人気プロゲーマー・たぬかなさん(29)が2022年2月15日、配信中に身長170センチメートル以下の男性に対して「人権ない」などと発言したことが物議を醸した。批判が相次ぎ、たぬかなさんは同日夜に謝罪した。
たぬかなさんは、日本人で2人目となる女性プロゲーマー。対戦格闘アクションゲーム「鉄拳」シリーズをメインにプレイし、国内外で高い人気を誇っている。
問題の発言があったのは、たぬかなさんが15日にライブ配信プラットフォーム「mildom」で配信した時のこと。「おかしつくるよ」と題して、手作りのクッキーを作りながらファンからの質問に回答していた。
「170ないと正直人権ないんで」
たぬかなさんはかつて自宅でUber Eatsを利用した際、大学生くらいの年齢の男性配達員から連絡先を聞かれたというエピソードを明かした。
「Uberマジだるいなって思ったんが、今もう置き配やけんあんま無いんやけど、若い男の子とかが配達してくれた時に(受け取りに)出て、で受け取ったらさ、なんかなかなか帰らんと家の前でずっとモゴモゴしよって。
で、もう1回ピンポン鳴って、出たら『すいません、連絡先教えてもらえませんか』とかって。恐怖でしかない」
「家知られてるんバリだるいよな。冷たい振り方とかして火とかつけられても困るし」
たぬかなさんは、相手に興味を持てなかった理由として身長の低さを挙げた。
「背が低くて、多分165(センチメートル、以下同)くらいしかなかった。165もないんちゃうかな?くらいの。その時点でもう『無いな』ってなってしまった。背が高くてムキムキやったら連絡先は教えてた可能性はある」
その後、視聴者からの「165でチビ扱いか…」「背…」などのコメントに対し、持論を展開した。
「骨延長の手術を検討して」
「165はちっちゃいね。ダメですね。170ないと、正直人権ないんで。170センチない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら、生きていってください。骨延長の手術を検討してください。『骨延長手術』で調べてください。170あったら人権がちゃんと生まれてくるんで」
「チビにはきちぃんだよ」
視聴者からの「お?いったなこいつ」といったコメントには、
「言うよ?ほんまちっちゃい男に人権あるわけないだろお前、調子のんな。こっちはね、チビにはきちぃんだよ。でも、言わせて。あたし、デブとハゲには優しいから」
とバッサリ切り捨てた。
「Aカップに人権なんかない」
また、「だって、君らも思うっしょ。Aカップに人権なんかない。一緒。Bでギリ出てくるんちゃう人権。Bは人による、人権が。一般的にはCからが人権だと思う」と、胸のサイズについてと思われる発言も。
たぬかなさんの発言に対し、ツイッター上では批判の声が相次いだ。
「『低身長は人権無い』とか火事現場にガソリン投げ込むようなもんだろ?」
「鉄拳のたぬかなが炎上って聞いたからなんだとおもったら…。こら燃えるやろ笑」
「たぬかなの場合配信とかで実際に話してるところ聞いたら『おいおいおいw』と笑えるけど、テキストにしたら結構やばいな」
たぬかなさんは21年6月24日にスポーツメディア「web Sportiva」で公開されたインタビュー記事で、女性蔑視と誹謗中傷を受け続けてきたことを明かしていた。
「顔を出すと、信じられないくらいブスと言われるんです」などと、女性プロゲーマーとして容姿を揶揄される辛さを語っていたことから、行動と言動が一致していないとするコメントもあった。
たぬかなさんは相次ぐ批判の声に対し、15日深夜にツイッターで謝罪した。
「配信の内容をヘイトスピーチだと指摘されました。そういう意図ではありませんでしたが、不快に思われた方が多いようなので撤回します、すみませんでした。高身長が好きって言いたいだけでした…いつもの配信の身内ノリで言葉が悪くなっちゃいました、ごめんなさい~…」
謝罪に対しても「適当に謝っとけ感すごい」「成人の謝罪の仕方やないで。不愉快や」などとなお怒りの声があがっている。
[via:J-CASTニュース]
https://www.j-cast.com/2022/02/16431135.html
「ごめんなさい~」は削除
謝罪の仕方について批判が集まったツイートは16日に削除、その直後に改めて謝罪を行った。
たぬかな プロフィール
本名:谷加奈
