお蔵入りになったという話は聞いていません。会見当日も、大阪のABC放送でレギュラー番組を2本撮りしています。うち1本は来年放送予定。
板東さんの件も申告漏れですが、どちらかというと脱税寄りだった。徳井さんの場合はシンプルに本人が無知やルーズだったとはいえ、その言い訳を視聴者がどうとらえるか。仕事に影響が出るかどうかは、今後のハレーション次第でしょう」(テレビ関係者)
徳井は会見で「僕はこの仕事しかしていないので続けさせていただきたいが、『徳井が出ると気分が悪い』となったら仕事ができなくても仕方ないと思っている」と述べた。国民からどのような審判がくだるか。
[via:FRIDAY]
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191024-00000008-friday-ent
過去にも申告漏れ指摘
会見で、徳井さんは、2018年12月に東京国税局から2018年までの3年間の無申告などの指摘を受け、事の重大性に気づいたと話しているが、FNNの取材で、その数年前にも2015年までの所得について無申告を指摘され、納税していたことが新たにわかり、東京国税局からの指摘を受けるまで無申告を繰り返していたとみられる。
[via:FNN]
https://www.fnn.jp/posts/00426103CX/201910241154_CX_CX
ネットの反応
・うん。あり得ない。ただ脱税目的とは少し違う。脱税はあの手この手で利益を減らして行うもの。ほっておいたら間違いなく税務署が来るのは明らかにわかるしリスク考えたら絶対無申告にはしない。ホントにルーズなんだと思う。
・節税の意思や悪意があったら無申告ってことはないよ、さすがに。
・1億5700万払ったのか、3700万払ったのかさえ、わからなくなってるルーズさって怖いw
・周到に所得隠し出来るタイプでも、頭でもなかろうて。
・ルーズさでお茶を濁そうとしているが、本質は今年もバレていない、前年もバレてない。バレたか・・・素直に対応したふりしておこうが本音。
・税理士も去年払ってないから今年は払いましょうね、って随分悠長だね。
・本当に税理士が存在するなら彼は怒り心頭だろ。下手すりゃ税理士資格は剥奪。
・1回目 7年間無申告→国税からの督促を無視→しぶしぶ納税
(過去5年前以降は請求できず)
2回目 3年間無申告→国税からの督促を無視→しぶしぶ納税
(5年を超えた分は国税は請求出来ないと考えての脱税)
これ悪質だろwww
>1回目の二年分払わないをまた狙ったのか
・徳井義実「ルーズですから!」
・確信犯ってこと?
・悪質だから地方すっ飛ばして国税局案件なんだよ
・この期に及んで悪意をごまかそうとしてる言い訳が最悪
・本当にだらしなかったら節税目的の個人事務所なんか作ってねーっての。
・言われたら払えばいいさ、ぐらいの姿勢と言われてもしょうがない。
・「指導を受ければ払います」って態度。指導を受けずに払わないで済めばラッキーってなもんよ。
・誰か雇うか結婚しろ
・無申告という新しい脱税テクニックをぜひ教えてほしい
・欲しいんなら取りに来いやという新しい納税スタイルだなw
・事務処理は国税局職員にノーギャラでやらせる。追徴額なんて自分でやる手間考えたらやっすいもんや。さすが高額納税者様だわ
・無申告はある意味悪質だが脱税みたいなちょろまかし要素はない。やる側の旨みはなにもないからただのずぼらなバカでしかない
・本当に悪意がないならなぜすぐに公表して謝罪会見をしなかったんだ?
・家電芸人でやってた家電も経費だったんだろうな
・脱税した額が1億超えてくると逮捕という噂もあるけどまぁ書類送検ぐらいはしといたらいいのにな常習だし
・知らなかったから脱税ではないってのは筋が違う。
・年金も住民税も払ってなさそう
>この件は法人税の無申告でしょ。税理士がなんとか個人の確定申告だけはしてたんだろうね。流石に住民税だの社保だのは払わんの無理だよ。
・これで問題なしに出続けること可能なの?
・追徴課税ぐらいなら珍しい話じゃないけど、重加算とか無申告をどう捉えるかだよね。
・お咎めなしはマズいんじゃないのw
・修正申告したからもう問題なしにTVで続けれるんだろうな
・刑事訴追されたわけでもないから、ペナルティ含めてきちんと払えば一応終わりだよね。茂木先生みたいに。
・逮捕に至らなかったのは、これが明るみに出たら、逮捕に匹敵する社会的制裁を受けるだろうってことがわかっていたからであり、まだ明るみにでていない、芸能人に対する見せしめでもあるのでしょう。