愛称:かなちゃん・Xiana(しゃな)
生年月日:1992年11月21日
出身地:徳島県徳島市
最終学歴:徳島県立科学技術高校
メインタイトル:鉄拳7
身長:151cm(自称)
体重:45~50kg
趣味:ドライブ
元所属:CYCLOPS athlete gaming
Twiter:たぬかな(@kana_xiao)
Instagram:たぬかな(tanukana_cag_rb)※現在は削除
YouTube:tanukanaチャンネル※現在は削除
鉄拳のプロゲーマーとして活躍。メインタイトルの鉄拳シリーズでは、XIAOYU(シャオユウ)使いとして名を馳せている。
2021年は、鉄拳7において国内最高段位鉄拳神天を維持し続けた。
小学校に入る前からゲームが好きで、お父さんと一緒にゲームセンターに行き「テトリス」を一緒にしていた。「鉄拳」にハマったのは高校生の時。
高校卒業後は、祖父の影響もあって設計事務所へ就職。就職したものの1年目で社長が夜逃げをして会社はバラバラ。そこで、生計を立てる為に3つのアルバイト2か月ほど掛け持ち。
その後、好きなゲームができる職場を探し、アパレルショップに就職。店長がゲーム好きで理解があったので、ゲームをする時間を確保しながら働くことができた。
アパレルショップ勤務3年目になる頃、大阪を拠点とするプロeスポーツチームCYCLOPS athlete gamingのメンバー募集に応募。
どんなことをする会社なのか話を聞くつもりの面接審査で「鉄拳」のゲーム実践を見せて合格。
所属チームが契約解除
プロゲーミングチーム「CYCLOPS athlete gaming」を運営するブロードメディアeスポーツは2月17日、「鉄拳」プロプレーヤーのたぬかな選手との選手契約を解除したと発表した。
契約解除は、たぬかな選手のライブ配信中の不適切発言を受けてのもの。2月16日にはチームからお詫びのコメントが発表されており、これに続く形で選手契約解除の発表となった。
ブロードメディアeスポーツは契約解除について、たぬかな選手の「不適切な発言と姿勢は、当社として決して容認できるものではなく、選手契約解除という判断に至りました」としている。
また「当社は、いかなる差別的・侮辱的な行為や言動・SNS等での発言も許されるものではないと認識しており、すべての人にとっての多様性を大切にしております。今後、所属選手の教育、指導等管理体制を強化し、再発防止を徹底して参ります」と声明を発表している。
[via:GAME Watch]
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1389082.html
スポンサーのレッドブル
ページ削除→契約終了
人気プロゲーマー「たぬかな」の〝問題発言〟をめぐり、eスポーツ部門でアスリート契約をしている「レッドブル」は公式サイトから同選手に関するページを削除した。《中略》
たぬかながアスリート契約を結んでいる「レッドブル」公式サイトは、同選手プロフィルや契約に関するリリースを掲載していたが、16日午後10時時点でページを削除。アクセスできない状態になっている。
[via:東スポ]
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/4004147/
レッドブル社は2022年2月17日までに、女性プロゲーマー・たぬかな選手のスポンサー契約を終了した。J-CASTニュースの取材に明かした。
レッドブル社は17日、スポンサー契約の状況についてJ-CASTニュースの取材に、「『たぬかな』選手との契約は現在終了しております」と伝えた。
[via:J-CASTニュース]
https://www.j-cast.com/2022/02/17431260.html
「人権ない」はゲーム用語
「人権ない」などと言われると、大多数の人は「お前には『生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利』がない」と言われているように感じられると思います。
しかし、じつはゲーマー界隈では一般的の用語(スラング)として「人権ない」が使われていることがあります。
具体的には「人権キャラ(キャラクター、装備品、カードなどをふくむ)」と呼ばれています。
「人権キャラ」とは何か?
「人権キャラ」とは、そのステージを攻略するために必要なキャラクターや装備のことを指します。
ゲームをプレイしたことがない人にうまく説明が伝わるかどうか不安ですが、たとえば“火のステージをクリアするために絶対必要な水のキャラクター”のことを「人権キャラ」と呼びます。
この水のキャラクター(人権キャラ)を持っていない場合、「人権ない」=「そのステージに挑戦する資格がない」と言うことが多いです。
[via:YahooNews]
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20220218-00282681
プロゲーマー復帰は絶望的?
今回の炎上により、たぬかな選手がプロゲーマーとして生活を続けるのはかなり難しくなったと見ています。
と言うのもたぬかな選手は今回の不適切発言だけに限らず、過去にも過激な発言が原因で騒ぎになっているからです。
今回の件ではかなり話が大きくなったためにその過去の発言も掘り起こされており、新たなスポンサーが出てくるとは考えにくいです。また、騒動になるたぬかな選手をあえて起用するチームも現れないでしょう。
今後もファンを対象に配信者として活動を続けることは可能かもしれませんが、プロゲーマーとしての活動や人気配信者としてイベント出演などは非常に難しいと思われます。
本人はライブ配信を見てくれている「身内に対してのノリ」だったのかもしれませんが、自身の選手生命を終わらせる最悪のノリだったと言えます。
[via:YahooNews]
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20220217-00282567
ネットの反応
・まぁ有名になったしいいんじゃね
・大炎上中やな!
・何がすげぇってスポンサー切れと所属チーム解雇が発言から48時間も経たずの超スピードよ
・普段から周りに危険分子と思われてたんじゃねーの?
・精神的に幼いと今後も炎上発言する可能性あるからな
・今回の件をきっかけにして、この人の過去の発言も掘り返されてるがかなり危ない人格だということが分かる
・企業やメディアの力で名が売れたのに勘違いして調子に乗っちゃったか
・こんなんで炎上するのか
・古塔つみの次のターゲットはこいつか
・ここまで伸びるのってベッキー以来か?燃えすぎだろ
・スポンサーがつかずお金を稼ぐ術が無くなったのであれば、単にゲーム好き無職ということか?
・復帰は無理だろうな。再契約はリスクデカすぎる
・炎上系元プロゲーマーで活動すんのかね
・どうせゲーム実況で戻ってくるんだろ
・飽きるまでおっぱい揉ませてくれたら擁護してあげたい
・陰湿チビ共のせいで日本のプロゲーマーがまた世界から遠ざかったな
・背の高い人が好きです。最低でも170cm以上はほしい。なら好感度UPだったかもね。
・ゲーム用語の人権という意味で使っただけなのに基本的人権と取り違えて暴走している
・スラングとしては、むしろ、優れてないゲームキャラクターに対して「人権ない」っていう風に使うのが普通。
・例えばゲーム内の仮想キャラクターに対してその強弱や使用頻度を表現する際に「人権キャラ」「人権無し」等の表現がされることはある。
・ゲーム業界で人権という言葉が比較的軽く使われるのはわかったが、それを実社会で使うのはどうだろう。
・なんだろうねえ、ゲームスラングとしては自虐的な視点で「おれだめだ」的なニュアンスから出てきた言葉だと思うんだけど、それをリア充的なルックスの人が上から目線で使っちゃうところがダメなんだろうなあ。
・ゲーム用語がそもそもクソ攻撃的に他人を煽るために人権ってワード使ってたんだからそれを不特定多数の実際の人間に使えば当然、極めて差別的な意味になる。ゲーム馬鹿はそれがわからないの?
・内輪の用語が内輪以外でどんな意味を持つのかもわからず使っていたとは無知は罪だねぇ
・この人は、過疎配信だから、と高を括っていたようだが、ネットで配信するってのは、リアルタイムで見てる人の多寡に関係なく、世間に向けてしゃべってるって感覚を忘れてはいけないと思う。
・早速AV業界にロックオンされてて草
たぬきちー
言葉攻めには才能を感じる